International Journal of Mormon Studiesの概要と学術的役割
宗教研究の分野において、特定の信仰体系を学術的な視点から分析することは、文化的な相互理解を深める上で重要です。International Journal of Mormon Studies (IJMS)は、まさにそのような学術的アプローチを目的として設立された、モルモン研究に特化した国際的な学術誌でした。
このジャーナルは、単なる信仰の記録ではなく、学際的な視点からモルモン教に関連する諸問題を検証し、世界中の研究者が知見を共有するためのプラットフォームとして機能しました。
Key Facts
- 設立年:2008年(当初はBritish Journal of Mormon Studiesとして創刊)
- 発行元:欧州モルモン研究協会(European Mormon Studies Association / EMSA)
- 編集責任者:David M. Morris(2008年〜2018年)
- 公開形態:オープンアクセス(誰でも無料で閲覧可能)
- 現在の状況:現在は発行を終了し、アーカイブとして保存されている
学術誌としての歩みと目的
IJMSは2008年にイギリスのスタッフォードシャーで誕生しました。創刊時は「British Journal of Mormon Studies」という名称でしたが、2009年にはより広範な視点を取り入れるため、現在の「International Journal of Mormon Studies」へと改称されました。なお、創刊年である2008年の巻についても、後に現在の名称へと遡及的に変更されています。
本誌の最大の目的は、学際的な研究(複数の学問分野にまたがる研究)を促進することにありました。査読(専門家による審査)付きの論文を掲載することで、学術的な信頼性を担保し、建設的なフィードバックを通じて投稿者の研究水準を高める体制を整えていました。
多様な寄稿者とアプローチ
このジャーナルの特徴は、寄稿者の多様性にあります。教会内部の研究者だけでなく、外部の学者からも多くの論文が集まりました。これにより、信仰の内部からの視点と客観的な外部からの視点が交差し、多角的な分析が可能となりました。
欧州モルモン研究協会(EMSA)の活動
発行元である欧州モルモン研究協会(EMSA)は、雑誌の発行にとどまらず、ヨーロッパ全域で学術会議の主催など、研究コミュニティの活性化に努めていました。例えば2013年には、ブリガムヤング大学ロンドンセンターと連携したカンファレンスを開催するなど、教育機関との協力関係を築いていました。
基本データまとめ
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 言語 | 英語 |
| ISSN | 1757-5532 (印刷版) / 1757-5540 (ウェブ版) |
| OCLC番号 | 456193972 |
| 索引登録 | Scopus, JSTOR, LCCN, NLM, MIARなど |
| アクセス方法 | archive.orgにてオンラインアーカイブを閲覧可能 |
Frequently Asked Questions
International Journal of Mormon Studiesは現在も発行されていますか?
いいえ、現在は発行を終了(リタイア)しています。しかし、過去に発行された号はオンラインアーカイブとして保存されており、引き続き閲覧することが可能です。
どのような人が論文を書いていたのですか?
モルモン教の内部および外部の主要な研究者が寄稿していました。また、特定の学問分野に限定されず、多様な学術的アプローチを持つ専門家たちが参加していました。
「オープンアクセス」とはどういう意味ですか?
購読料などの費用を支払うことなく、インターネットを通じて誰でも無料で論文を閲覧・利用できる公開形式のことです。
この雑誌は信頼できる学術的なものだったのでしょうか?
はい。専門家による審査を行う「査読付き」のジャーナルであり、ScopusやJSTORなどの主要な学術データベースに索引登録されていたことから、高い学術的基準を持っていたと言えます。
どこで過去の論文を読むことができますか?
archive.orgなどのウェブアーカイブを通じて、過去の号や著者リストにアクセスすることが可能です。