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ワイオミング準州の歴史州昇格までの変遷と先駆的な取り組み

🗓 2026年8月15日

アメリカ合衆国の西部開拓時代において、現在のワイオミング州の基盤となったワイオミング準州(Territory of Wyoming)は、1868年から1890年まで存在した組織的な準州です。この地域は、複雑な領土の再編を経て形成され、後のアメリカ社会に大きな影響を与える先駆的な法整備を行ったことで知られています。

主要な事実(Key Facts)

  • 存続期間:1868年7月25日から1890年7月10日まで。
  • 準州都:シャイアン(Cheyenne)。
  • モットー:"Cedant arma togae"(武力は法服に譲れ)。
  • 特筆事項:入植者を惹きつけるため、全選挙における女性参政権を早期に導入した。
  • 州昇格1890年に合衆国第44番目の州として承認された。

複雑な領土の変遷と背景

ワイオミング準州が成立するまで、この地は複数の国家や準州の間で管轄権が激しく入れ替わる複雑な歴史を辿りました。もともとはイギリス、フランス、スペイン、メキシコ、そしてテキサス共和国といった異なる勢力の支配下にありました。

地理的な境界線である大陸分水嶺を境に、東側は1803年のルイジアナ買収によって米国領となり、その後ネブラスカ準州やダコタ準州の一部となりました。一方、分水嶺の西側で北緯42度以北の地域は、かつてのオレゴン国の一部であり、オレゴン準州やワシントン準州、アイダホ準州へと管轄が移り変わりました。

さらに南西の角にあたる北緯42度以南の地域は、1848年のメキシコ割譲によって米国領となりました。ここは一時的にテキサス共和国が主張した地域を含み、その後ユタ準州やコロラド準州、ネブラスカ準州、アイダホ準州へと組み込まれました。このように、多くの準州の断片が組み合わさることで、現在のワイオミングの形が作られていったのです。

準州の設立と社会的な革新

長年、先住民族が暮らしていたこの地に、1868年7月25日、アンドリュー・ジョンソン大統領が署名した「ワイオミング有機法」により、正式にワイオミング準州が誕生しました。ダコタ、アイダホ、ユタの各準州から土地を切り出して構成され、翌1869年には準州政府が組織されました。

この時代のワイオミングで最も特筆すべきは、1869年に導入された女性参政権です。これは、人口を増やし新たな入植者を呼び込むための戦略的な措置でしたが、後にこの法律を撤廃しようとする動きがありました。しかし、当時の知事が撤廃案に拒否権を行使し、議会でも否決されたため、女性の投票権は維持されました。

1872年時点での行政区分は、アルバニー、カーボン、ララミー、スイートウォーター、ユインタの5つの郡で構成されていました。これらの郡は、準州をほぼ5等分する縦長の長方形の形状をしていました。

人口の急増と州への昇格

準州としての期間中、ワイオミングの人口は爆発的に増加しました。1870年には約9,000人だった人口が、20年後の1890年には6万人を超える規模へと成長し、地域開発が急速に進んだことが分かります。

ワイオミング準州の人口推移(1870年〜1890年)
人口 増減率
1870年 9,118人
1880年 20,789人 +128.0%
1890年 62,555人 +200.9%

そして1890年7月10日、ベンジャミン・ハリソン大統領によって、アイダホ州の承認からわずか7日後に、ワイオミングは合衆国第44番目の州として正式に連邦に加入しました。

Frequently Asked Questions

ワイオミング準州はいつ設立され、いつ州になりましたか?

1868年7月25日に準州として設立され、1890年7月10日に合衆国の州として承認されました。

なぜワイオミング準州では女性参政権が認められたのですか?

主に、新しい入植者を地域に惹きつけ、人口を増やすことを目的として導入されました。

準州時代の行政的な中心地はどこでしたか?

シャイアン(Cheyenne)が準州都として機能していました。

ワイオミング準州の領土はどのように形成されましたか?

ルイジアナ買収、オレゴン国、メキシコ割譲という3つの異なる経緯で得られた土地を基に、ダコタ、アイダホ、ユタなどの複数の準州から再編されて形成されました。

準州時代の人口増加の傾向はどうでしたか?

1870年から1890年にかけて急激に増加しており、特に1880年から1890年の間には200%以上の高い伸び率を記録しました。

References

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