Chiang Kai-shek, Franklin D. Roosevelt, and Winston Churchill at the Cairo Conference in 1943
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国連安全保障理事会世界の平和と安全を担う最高意思決定機関

🗓 2026年8月12日

国際社会における紛争の解決と平和の維持を主目的とする国連安全保障理事会UNSCは、国際連合の主要機関の一つです。1945年10月24日の創設以来、世界各地で発生する脅威に対処し、法的拘束力を持つ決議を通じて国際的な秩序を維持する役割を担ってきました。

その成り立ちは第二次世界大戦末期の国際的な合意に遡ります。カイロ会談やヤルタ会談などの重要な外交局面を経て、戦後の安定を確実にするための枠組みとして設計されました。

Chiang Kai-shek, Franklin D. Roosevelt, and Winston Churchill at the Cairo Conference in 1943

その後、1946年1月17日にロンドンのチャーチハウスで初の会合が開かれ、現代に至るまでニューヨークの国連本部に拠点を置いて活動を続けています。

Winston Churchill, Franklin D. Roosevelt, and Joseph Stalin at the Yalta Conference, February 1945
Church House in London, where the first Security Council meeting took place on 17 January 1946

Key Facts

  • 設立日:1945年10月24日
  • 役割:国際平和と安全の維持に関する主責任を負う
  • 構成:5カ国の常任理事国と、選挙で選ばれる10カ国の非常任理事国で構成
  • 権限:法的拘束力のある決議の採択、制裁の実施、平和維持活動の展開
  • 拒否権:常任理事国のみが持つ、実質的な決議案を否決できる強力な権限

安保理の構成と運営メカニズム

理事国の区分と選出

安全保障理事会は、固定的な地位を持つ常任理事国と、任期付きの非常任理事国の2種類で構成されています。常任理事国は中国、フランス、ロシア、イギリス、アメリカの5カ国であり、これらは国際社会における強力な影響力を反映しています。

一方、非常任理事国は地域的なバランスを考慮して総会で選出されます。アフリカ、アジア太平洋、東欧、ラテンアメリカ・カリブ海、西欧およびその他の地域から、それぞれ割り当てられた枠で選ばれます。現在の非常任理事国には、パキスタン、ギリシャ、デンマーク、パナマ、ソマリアなどが含まれています。

議長国と意思決定

理事会の議長国は、メンバー国間で1カ月ごとに交代する輪番制となっています。意思決定においては、手続き事項以外の実質的な問題について、常任理事国のいずれか1カ国でも反対(拒否権を行使)すれば、他の理事国の賛成が多くても決議は採択されません。

会議はニューヨークの専用会議室で行われ、そこにはペール・クロウによって描かれた平和を象徴する壁画「Untitled (Mural for Peace)」が掲げられており、厳粛な議論の場となっています。

The meeting room exhibits Untitled (Mural for Peace), the United Nations Security Council mural by Per Krohg (1952).

主要な権限と活動内容

安保理は国連憲章に基づき、紛争の平和的解決(第6章)や、平和に対する脅威への対処(第7章)を行う権限を持っています。具体的には、外交的な調停から、経済制裁の導入、さらには軍事的な強制措置の承認まで、幅広い手段を講じることができます。

また、紛争地域に派遣される国連平和維持活動(PKO)の指揮・監督も重要な任務です。例えば、コンゴ民主共和国で活動するMONUSCOなどのミッションを通じて、現地の治安維持や人道支援の環境整備を行っています。

US Secretary of State Colin Powell holds a model vial of anthrax while presenting to the Security Council in February 2003
US President Barack Obama chairs a United Nations Security Council meeting.
South African soldiers patrolling as part of MONUSCO in 2018

決議の歴史とトピック

1946年から現在まで、数千件に及ぶ決議が採択されてきました。主な焦点となっている地域や問題には、パレスチナ、シリア、北朝鮮、イラン、イラク、レバノン、キプロスなどが挙げられます。これらの問題に対し、安保理は状況に応じた制裁や停戦要求などの措置を講じてきました。

安保理改革を巡る議論

現代の国際情勢の変化に伴い、1945年当時の枠組みである安保理の構成を見直すべきだという声が高まっています。特に、常任理事国の特権である拒否権の行使が、重大な人道危機における意思決定の停滞(機能不全)を招いているとの批判があります。

改革案の一つとして、日本、ドイツ、インド、ブラジルの4カ国(G4)が常任理事国への拡大を求める提案を行っています。一方で、イタリアや韓国、スペインなどが参加する「コンセンサス重視(Uniting for Consensus)」グループは、特定の国への権限集中に反対し、非常任理事国の枠拡大などを主張しています。

The G4 nations: Brazil, Germany, India, Japan
The Uniting for Consensus: Italy, Pakistan, Spain, Canada, Mexico, Argentina, Turkey, South Korea and others

安保理の概要まとめ

国連安全保障理事会の基本構造
項目 詳細
常任理事国 (P5) 中国、フランス、ロシア、イギリス、アメリカ
非常任理事国 10カ国(地域枠に基づき選出、任期あり)
議長国 メンバー国による1カ月ごとの交代制
主要権限 法的拘束力のある決議、制裁、PKO派遣の決定
特権 常任理事国による拒否権 (Veto Power)

Frequently Asked Questions

拒否権とは具体的にどのような権限ですか?

常任理事国である5カ国のいずれかが、実質的な決議案に対して反対票を投じることで、その決議を否決させる権限のことです。たとえ他のすべての理事国が賛成していても、1カ国の拒否権行使で決議は成立しません。

非常任理事国はどうやって選ばれるのですか?

国連総会において、地域グループ(アフリカ、アジア太平洋、東欧、ラテンアメリカ・カリブ海、西欧およびその他)ごとの割り当て枠に基づき、選挙によって選出されます。

安保理の決議はすべての国が従わなければなりませんか?

はい。国連総会の勧告とは異なり、安全保障理事会が採択した決議は、国連憲章に基づき、すべての加盟国に対して法的拘束力を持ちます。

なぜ安保理の改革が必要だと言われているのですか?

現在の常任理事国構成が第二次世界大戦直後のパワーバランスに基づいているため、現代の経済的・政治的な実態を反映していないことや、拒否権の行使によって深刻な紛争への対応が遅れるケースがあるためです。

PKO(平和維持活動)とは何ですか?

紛争地域において、停戦の監視や治安の維持、選挙支援などを行い、平和な状態への移行を支援する活動です。安保理の決議によって派遣が決定され、加盟国から提供された兵力や警察力で構成されます。

References

  1. The People's Republic of China was admitted to the UN and the Security Council in 1971, replacing the . The still lists the Republic of China as the member.
  2. The Russian Federation succeeded the seat of the , see . The still lists the Soviet Union as the member.
  3. On 25 October 1971, with opposition from the United States, the People's Republic of China on the was given the Chinese seat on the Security Council in place of the on the . The still lists the as the member.
  4. These figures exclude vetoes cast to block candidates for Secretary-General, as these occur in closed session.

📸 フォトギャラリー

Chiang Kai-shek, Franklin D. Roosevelt, and Winston Churchill at the Cairo Conference in 1943
Winston Churchill, Franklin D. Roosevelt, and Joseph Stalin at the Yalta Conference, February 1945
Church House in London, where the first Security Council meeting took place on 17 January 1946
US Secretary of State Colin Powell holds a model vial of anthrax while presenting to the Security Council in February 2003
US President Barack Obama chairs a United Nations Security Council meeting.
The meeting room exhibits Untitled (Mural for Peace), the United Nations Security Council mural by Per Krohg (1952).
South African soldiers patrolling as part of MONUSCO in 2018
The G4 nations: Brazil, Germany, India, Japan
The Uniting for Consensus: Italy, Pakistan, Spain, Canada, Mexico, Argentina, Turkey, South Korea and others