宇宙の歴史を解き明かす鍵となるナクライト(Nakhlites)は、火星由来とされる希少な隕石グループです。これらのサンプルは、地球上の異なる地域で発見されており、それぞれが異なる重量や発見経緯を持っています。本記事では、世界各地で回収された代表的なナクライトのサンプルについて詳しく解説します。

主要な発見事例とサンプル

ナクライトの代表格である「ナクラ隕石」は、1911年にエジプトのアレクサンドリア県アブ・ホムス地区、ナクラ近辺で発見されました。約40個のサンプルで構成され、総重量は約10kgに達すると推定されています。

また、1931年以前に回収されたラファイエット隕石(800g)などの歴史的なサンプルも存在します。

Lafayette

近年では、北アフリカのモロッコで発見されるケースが増えています。例えば、2000年に発見されたNWA817(104g)や、2001年に発見されたNWA998(456g)などが挙げられます。NWAとは「North West Africa」の略称であり、この地域で回収された隕石に付与される識別コードです。

NWA 998

さらに、南極大陸は隕石の宝庫として知られており、多くの貴重なサンプルが回収されています。特に「ヤマト隕石」として知られるグループには、13.7kgという大質量を誇るY000593のほか、Y000749(1.28kg)やY000802(22g)などが含まれます。

Y000593

南極のミラーレンジ(Miller Range)地域からも、MIL 03346をはじめ、MIL 090030、MIL 090032、MIL 090136といった複数のサンプルが回収されており、研究に寄与しています。このほか、ゴベルナドール・バラダレス隕石もナクライトの一種として知られています。

Key Facts

  • 最大級のサンプル: ヤマト隕石のY000593が13.7kgと非常に重い。
  • 歴史的発見: 1911年にエジプトで発見されたナクラ隕石が先駆的な事例である。
  • 主な回収地域: エジプト、モロッコ、南極(ヤマトおよびミラーレンジ)に集中している。
  • 多様な重量: 数十グラムの小片から十数キログラムの大塊まで幅広く存在する。

ナクライトサンプル一覧表

回収された主なナクライト隕石の概要
サンプル名 発見場所 重量/数量 発見年(判明分)
ナクラ隕石 エジプト 約10kg(約40個) 1911年
Y000593 (ヤマト593) 南極 13.7kg -
Y000749 南極 1.28kg -
NWA998 モロッコ 456g 2001年
ラファイエット隕石 - 800g 1931年以前
NWA817 モロッコ 104g 2000年
Y000802 南極 22g -

Frequently Asked Questions

ナクライト隕石とは何ですか?

火星の地殻から飛来したとされる火星隕石の一種で、特定の鉱物組成を持つグループを指します。

最も重量があるサンプルはどれですか?

南極で発見されたヤマト隕石のY000593で、重量は13.7kgに及びます。

NWAという名称はどういう意味ですか?

North West Africaの略で、モロッコなどの北西アフリカ地域で発見された隕石に付けられる名称です。

エジプトで発見されたナクラ隕石の特徴は?

1911年に発見され、約40個のサンプルで構成されており、総重量は約10kgと推定されています。

南極のどこでナクライトが発見されましたか?

ヤマト隕石の回収地域や、ミラーレンジ(Miller Range)などの地域で発見されています。