効率的な情報検索を実現するためには、検索キーワードとコンテンツを適切に結びつける「シソーラス(概念的な用語集)」の構築が不可欠です。かつて、この単言語シソーラスの作成と運用における世界的な指針となっていたのがISO 2788という国際標準でした。

本記事では、情報管理の歴史において重要な役割を果たしたISO 2788の概要と、その後の規格移行について詳しく解説します。

Key Facts

  • 正式名称:単言語シソーラスの構築および展開のためのガイドライン(Guidelines for the establishment and development of monolingual thesauri)
  • 目的:情報検索に用いる単一言語のシソーラス作成における標準的な手法を提供すること
  • 沿革:1974年に初版が発行され、1986年に改訂が行われた
  • 現状:2011年に廃止され、現在は後継規格であるISO 25964-1に引き継がれている

ISO 2788の役割と歴史的背景

ISO 2788は、特定の言語のみを用いて構築されるシソーラス(概念間の関係性を定義した制御語彙集)を策定するための国際的な基準として設計されました。これにより、異なる組織間でも一貫性のある情報検索システムを構築することが可能となりました。

この規格は1974年に初めて世に出され、その後の情報技術の発展に合わせて1986年に内容の更新(リビジョン)が行われました。長年にわたり、専門的なデータベースや図書館の索引作成における基礎的なガイドラインとして活用されてきました。

規格の移行と現在の標準

時代の変化に伴い、より現代的な情報管理ニーズに対応するため、ISO 2788は2011年に正式に撤回されました。それに代わり、現在はISO 25964-1がその役割を担っています。

この移行により、シソーラスの構築手法はより高度に標準化され、デジタル時代の複雑なデータ構造にも対応できる形式へと進化しました。

ISO 2788から後継規格への変遷
項目 旧規格 (ISO 2788) 新規格 (ISO 25964-1)
ステータス 撤回済み(廃止) 現行標準
初版発行年 1974年 -
主な目的 単言語シソーラスの構築指針 シソーラスおよび制御語彙の標準化
撤回年 2011年 -

Frequently Asked Questions

ISO 2788とは具体的にどのような規格でしたか?

情報検索に使用する単一言語のシソーラス(用語集)をどのように作成し、発展させていくべきかを示す国際的なガイドラインでした。

この規格は現在も利用できますか?

いいえ、ISO 2788は2011年に撤回されており、現在は有効な規格ではありません。

ISO 2788に代わる現在の標準規格は何ですか?

後継の規格として、ISO 25964-1が策定されています。

ISO 2788はいつ改訂されましたか?

1974年に最初に発行された後、1986年に一度改訂が行われました。

単言語シソーラスとは何のことですか?

一つの言語のみを用いて、概念的な用語同士の関係性(同義語や上位・下位概念など)を定義した、情報検索用の制御語彙集のことです。