A sign with a warning symbol and various prohibition and mandatory symbols.
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ISO 7010世界共通の安全標識とグラフィカルシンボルの規格

🗓 2026年8月13日

言葉が通じない環境であっても、一目で危険や避難経路を理解できることは、人命救助において極めて重要です。ISO 7010は、国際標準化機構(ISO)が策定した、安全標識に使用されるグラフィカルシンボル(図記号)の国際規格です。この規格の最大の目的は、文字への依存を最小限に抑え、視覚的な情報だけで直感的に意味を伝え、世界中どこにいても安全情報を正しく理解できるようにすることにあります。

本規格は2003年に初めて発行されました。もともとは設計基準や色を定めたISO 3864と、消防安全標識を扱っていたISO 6309を統合・分離して作成されたものです。最新版であるISO 7010:2019では、水辺の安全標識やビーチフラッグに関する規定(旧ISO 20712-1:2008)も取り込まれ、より包括的な基準となっています。

A sign with a warning symbol and various prohibition and mandatory symbols.

Key Facts

  • 目的: 言語に依存せず、視覚的に安全情報を伝えること。
  • ベース規格: 色と形状の基本原則はISO 3864に基づいている。
  • 最新バージョン: ISO 7010:2019(2022年9月時点)。
  • 構成: 禁止、義務、警告、安全状態、消防の5つのカテゴリーに分類。
  • 柔軟性: 文化的な背景に応じて、救急の十字マークを三日月マークに変更することが認められている。

標識の形状と色の定義

ISO 7010では、情報の種類を瞬時に判別させるため、色と形状の組み合わせを厳格に規定しています。これにより、ユーザーはシンボルの詳細を見る前に、それが「禁止」なのか「警告」なのかを判断できます。

安全標識のカテゴリー別定義
標識の種類 意味 色(ISO 3864-4準拠) 形状
禁止標識 してはいけないこと 斜線入りの円 裸火禁止
義務標識 しなければならないこと 耳保護具の着用
警告標識 危険の警告 角丸の正三角形 爆発性物質
安全状態標識 安全設備や出口の案内 正方形または長方形 緊急集合場所
消防安全標識 消火設備の案内 正方形 消火器

登録シンボルの管理と分類

ISOは公式サイトを通じて、推奨されるピクトグラムを「安全標識」として登録・管理しています。各シンボルには固有の登録番号が割り当てられており、頭文字でそのカテゴリーを識別できるようになっています。

  • P (Prohibited): 禁止アクション(例:P002 禁煙)
  • M (Mandatory): 義務的なアクション(例:M003 耳保護具着用)
  • W (Warning): 危険の警告(例:W012 電気危険)
  • E (Emergency): 安全状態・緊急時(例:E001 非常口)
  • F (Fire protection): 消防設備(例:F001 消火器)

もし特定の状況に適合する専用のシンボルが存在しない場合は、ISO 3864-1の指針に従い、各カテゴリーの「一般シンボル」(M001, P001, W001)を使用し、補足的なテキストメッセージを添えることが推奨されています。

カテゴリー別の主なシンボル例

安全状態(E)および消防(F)

避難口(E001/E002)やAED(E010)、津波避難場所(E062/E063)など、生存に直結する設備を示します。また、消防設備として消火栓(F002)や火災報知機(F005)などが定義されています。

義務(M)および禁止(P)

安全靴の着用(M008)や手洗い(M011)などの必須動作から、車両進入禁止(P006)や火気厳禁(P003)などの禁止事項まで、現場のルールを明確にします。

警告(W)

放射性物質(W003)や高電圧(W012)、さらには自然災害リスク(竜巻 W074、火山 W075、洪水 W077など)といった潜在的な危険を知らせます。

Frequently Asked Questions

ISO 7010とISO 3864の違いは何ですか?

ISO 3864は、安全標識に使用する「色」や「形状」などの設計原則を定めた基本規格です。一方、ISO 7010は、その原則に基づいて具体的にどのような「図記号(シンボル)」を使用すべきかを個別に登録・定義した規格です。

文化的な理由でシンボルを変更することは可能ですか?

はい。例えば、救急を示す「十字」マークについては、文化的な要件に応じて変更が認められています。イスラム圏の国々では、十字の代わりに「三日月」のシンボルが使用されることがあります。

適切なシンボルが見つからない場合はどうすればよいですか?

特定の状況に合うシンボルがない場合は、各カテゴリーにある「一般シンボル」(例:警告ならW001)を使用し、併せて具体的な内容を記した補助テキストを記載することが推奨されています。

最新のISO 7010:2019では何が変わりましたか?

以前のISO 20712-1:2008が廃止され、その内容であった水辺の安全標識やビーチ安全フラッグの規定がISO 7010に統合されました。これにより、陸上から水辺までの一貫した安全標識の管理が可能になりました。

References

  1. "ISO 7010:2011 — Graphical symbols — Safety colours and safety signs — Registered safety signs". ISO Online Browsing Platform (OBP). . Retrieved 14 July 2018.
  2. . "ISO 3864:1984". iso.org. Archived from the original on 31 October 2022. Retrieved 21 November 2022.
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  5. Online Browsing Platform (OBP)ISO Archived 17 June 2016 at the
  6. "ISO 7010 Safety Signs Guide Book" (PDF). . 12 January 2017.
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