A Ferrari 360 GT shared by Charles Kwan and Matthew Marsh in the 2004 FIA GT Championship.
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Group N-GTFIAが定義したGTレースの黄金時代とその規定

🗓 2026年8月7日

2000年に国際自動車連盟(FIA)によって導入されたGroup N-GT(ナショナルGT、またはシリーズ・グランドツーリングカー)は、市販車ベースの高性能車が競い合うモータースポーツのカテゴリーです。2000年3月1日にポルシェとフェラーリが最初のホモロゲーション(型式認定)を受けたことで幕を開け、その後、多様なメーカーが参戦する競争の激しいクラスへと発展しました。

Key Facts

  • 設立年:2000年、FIAによって導入。
  • 認定車両:全6メーカー、計8モデルがホモロゲーションを取得。
  • エンジン規定:市販車ベースで最大排気量8.0Lまで。
  • 主要大会:FIA GT選手権(2000-2004年)などで採用。
  • 後継規定:後にGroup GT2規定へと移行。

Group N-GTの技術的定義と車両規定

FIAの国際競技規定(Appendix J 第257条)において、Group N-GT車両は厳格な定義に基づいています。基本的には、サーキットや閉鎖コースでの走行に適応させた車両である必要があり、以下の構造的条件を満たさなければなりません。

  • 左右それぞれにドアが1枚以下であること。
  • 車両の前後方向の中心線に対して、左右に最低2つの座席が配置されていること。
  • これら2つの座席が同一の横断平面上に位置していること。

心臓部となるエンジンは市販車ベースであることが必須で、排気量は最大8.0Lまで認められていました。なお、公平性を保つため、エンジンの排気量と車両重量に応じて、吸気制限装置(リストリクター)のサイズが決定される仕組みとなっていました。

競技シーンにおける展開と変遷

Group N-GTは、主に上位クラスであるGroup GTのセカンダリクラスとして、さまざまなGTレースに導入されました。特に2000年から2004年にかけてのFIA GT選手権では重要な役割を果たし、その後はGroup GT2規定へと引き継がれました。また、イギリスGT選手権やユーロGT選手権においても、Group GT2やGroup GT車両と共に、あるいは単独のクラスとして走行し、レースシーンを盛り上げました。

A Ferrari 360 GT shared by Charles Kwan and Matthew Marsh in the 2004 FIA GT Championship.

FIA GT選手権における主要な実績

このカテゴリーでは、特にポルシェとフェラーリによる激しい覇権争いが繰り広げられました。2000年代前半のFIA GT選手権およびスパ24時間レースでは、ポルシェ 996 GT3シリーズが圧倒的な強さを見せ、多くのタイトルを獲得しました。

FIA GT選手権およびスパ24時間レースの主な勝者
年度 大会 チーム 使用車両 主要ドライバー
2000 FIA GT Larbre Compétition Chéreau ポルシェ 996 GT3-R C. Bouchut / P. Goueslard
2001 FIA GT JMB Competition フェラーリ 360 Modena C. Pescatori / D. Terrien
2002 スパ24h Freisinger Motorsport ポルシェ 996 GT3-RS R. Dumas / S. Ortelli / E. Collard
2003 FIA GT Freisinger Motorsport ポルシェ 996 GT3-RS S. Ortelli / M. Lieb
2004 FIA GT Yukos Freisinger Motorsport ポルシェ 996 GT3-RSR L. Luhr / S. Maassen

ホモロゲーションを取得した認定車両一覧

Group N-GTとしてFIAに認定された車両は、欧州のスーパーカーから日本のスポーツカーまで多岐にわたります。以下に認定された全モデルをまとめます。

  • フェラーリ:360 Modena(Michelotto Engineering開発)、360 Challenge Stradale
  • ポルシェ:911 GT3 (996.I)、911 GT3 RS (996.II)
  • マツダ:MX-5 NB
  • 日産:フェアレディZ Z33(RJN Motorsport開発)
  • マセラティ:Coupé Trofeo / Trofeo Light(Italtechnica開発)
  • モーガン:Aero 8 GTN

Frequently Asked Questions

Group N-GTとはどのようなカテゴリーでしたか?

2000年にFIAが導入した、市販車ベースのGTカー向けレースカテゴリーです。主にFIA GT選手権などで、上位クラスを補完するクラスとして運用されました。

車両の認定にはどのような条件がありましたか?

左右に1枚ずつのドアを持ち、前後方向の中心線に対して左右に2つの座席が配置されていること、そして市販車ベースのエンジン(最大8.0L)を搭載していることが条件でした。

どのようなメーカーの車が参戦していましたか?

ポルシェやフェラーリといった伝統的な強豪に加え、日産(フェアレディZ)やマツダ(MX-5)、マセラティ、モーガンなど、計6メーカーの車両が認定を受けました。

Group N-GTはその後どうなりましたか?

FIA GT選手権においては、2004年以降にGroup GT2規定へと置き換えられ、レースの形式が移行していきました。

エンジンの性能制限はどのように行われていましたか?

車両の重量とエンジンの排気量に基づいて、吸気制限装置(リストリクター)のサイズを規定することで、車両間の性能バランスを調整していました。

References

  1. "FIA 2001 Appendix J" (PDF). Historic Database FIA. Retrieved 13 September 2017.