南米の背骨とも言えるアンデス山脈の一部であり、アメリカ山脈系に属する西コディレラ(西山脈)は、ボリビアの西端に位置する壮大な山脈です。この地域は激しい火山活動によって形成されており、チリとの国境線を画定する自然の壁としての役割を果たしています。北端のフクリから南端のリカンカブール火山まで続くこの山脈は、厳しい自然環境と豊かな地下資源が共存する特異なエリアです。
ボリビアの地形は多様であり、東側の低地から西側の高地へと劇的に変化します。西コディレラは、高地平原であるアルティプラーノのさらに西側に位置し、険しい山々と火山が連なる地帯です。

Key Facts
- 地理的役割: ボリビアとチリの自然国境を形成している。
- 最高峰: サハマ山(標高6,542メートル)がボリビア国内で最も高い。
- 地質的特徴: 火山活動が活発な地域であり、金、銀、銅などの金属鉱物が豊富に埋蔵されている。
- 気候: 極めて寒冷であり、動植物の生存には適さない過酷な環境である。
- 南端の境界: リカンカブール火山の北東斜面(標高約2/3の地点)がボリビアの最南西端となる。
地域別の詳細構造
西コディレラは、その地理的特性に基づき大きく3つのセクションに分けることができます。
1. 北部セクション:最高峰の集積地
このエリアにはボリビアで最も高い山々が集中しています。その代表格であるサハマ山は標高6,542メートルに達し、一年を通じて雪に覆われています。また、ポメラペ山とパリナコタ山からなる「パヤチャタ」と呼ばれる火山群もここに位置します。特にパリナコタ山は休火山であり、日本の富士山に似た美しい円錐形の雪山として知られています。

2. 中部セクション:塩湖に挟まれた地帯
中部セクションは、ウユニとコイパサという2つの大きな塩湖の間に位置しています。この地域の象徴的な山頂としては、チリとの国境に位置するオジャゲ(ウッラウィ)火山が挙げられます。
3. 南部セクション:色彩豊かな火山景観
南部は火山活動の影響が強く、霧や砂嵐が発生しやすい不安定な天候が特徴です。標高5,920メートルのリカンカブール山がそびえ立っていますが、ボリビア領となるのは北東斜面の標高5,415メートルまでの範囲です。この周辺には、その名の通り鮮やかな色を持つラグナ・コロラダ(赤い湖)やラグナ・ベルデ(緑の湖)といった美しい湖が点在しています。

西コディレラの概要まとめ
| セクション | 主な特徴 | 代表的な山・地点 |
|---|---|---|
| 北部 | ボリビア最高峰が集まる雪山地帯 | サハマ山、パヤチャタ(パリナコタ・ポメラペ) |
| 中部 | ウユニとコイパサの間に位置 | オジャゲ火山 |
| 南部 | 火山活動、砂嵐、色彩豊かな湖 | リカンカブール山、ラグナ・ベルデ、ラグナ・コロラダ |
Frequently Asked Questions
ボリビアで最も高い山はどこですか?
西コディレラの北部セクションにあるサハマ山で、標高は6,542メートルに達します。
この地域の地質的な価値は何ですか?
火山活動の影響を受けた地層に、金、銀、銅などの有用な金属鉱物が大量に含まれていることが大きな特徴です。
リカンカブール山はすべてボリビア領ですか?
いいえ。山全体の標高は5,920メートルですが、ボリビア領となるのは北東斜面の標高5,415メートル(全体の約3分の2)までであり、残りはチリ領となっています。
この地域の気候はどのような状態ですか?
非常に寒冷な気候であり、植物や動物が生息するには不向きな厳しい環境です。特に南部では霧や砂嵐も頻繁に発生します。
パヤチャタとは何のことですか?
北部セクションにあるポメラペ山とパリナコタ山の2つの火山を総称して呼ばれる名称です。
References
- "Bolivian Andes: Occidental & Oriental Cordilleras | LAC Geo". lacgeo.com. Retrieved 2024-02-01.
- "Bolivia | History, Language, Capital, Flag, Population, Map, & Facts | Britannica". www.britannica.com. 2024-01-31. Retrieved 2024-02-01.
- "Bolivia - GEOGRAPHY". countrystudies.us. Retrieved 2024-02-01.
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