分散システムの開発において、異なるツール間でオブジェクトモデルやメタデータを正確に共有することは極めて重要です。この課題を解決するために策定されたのがXMIXML Metadata Interchangeです。XMIは、複数の業界標準を統合することで、ツール間の相互運用性を確保する共通言語としての役割を果たしています。

主要な事実(Key Facts)

  • XMIは、XML、UML、MOFという3つの主要標準を統合し、メタデータの交換を可能にする。
  • OMG(Object Management Group)によって管理され、ISO/IECの国際標準としても認定されている。
  • バージョン1.x系と2.x系では仕様に根本的な違いがある。
  • 最新のバージョンは2.5.1(2015年6月リリース)である。

XMIを構成する4つの技術的基盤

XMIの強力な相互運用性は、以下の業界標準を巧みに統合している点にあります。これにより、開発者は特定のベンダーに依存せず、モデル情報をやり取りすることが可能です。

  • XML (Extensible Markup Language): W3Cが策定した、データの構造を記述するための汎用的なマークアップ言語です。
  • UML (Unified Modeling Language): OMGが定義した、ソフトウェア設計などの視覚的なモデリングを行うための標準言語です。
  • MOF (Meta Object Facility): メタモデル(モデルを定義するためのモデル)を規定するためのOMG標準言語です。
  • MOFからXMIへのマッピング: 上記のMOF定義をXMI形式に変換することで、メタデータの構造的な転送を実現しています。

XMIの進化とバージョン履歴

XMIは時代に合わせて進化しており、1.0から始まり、現在は2.5.1に至るまで多くのバージョンがリリースされています。特に注目すべきは、1.xシリーズから2.xシリーズへの移行であり、このタイミングで仕様が大幅に変更されました。

XMI主要バージョンのリリース履歴
バージョン リリース日 公式仕様URL
2.5.1 2015年6月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.5.1
2.4.2 2014年4月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.4.2
2.4.1 2011年8月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.4.1
2.4 2011年3月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.4
2.1.1 2007年12月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.1.1
2.1 2005年9月 http://www.omg.org/spec/XMI/2.1

国際標準としての認定と代替案

XMIはその信頼性と汎用性から、ISO/IECによる国際標準規格として認定されています。具体的には、XMI 2.0が「ISO/IEC 19503:2005」、XMI 2.4.2が「ISO/IEC 19509:2014」として登録されており、情報技術におけるメタデータ交換の基盤となっています。

また、メタデータの交換手段としては、OMGの「Diagram Definition」プロジェクトという選択肢も存在します。こちらは、単なるデータの構造だけでなく、図面のレイアウトやグラフィカルな表現方法まで記述できる点が特徴です。

Frequently Asked Questions

XMIとは具体的に何をするための規格ですか?

XMIは、異なるモデリングツール間でオブジェクトモデルやメタデータを共有するための標準規格です。XMLをベースにUMLやMOFを統合することで、ツール間のデータ移行や連携を容易にします。

バージョン1.xと2.xにはどのような違いがありますか?

ソースによれば、2.xシリーズは1.xシリーズとは根本的に異なる設計となっており、互換性や構造に大きな変更が加えられています。

XMIは国際的に認められた標準ですか?

はい。ISO/IEC 19503:2005(XMI 2.0)およびISO/IEC 19509:2014(XMI 2.4.2)として国際標準化されています。

図面の見た目(レイアウト)もXMIで管理できますか?

XMI以外に、OMGのDiagram Definitionプロジェクトという代替案があり、そちらを利用することでレイアウトやグラフィカルな表現を記述することが可能です。

XMIを構成する主な技術は何ですか?

W3C標準のXML、OMG標準のUMLおよびMOF、そしてMOFをXMIへマッピングする仕組みの4つで構成されています。