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ザ・コミュニヤーズ80年代を彩ったシンセポップ・デュオの軌跡

🗓 2026年8月16日

1980年代のイギリス音楽シーンにおいて、鮮烈な印象を残したシンセポップ・デュオ、ザ・コミュニヤーズ(The Communards)。彼らは、突き抜けるようなファルセット・ヴォーカルと、エネルギッシュなダンスビートを融合させ、チャートを席巻しました。グループ名は1871年のパリ・コミューンに由来しており、その音楽性と共にある種の社会的なメッセージ性を内包していました。

Key Facts

  • 活動期間:1985年から1988年まで。
  • 主要メンバー:ジミー・サマーヴィル(ボーカル)とリチャード・コールズ(マルチプレイヤー)。
  • 最大ヒット曲:「Don't Leave Me This Way」が1986年の全英シングルチャートで年間1位を記録。
  • 音楽スタイル:シンセポップ、ハイエナジー(hi-NRG)、ディスコ、ダンスポップ。
  • 社会的貢献:HIV/AIDS患者や活動家に捧げた楽曲「For a Friend」などを発表。

結成からブレイクまでの道のり

デュオの始まりは1985年に遡ります。ブロンスキ・ビートを脱退したスコットランド出身の歌手、ジミー・サマーヴィルが、クラシック音楽の教育を受けたリチャード・コールズとタッグを組んだことで結成されました。サマーヴィルの特徴的なカウンターテナー(男性ファルセット)と、ピアノを中心に多彩な楽器を操るコールズの才能が融合し、独自のサウンドが誕生しました。また、ブロンスキ・ビート時代からの縁があるベーシストのデイヴ・レンウィックも参加しています。

彼らの快進撃は、1985年のピアノ主体の楽曲「You Are My World」が全英トップ30入りしたことで始まりました。そして翌1986年、彼らは最大の転機を迎えます。ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツのソウル名曲をハイエナジー風にカバーした「Don't Leave Me This Way」が爆発的なヒットを記録。全英チャートで4週連続1位となり、この年の全英で最も売れたシングルとなりました。この曲では、サラ・ジェーン・モリスの深みのあるコントラルト(低域の女性声)とサマーヴィルの高音が対照的に響き合い、聴衆を魅了しました。

パフォーマンスの演出と音楽的特徴

彼らのパフォーマンスは視覚的にもユニークでした。音楽番組『Top of the Pops』に出演した際、サマーヴィルとモリスが敢えて歌唱パートを入れ替えて口パクを行うという遊び心のある演出を披露し、話題となりました。モリスは非公式の3人目のメンバーのように、多くの楽曲でバックボーカルや共同リードボーカルを務め、グループのサウンドに厚みを与えていました。

アルバム『Red』とグループの終焉

1987年には、スティーヴン・ヘイグが一部プロデュースを手掛けたアルバム『Red』をリリースしました。ここにはジャクソン5のカバー曲「Never Can Say Goodbye」が収録されており、全英4位という高い順位を記録しています。また、この時期の彼らは音楽のみならず、社会的なメッセージの発信にも注力していました。特に、活動家マーク・アシュトンを追悼し、HIV/AIDSと共に生きる人々や亡くなった人々へ捧げた「For a Friend」や「Victims」といった楽曲は、当時の時代背景を反映した重要な作品となっています。

しかし、絶頂期にあった彼らも1988年には解散を迎えます。最後のトップ20入りとなったシングル「There's More to Love (Than Boy Meets Girl)」を最後に、二人の道は分かれました。サマーヴィルはソロアーティストとして音楽活動を継続し、一方でコールズは全く異なる人生を歩み、2005年に聖公会の司祭に叙任。2022年に退任するまでノーサンプトンシャーの教区司祭として奉仕しました。

ザ・コミュニヤーズの概要まとめ

グループ基本情報
項目 詳細
結成地 イギリス・ロンドン
ジャンル シンセポップ / ハイエナジー / ディスコ
代表作 アルバム『Communards』『Red』
主要ヒット曲 Don't Leave Me This Way, Never Can Say Goodbye
レコードレーベル London Records

Frequently Asked Questions

ザ・コミュニヤーズとはどのようなグループでしたか?

1985年から1988年まで活動したイギリスのシンセポップ・デュオです。ジミー・サマーヴィルの高音ヴォーカルとリチャード・コールズの音楽的才能を武器に、ダンスポップやハイエナジーなサウンドで人気を博しました。

最も有名な楽曲は何ですか?

1986年にリリースされた「Don't Leave Me This Way」です。この曲は全英チャートで4週連続1位を獲得し、その年の全英で最も売れたシングルとなりました。

グループ名の由来は何ですか?

1871年にフランスのパリで起きた革命的な出来事、「パリ・コミューン」の参加者(コミュニヤーズ)にちなんで名付けられました。

解散後のメンバーはどうなりましたか?

ジミー・サマーヴィルはソロ歌手として活動を続けました。リチャード・コールズは音楽の世界を離れ、聖公会の司祭となり、長年地域社会で奉仕活動に従事しました。

社会的なメッセージを込めた曲はありますか?

はい。アルバム『Red』に収録されている「For a Friend」や「Victims」は、HIV/AIDS患者への支援や、活動家マーク・アシュトンの追悼を目的として書かれた楽曲です。

References

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