A map of Pueblos in New Mexico, among other Indigenous lands. Not pictured are the Hopi Reservation in Arizona and the Ysleta del Sur Pueblo in Texas.
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プエブロ諸族アメリカ南西部の伝統と歴史を継承する人々

🗓 2026年8月15日

アメリカ合衆国の南西部、ニューメキシコ州、アリゾナ州、そしてテキサス州にまたがる地域には、プエブロ諸族と呼ばれる先住民族が暮らしています。彼らは高度な農耕技術と独特の建築様式を持ち、数千年にわたってこの乾燥した大地で独自の文化を育んできました。現代においても、その精神性と伝統は色濃く受け継がれています。

近年では、ラグナ・プエブロ出身のデブ・ハランド氏が、先住民として初めて米国内務長官に就任するなど、政治的な舞台でもその存在感を示しています。

A map of Pueblos in New Mexico, among other Indigenous lands. Not pictured are the Hopi Reservation in Arizona and the Ysleta del Sur Pueblo in Texas.

主要な事実(Key Facts)

  • 居住地域: 主にニューメキシコ州、アリゾナ州、テキサス州の南西部。
  • 人口: 総人口は約75,000人(2020年時点で米国内に約78,884人)。
  • 言語: ホピ語、ズニ語、タノアン諸語、ケレサン語、および英語やスペイン語。
  • 建築: 日干しレンガ(アドベ)を用いた集合住宅形式の建築が特徴。
  • 歴史的出来事: 1680年の「プエブロ反乱」により、一時的にスペイン植民者を追放した。

古代からの歩みと文明の発展

農耕の始まりと初期の集落

プエブロ諸族のルーツは、紀元前2000年頃にまで遡る可能性があります。初期のモゴヨン文化の人々は、もともと採集生活を送っていましたが、次第に農耕を取り入れ、紀元1千年頃には農業が主食となりました。また、ホホカム文化の人々は、紀元前後の早い段階から洗練された灌漑運河を構築し、大規模な人口を支える農業社会を実現していました。

Stone mortar and pestle used for grinding corn and grains, AD 900–1300, Spurgeon Draw site, Catron County, New Mexico

建築様式の進化:ピットハウスから都市へ

初期の住居は、地面を掘り下げて屋根をかけた「ピットハウス(竪穴住居)」でしたが、西暦700年から900年頃にかけて、日干しレンガ(アドベ)を用いた長方形の部屋を連結させる形式へと変化しました。1050年頃には、テラス状に積み上げられた大規模な集合住宅が建設されるようになります。

これらの集落は、コマンチ族やナバホ族などの襲撃から身を守るため、切り立った崖やメサ(卓状台地)の頂上など、防御に適した場所に作られました。ニューメキシコ州のチャコ・キャニオンにある「プエブロ・ボニート」は、最大5階建てで約700の部屋を備え、1,000人近くが居住していたと考えられています。

Ruins of Pueblo Bonito, in Chaco Canyon

スペインによる植民地化と抵抗の歴史

抑圧と文化の衝突

16世紀以降、スペイン人がこの地に到達すると、プエブロの人々は強制労働や貢納を強いられました。特にスペイン政府による伝統宗教の弾圧は激しく、多くの精神的指導者が迫害されました。

1680年のプエブロ反乱

1675年、47人の呪術師(宗教指導者)が逮捕され、処刑や鞭打ちの刑に処されたことが決定的な引き金となりました。釈放されたポペという指導者が中心となり、離れた場所にある46のプエブロ集落を結束させました。彼らは結び目のついた紐を使い、蜂起の日を密かに伝達しました。

1680年8月21日、約2,500人の戦士がサンタフェを制圧し、スペイン植民者を地域外へ追放することに成功しました。これは北米において、先住民が植民者を組織的に追放した最初の大規模な成功例とされています。

Tribal Council Building, Isleta Pueblo NM

信仰の共存と変容

後にスペイン人が再進出しましたが、以前のような過酷な要求は控えられました。プエブロの人々は、表面上はカトリック教徒として振る舞いながらも、人目を忍んで伝統的な儀式や信仰を守り続けるという、二重の文化構造を築きました。

Kiva at Nambé Pueblo

豊かな文化と現代への継承

芸術と物質文化

プエブロの文化において、土器(ポタリー)製作は極めて重要な役割を果たしています。特にサン・イldefonsoプエブロの黒塗り土器などは世界的に知られています。また、トウモロコシを中心とした農業は、単なる食料生産ではなく、彼らの宗教的・社会的な生活の基盤となっています。

A Zuni drying platform for maize and other foods, with two women crafting pottery beneath it. From the Panama-California Exposition, San Diego, California. January 1915.

現代におけるアイデンティティ

21世紀に入り、彼らの歴史的功績は公に認められるようになりました。2005年には、プエブロ反乱の指導者ポペの像がワシントンD.C.の連邦議会議事堂に設置されました。これは、先住民の彫刻家によって制作された唯一の像です。

Dancers at Ohkay Owingeh

現在も、タオス・プエブロのような歴史的な集落は、その伝統的な景観を維持しながら、現代社会との調和を図っています。

Taos Pueblo, view from the South

プエブロ諸族の概要まとめ

プエブロ諸族の基本データ
項目 詳細
主な居住地 ニューメキシコ州、アリゾナ州、テキサス州
推定人口 約75,000 〜 78,000人
主要言語 ホピ語、ズニ語、タノアン諸語、ケレサン語など
伝統建築 アドベ(日干しレンガ)による集合住宅
代表的な部族 ホピ、ズニ、タオス、ラグナ、イスレタなど

地域別の分布と事例

ニューメキシコ州には多くのプエブロが点在しており、それぞれが独自の言語や伝統を持っています。例えば、コチティ・プエブロはセラミックのフィギュアで知られています。

Jemez Pueblo shield, c. 1840

アリゾナ州ではホピ保留地が重要な拠点となっており、テキサス州ではイスレタ・デル・スル・プエブロがその伝統を継承しています。

Map of the Hopi Reservation in Arizona, marked in red
Old Ysleta del Sur Pueblo in West Texas, c. 1876

Frequently Asked Questions

プエブロとはどういう意味ですか?

「プエブロ」はスペイン語で「村」や「人々」を意味します。もともとは彼らの住居様式や集落の形態からスペイン人が名付けた呼称です。

プエブロ反乱が歴史的に重要なのはなぜですか?

北米の先住民が組織的に団結し、ヨーロッパの植民者を一時的に完全に追放することに成功した稀有な事例であり、彼らの自決権と文化保存への強い意志を示す出来事だったためです。

彼らの建築の特徴は何ですか?

アドベと呼ばれる日干しレンガを使用し、部屋を隣接させて積み上げるアパートメントのような構造が特徴です。これは乾燥した気候に適しており、また防御的な目的で崖や高い場所に建設されました。

現在も伝統的な言語は話されていますか?

はい。ホピ語やズニ語、タノアン諸語などの伝統言語が今も使用されています。英語やスペイン語が普及していますが、文化継承のために言語の保存活動が行われています。

プエブロ諸族とナバホ族は同じですか?

いいえ、異なります。プエブロ諸族は定住農耕民であり、アドベの集落に住んでいたのに対し、ナバホ族は異なる言語体系と文化背景を持つ別の先住民族です。歴史的に、プエブロの人々はナバホ族などの襲撃から身を守るために要塞のような集落を作っていました。

References

  1. 'Tigua' is pronounced 'Tiwa', and is its Spanish spelling. is still located in .

📸 フォトギャラリー

A map of Pueblos in New Mexico, among other Indigenous lands. Not pictured are the Hopi Reservation in Arizona and the Ysleta del Sur Pueblo in Texas.
Map of the Hopi Reservation in Arizona, marked in red
Tribal Council Building, Isleta Pueblo NM
Ruins of Pueblo Bonito, in Chaco Canyon
Jemez Pueblo shield, c. 1840
A Zuni drying platform for maize and other foods, with two women crafting pottery beneath it. From the Panama-California Exposition, San Diego, California. January 1915.
Stone mortar and pestle used for grinding corn and grains, AD 900–1300, Spurgeon Draw site, Catron County, New Mexico
Kiva at Nambé Pueblo
Dancers at Ohkay Owingeh
Taos Pueblo, view from the South
Old Ysleta del Sur Pueblo in West Texas, c. 1876