古代エジプトのオキシリンカスで発見された数多くの文書の中でも、聖書研究において重要な意味を持つのがパピルス・オキシリンカス 846(P. Oxy. 846)です。この写本は、ヘブライ語聖書(タナハ)をギリシャ語に翻訳した「セプトゥアギンタ七十人訳聖書)」の一部を伝えています。

主要な事実(Key Facts)

  • 内容:アモス書 2章6節から12節までを収録。
  • 年代:古書誌学的分析により、紀元後6世紀のものと推定。
  • 分類:アルフレッド・ラールフスの分類体系において、セプトゥアギンタ写本番号906として登録。
  • 現蔵:ペンシルベニア大学(管理番号 E 3074)。
  • 公開:1908年にB.P.グレンフェルとA.S.ハントによって発表。

写本の詳細と歴史的背景

この断片は、古代のギリシャ語訳聖書がどのように伝承されていたかを示す貴重な資料です。特に、預言書の一つであるアモス書の特定箇所(2:6-12)が含まれており、当時のテキストの形態を研究する上で欠かせないピースとなっています。

学術的な注目を集めたのは20世紀初頭のことでした。1908年、『オキシリンカス・パピリ(The Oxyrhynchus Papyri)』第6巻を通じて、著名な研究者であるバーナード・P・グレンフェルとアルトゥール・S・ハントによって世界に公開されました。

POxy VI 846: Amos 2 (LXX)

現在はアメリカのペンシルベニア大学に保管されており、同大学のカタログでは「E 3074」という識別番号で管理されています。また、セプトゥアギンタ写本の標準的なリストを作成したアルフレッド・ラールフスは、この写本に「906」という番号を割り当て、体系的に分類しました。

資料概要まとめ

パピルス・オキシリンカス 846 の基本データ
項目 詳細内容
写本番号 P. Oxy. 846 / E 3074
推定年代 6世紀(西暦)
記載言語 ギリシャ語(セプトゥアギンタ)
収録範囲 アモス書 2:6-12
ラールフス番号 906

よくある質問(FAQ)

パピルス・オキシリンカス 846とは何ですか?

6世紀に作成された、ギリシャ語訳聖書(セプトゥアギンタ)の断片的な写本です。アモス書の一部が記されています。

この写本には具体的にどの箇所が記されていますか?

旧約聖書の預言書であるアモス書の2章6節から12節までが含まれています。

どこで発見され、現在はどこにありますか?

エジプトのオキシリンカスで発見され、現在はペンシルベニア大学に所蔵されています。

「セプトゥアギンタ」とはどのような意味ですか?

ヘブライ語で書かれた旧約聖書を、当時の共通語であったギリシャ語に翻訳した聖書のことを指します。

この写本はいつ公表されましたか?

1908年に、グレンフェルとハントという二人の研究者によって『The Oxyrhynchus Papyri』第6巻の中で発表されました。