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ナンシー・ウィルソン『Come Get to This』ジャズとR&Bが融合した1975年の名盤

🗓 2026年8月16日

1970年代、ジャズ界の至宝として知られるナンシー・ウィルソンは、自身の音楽的幅を広げるため、R&B色の強い作品を数多く発表しました。その中でも1975年6月にキャピトル・レコードからリリースされたスタジオアルバム『Come Get to This』は、彼女の表現力の豊かさと当時のソウル・ミュージックのトレンドが見事に融合した一枚です。

本作は、ハリウッドの「ザ・サウンド・ファクトリー」でレコーディングされ、ジーン・ページとビリー・ページ兄弟によるプロデュースが光る作品となりました。特にジーン・ページは編曲と指揮も務め、アルバム全体に豪華で洗練されたサウンドをもたらしています。

Key Facts

  • リリース年:1975年6月
  • ジャンル:ソウル / R&B
  • 主要チャート:Billboard Soulチャート 14位、Billboard 200 119位を記録
  • 制作陣:ジーン・ページおよびビリー・ページが共同プロデュースを担当
  • 参加ミュージシャン:レイ・パーカー・ジュニアやザ・クルセイダーズのメンバーが参加

音楽的アプローチと評価

本作の最大の特徴は、ジャズとR&Bという、時に境界線を引かれがちな二つのジャンルを軽やかに飛び越えた点にあります。マーヴィン・ゲイやレオン・ウェア&パム・ソーヤーといった名 songwriters の楽曲をカバーしつつ、ページ兄弟によるオリジナル曲も盛り込まれました。

音楽評論サイトAllMusicのアンディ・ケルマンは、本作を「豪華で感情豊かなR&B」と評し、ジャズとR&Bの不毛な対立を解消させるような完成度であると絶賛しています。また、長らく廃盤となっていた時期があったものの、その価値は再評価されており、2011年にはSoulMusic Recordsからデジタルリマスター版がリリースされました。このリマスター盤では、前作『All in Love Is Fair』との2枚組セットとして復刻されています。

豪華な演奏陣とテクニカル面

サウンドを支えるのは、当時のトップミュージシャンたちです。ギターのレイ・パーカー・ジュニアをはじめ、キーボードにジョー・サンプル、ベースにウィルトン・フェルダーなど、ザ・クルセイダーズのメンバーが参加し、極めて質の高いグルーヴを構築しています。さらに、イングリッシュホーンやオーボエ、バリトンサックスなどの管楽器ソロが巧みに配置され、オーケストレーションの深みを演出しています。

アルバム詳細データ

『Come Get to This』作品概要
項目 内容
収録時間 37分15秒
レコーディング場所 ハリウッド(The Sound Factory)
レーベル Capitol Records
主な参加楽器 ギター、キーボード、シンセサイザー、ベース、ドラム、コンガ、管楽器セクション

トラックリスト

  1. Side 1
    • Come Get to This (Marvin Gaye)
    • All My Love Comes Down (Billy Page, Gene Page)
    • Don't Let Me Be Lonely Tonight (James Taylor)
    • If I Ever Lose This Heaven (Leon Ware, Pam Sawyer)
    • Happy Tears (Page, Page)
  2. Side 2
    • Houdini of the Midnite Hour (Page, Page)
    • This Time Last Summer (Jimmy Webb)
    • He Called Me Baby (Harlan Howard)
    • Like A Circle Never Stops (Page, Page)
    • Boogeyin' All The Way (Page, Page)

Frequently Asked Questions

このアルバムの音楽ジャンルは何ですか?

主にソウルおよびR&Bに分類されます。ナンシー・ウィルソンが1970年代に挑戦したR&B志向の作品群の一つです。

プロデュースは誰が担当しましたか?

ジーン・ページとビリー・ページの兄弟によってプロデュースされました。ジーン・ページは編曲と指揮も兼任しています。

どのようなミュージシャンが参加していますか?

レイ・パーカー・ジュニアや、ザ・クルセイダーズのメンバー(ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダーなど)といった一流の演奏家が名を連ねています。

チャートでの成績はどうでしたか?

ビルボードのSoulチャートで14位、Billboard 200では119位を記録しました。

リマスター版は発売されていますか?

はい。2011年にSoulMusic Recordsより、前作『All in Love Is Fair』と併せたデジタルリマスター版がリリースされています。

References

  1. Kellman, Andy. Come Get to This at
  2. Larkin, Colin (2004). "Nancy Wilson". (Rev Upd ed.). Virgin Books. p. 941.  .
  3. "Nancy Wilson Come Get To This Chart History". Billboard. Retrieved December 7, 2018.
  4. "Nancy Wilson Come Get To This Chart History". Billboard. Retrieved December 7, 2018.
  5. . "NANCY WILSON: ALL IN LOVE IS FAIR/COME GET TO THIS (SMCR 25010)". Retrieved December 7, 2018.
  6. (liner notes). . . 1975. ST 11386.{{}}: CS1 maint: others in cite AV media (notes) ()