オーストラリア、ビクトリア州のコバーグ地区に位置するモーランド駅(Moreland station)は、メルボルン鉄道ネットワークのアップフィールド線における重要な停車駅です。19世紀後半の開業以来、地域の足として発展してきたこの駅は、近年、大規模な近代化工事を経て、利便性と歴史的価値を兼ね備えた高架駅へと生まれ変わりました。
主要ハイライト(Key Facts)
- 運行路線:アップフィールド線(メトロ・トレインズ運営)
- 駅構造:2面のサイドプラットフォームを持つ高架駅
- アクセス:バリアフリー対応(ステップフリーアクセス完備)
- 運賃ゾーン:Myki Zone 1
- 歴史的価値:旧駅舎などがビクトリア州遺産登録(VHR)に含まれている
- 接続交通:トラム(6番、19番)およびバス路線が利用可能
駅の概要と現在の設備
モーランド駅は、サザンクロス駅から約8.78kmの地点に位置しています。現在は無人駅として運営されており、効率的な運行管理が行われています。2020年の再開発により、従来の地上駅だった構造から高架構造へと変更され、周辺道路の交通渋滞の原因となっていた踏切(レベル交差)が解消されました。
プラットフォーム1では、シティループ経由でフリンダースストリート駅へ向かう列車が発着し、プラットフォーム2ではアップフィールド駅方面への列車が運行されています。

駅の設備面では、196台分の駐車場や自転車駐輪施設が整備されており、パークアンドライドの利便性が高められています。また、近代的なコンコースや階段、屋根付きの待合スペースが完備されており、快適な待ち時間を過ごせる設計となっています。

歴史的変遷と再開発の歩み
本駅の歴史は1884年9月9日に遡ります。ノースメルボルンからコバーグへの路線延伸に伴い開業し、1920年12月には1500V DCの架空電車線方式による電化が完了しました。なお、「モーランド」という地名は、1839年に土地を取得したファクハー・マクレーが、父と祖父が経営していたジャマイカのプランテーションにちなんで名付けたことに由来します。
長い歴史の中で、1975年の火災による被害や、1980年代の側線および信号設備の撤去など、時代のニーズに合わせた変更が繰り返されてきました。特筆すべきは、2020年に実施された「レベル交差解消プロジェクト(LXRP)」です。これにより、モーランドロードとレイナードストリートの踏切が撤去され、2020年12月14日に現在の高架駅としてリニューアルオープンしました。
文化遺産の保存
近代化が進む一方で、地域の歴史を後世に伝える取り組みも行われています。旧地上駅のプラットフォーム1にあった遺産建築は、再開発時に修復され、現在は展示形式で保存されています。また、旧コバーグ鉄道線の一部として、信号所やプラットフォームなどの施設がビクトリア州遺産登録(Victorian Heritage Register)に指定されており、歴史的な鉄道インフラとしての価値が認められています。
交通接続と利用状況
モーランド駅は、鉄道以外にも多様な公共交通機関への乗り換えが可能です。ヤラ・トラムが運行する6番(グレンアイリス方面)と19番(ノースコバーグ〜フリンダースストリート駅間)の2路線が利用でき、さらにキネティック・メルボルンが運営する510番バス(エッセンドン駅〜アイバンホー駅間)も接続しています。
利用客数については、2010年代後半にかけて増加傾向にありましたが、2020年以降はパンデミックの影響で一時的に激減しました。しかし、2021年から2022年にかけては大幅な回復を見せており、地域住民の重要な移動手段としての役割を維持しています。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 駅コード | MLD |
| 所有者 | VicTrack |
| 運営会社 | Metro Trains Melbourne |
| 構造 | 高架駅(サイドプラットフォーム2面) |
| 開業日 | 1884年9月9日 |
| 最新リニューアル | 2020年12月14日 |
Frequently Asked Questions
モーランド駅はバリアフリーに対応していますか?
はい、対応しています。再開発後の高架駅ではステップフリーアクセスが導入されており、車椅子やベビーカーをご利用の方でもスムーズに移動いただけます。
この駅で利用できるトラム路線は何番ですか?
ヤラ・トラムの6番(グレンアイリス方面)と19番(ノースコバーグ〜フリンダースストリート駅間)の2路線が利用可能です。
駅の周辺に駐車場はありますか?
はい、196台分を収容できる駐車場が完備されており、自転車用の施設も用意されています。
旧駅舎などの歴史的な建物は見ることができますか?
はい。レベル交差解消プロジェクトの一環として、旧地上駅のプラットフォーム1にあった遺産建築が修復・保存されており、駅の敷地内で見学することが可能です。
運賃の支払いはどのように行いますか?
メルボルンの公共交通機関共通のICカードである「Myki」を利用します。モーランド駅はMyki Zone 1に属しています。
References
- Estimated Annual Patronage by Network Segment Financial Year 2005–2006 to 2018–19 Archived 17 April 2022 at the Department of Transport
- Railway station and tram stop patronage in Victoria for 2008–2021 Archived 17 December 2022 at the Philip Mallis
- Annual metropolitan train station patronage (station entries) Archived 6 March 2023 at the Data Vic
- "Moreland". vicsig.net. Archived from the original on 7 January 2023. Retrieved 10 February 2023.
- Lesh, James (April 2022). "Report on the place name: Moreland" (PDF). . Archived (PDF) from the original on 24 October 2023. Retrieved 24 April 2024.
- Morse, Dana (14 May 2022). "Moreland City Council to ditch slave plantation link, with ratepayers to choose new Woi-wurrung name". . Archived from the original on 25 December 2022. Retrieved 26 December 2022.
- Barraclough, Ashleigh (3 July 2022). "Moreland Council votes to change name to Merri-bek, an Aboriginal word meaning 'rocky country'". ABC News. Australian Broadcasting Corporation. Archived from the original on 25 December 2022. Retrieved 26 December 2022.
- "Fire sweeps rail office". . 2 May 1975. p. 3.
- "Works & Safeworking". . Australian Railway Historical Society (Victorian Division). January 1976. p. 18.
- "SRS Suburban Tour Notes – Coburg Line" (PDF). VR Website by Andrew Waugh. Archived (PDF) from the original on 19 July 2008. Retrieved 1 April 2023.
📸 フォトギャラリー

