オーストラリア、ビクトリア州メルボルンの北端に位置するコバーグ駅は、地域住民の重要な足となるアップフィールド線の主要駅です。かつての地上駅から、近代的な高架駅へと劇的な変貌を遂げたこの駅は、都市開発と交通利便性の向上を象徴する施設となっています。
主要ファクト
- 路線: アップフィールド線(メルボルン鉄道ネットワークの一部)
- 所在地: ビクトリア州コバーグ、ベル・ストリート
- 駅構造: 高架式、2面2線のサイドプラットフォーム
- アクセス: 完全バリアフリー(エレベーター完備)
- 運賃ゾーン: Myki Zone 1
- 所有・運営: VicTrack所有、Metro Trains Melbourne運営
駅の構造と現代的なデザイン
2020年に再建された現在のコバーグ駅は、高架構造を採用したプレミアムステーションです。地上階にコンコースを設け、階段とエレベーターで2つのサイドプラットフォームへアクセスできる設計となっており、1992年の障害者差別禁止法に完全に準拠したバリアフリー環境を実現しています。
建築デザインには古典建築の形式を抽象的に取り入れた意匠が凝らされており、プリキャストコンクリート部分にはフリーズ(帯状装飾)や六角形のレリーフが施されています。また、駅のイメージカラーであるオレンジ色がアクセントとなっており、地域のランドマークとしての役割も果たしています。
プラットフォームの長さは約160メートルあり、最大7両編成の高容量メトロ列車(High Capacity Metro Train)に対応可能です。駅施設内には待合室、カスタマーサービス、PSO(保護サービス官)オフィスが完備されています。
歴史的変遷と近代化
コバーグ駅の歴史は1884年9月9日に遡ります。当時はノースメルボルンからの延伸路線の終着駅として開業しました。駅名の由来は、当時の植民地訪問を計画していたサクソ=コバーグ=ゴータ家のエディンバラ公爵にちなんでいます。
20世紀に入ると、1920年12月に1500V DCの架空電車線による電化が完了し、輸送能力が向上しました。また、1995年には2番線プラットフォームが新設され、1996年には利便性を高めたプレミアムステーションへと格上げされました。かつての駅舎やプラットフォームを含む一部の施設は、その歴史的価値が認められ、1997年にビクトリア州遺産登録簿(Victorian Heritage Register)に記載されています。
レベル交差解消プロジェクト(LXRP)
近年、メルボルン市が進めていた「レベル交差解消プロジェクト」により、駅の姿は一変しました。ベル・ストリートおよびマンロー・ストリートの踏切を排除し、交通渋滞を緩和するため、2020年7月に地上駅が閉鎖・解体されました。その後、同年12月14日に現在の高架駅としてリニューアルオープンし、安全で効率的な運行体制が整いました。
交通接続と利便性
コバーグ駅は、鉄道だけでなくバスやトラム、コーチが集結するマルチモーダルな交通ハブです。中心部のフリンダース・ストリート駅までは、シティループ経由で約25分(約11km)でアクセス可能です。
| 交通手段 | 運行会社・路線例 | 主な接続先 |
|---|---|---|
| 鉄道 | アップフィールド線 | フリンダース・ストリート駅、アップフィールド駅 |
| トラム | Yarra Trams (ルート19) | フリンダース・ストリート駅(エリザベス通り経由) |
| バス | CDC, Dysons, Kinetic, Ventura | キャンベルフィールド, エルサム, グレンロイ, レザボア等 |
| コーチ | V/Line | バーマ、バーハム(ニューサウスウェールズ州)方面 |
また、駅周辺には120台の駐車場(うち2台は身障者用)と、26台分の保護付き自転車駐輪設備が整備されており、パークアンドライドの利便性も確保されています。
利用客数の推移
駅の利用者は年々変動しており、特に2000年代後半から2010年代にかけて増加傾向にありました。2018-2019年度には約72万人が利用しましたが、その後のパンデミックの影響で2020-2021年度には約14万5千人まで激減しました。しかし、その後は回復傾向にあり、2024-2025年度には約51万人にまで戻っています。
Frequently Asked Questions
コバーグ駅はバリアフリーに対応していますか?
はい、完全にバリアフリー化されています。地上コンコースから各プラットフォームへはエレベーターで移動でき、車椅子の方やベビーカーをご利用の方もスムーズに利用可能です。
中心街のフリンダース・ストリート駅までどのくらいかかりますか?
電車を利用して約25分で到着します。距離にして約11kmです。
駅で利用可能な駐車場や駐輪場はありますか?
はい、120台の駐車スペース(うち2台はアクセシブル用)と、26台分の保護付き自転車駐輪設備が用意されています。
アップフィールド線の運行パターンはどうなっていますか?
平日の朝のピーク時はシティループを時計回りに走行し、平日の午後・夜間ピーク時はサザンクロス駅経由で反時計回りに走行します。週末と祝日は終日シティループ経由で運行されます。
駅の施設にはどのようなサービスがありますか?
2020年に新設された駅舎内には、待合室、カスタマーサービス、およびPSO(保護サービス官)オフィスが設置されており、乗客のサポート体制が整っています。
References
- Estimated Annual Patronage by Network Segment Financial Year 2005–2006 to 2018–19 Archived 17 April 2022 at the Department of Transport
- Railway station and tram stop patronage in Victoria for 2008–2021 Archived 17 December 2022 at the Philip Mallis
- Annual metropolitan train station patronage (station entries) Archived 6 March 2023 at the Data Vic
- "Annual metropolitan train station patronage (station entries) - 2022-2023".
- "Annual metropolitan train station patronage (station entries) - 2023-2024".
- "Annual metropolitan train station patronage (station entries) - 2024-2025".
- "Coburg Station". Metro Trains Melbourne. Retrieved 24 January 2025.
- "Coburg and Moreland stations now open". Victoria's Big Build. 14 December 2020. Retrieved 24 January 2025.
- "Access Guide". Metro Trains Melbourne. Archived from the original on 8 December 2022. Retrieved 24 January 2025.
- "Upfield line". Public Transport Victoria. Retrieved 24 January 2025.