異なる言語間で概念を正確に結びつけ、情報を効率的に検索・管理するためには、共通のルールに基づいたシソーラス(概念間の関係性を定義した制御語彙集)の構築が不可欠です。かつて、この多言語シソーラスの策定と発展における国際的な指針となっていたのが「ISO 5964」でした。
Key Facts
- ISO 5964は、多言語シソーラスの構築および発展に関するガイドラインを定めた国際規格であった。
- 2011年に廃止(撤回)され、現在は後継の規格に移行している。
- 現在の標準規格は「ISO 25964-1」である。
多言語シソーラスの標準化とISO 5964の役割
多言語シソーラスとは、単なる翻訳集ではなく、複数の言語において同一の概念をどのように表現し、それらが互いにどう関連しているかを体系化したものです。ISO 5964は、こうした複雑な語彙体系を構築する際の指針を提供し、世界的な整合性を保つ役割を担っていました。
この規格によって、専門的な用語集やデータベースを構築する組織は、言語をまたいだ概念の整合性を確保するための標準的なアプローチを採用することができました。
規格の更新とISO 25964への移行
情報技術の進化や知識組織化の手法の変化に伴い、より現代的な要件を満たす規格への刷新が必要となりました。その結果、ISO 5964は2011年に正式に撤回され、その後継としてISO 25964-1が導入されました。
この移行により、多言語シソーラスの策定基準はより洗練され、現在のデジタル環境に適した管理手法へとアップデートされています。詳細な最新仕様については、ISO 25964の公式サイトで確認することが推奨されます。
規格の比較まとめ
| 項目 | 旧規格 (ISO 5964) | 新規格 (ISO 25964-1) |
|---|---|---|
| 正式名称 | Guidelines for the establishment and development of multilingual thesauri | (ISO 25964シリーズの一部として策定) |
| ステータス | 撤回済み(2011年) | 現行規格 |
| 主な目的 | 多言語シソーラスの構築・発展の指針 | 現代的なシソーラス策定の標準化 |
Frequently Asked Questions
ISO 5964とはどのような規格でしたか?
多言語シソーラス(複数の言語で構成される概念体系)を構築し、発展させるためのガイドラインを定めた国際標準規格です。
ISO 5964は現在も利用できますか?
いいえ、この規格は2011年に撤回されており、現在は有効な規格ではありません。
ISO 5964に代わる現在の標準規格は何ですか?
後継の規格である「ISO 25964-1」が、現在の多言語シソーラス策定における標準となっています。
シソーラスとは具体的に何を指しますか?
特定の分野における概念を整理し、それらの間の階層関係や関連性を定義した制御語彙集のことです。検索の精度を高めるために利用されます。
最新の規格内容を確認するにはどうすればよいですか?
ISO 25964に関する詳細な説明や最新の仕様については、ISO(国際標準化機構)の公式サイトを参照してください。