地球の地殻を構成する火成岩は、その化学成分によって大きくいくつかに分類されます。その中でも中間組成(Intermediate composition)とは、成分的に「フェルシック(珪長質)」と「マフィック(苦鉄質)」という2つの極端な性質の中間に位置する岩石のことを指します。
この分類において最も重要な指標となるのが、二酸化ケイ素(SiO2)の含有量です。一般的に、重量比で約52%から63%のSiO2を含む岩石が中間組成に該当します。なお、この「中間組成」という言葉は便宜上の分類であり、IUGS(国際地質科学連合)によって正式に定義された用語ではない点に注意が必要です。
Key Facts
- 化学的定義:二酸化ケイ素(SiO2)の含有量が52~63 wt%の範囲にあること。
- 位置付け:マフィック(苦鉄質)とフェルシック(珪長質)の中間に位置する。
- 代表的な火山岩:安山岩や粗面安山岩が挙げられる。
- 代表的な深成岩:閃緑岩や花崗閃緑岩が挙げられる。
岩石の生成環境による分類
中間組成を持つ岩石は、マグマがどこで冷却・固化したかによって、火山岩(噴出岩)と深成岩(貫入岩)の2つの形態に分かれます。
火山岩(地表付近で急冷したもの)
地表やその付近で急速に冷却されて形成される岩石です。代表的なものに、日本などの火山帯でよく見られる安山岩や、それに近い組成を持つ粗面安山岩があります。
深成岩(地下深くで徐冷したもの)
地下深くで時間をかけてゆっくりと冷却され、結晶が大きく成長した岩石です。閃緑岩や、より珪長質に近い花崗閃緑岩などがこのカテゴリーに含まれます。
火成岩の組成比較まとめ
火成岩はSiO2の含有量によって、超苦鉄質から珪長質まで段階的に分類されます。中間組成がどのような位置にあるのか、以下の表で確認してください。
| 組成タイプ | SiO2含有量 | 代表的な火山岩 | 代表的な深成岩 |
|---|---|---|---|
| 超苦鉄質 (Ultramafic) | 45%未満 | コマタイアイト、キンバーライト | かんらん岩 |
| 苦鉄質 (Mafic) | 45~52% | 玄武岩 | 斑れい岩 |
| 中間組成 (Intermediate) | 52~63% | 安山岩、粗面安山岩 | 閃緑岩、花崗閃緑岩 |
| 珪長質 (Felsic) | 63%超 | 流紋岩 | 花崗岩 |
Frequently Asked Questions
中間組成の岩石を定義する主な成分は何ですか?
主に二酸化ケイ素(SiO2)の重量パーセントで定義されます。具体的には52%から63%の範囲にあるものが中間組成とみなされます。
安山岩と閃緑岩の違いは何ですか?
どちらも中間組成の岩石ですが、形成場所が異なります。安山岩は地表付近で急冷してできた火山岩であり、閃緑岩は地下深くでゆっくりと固まった深成岩です。
「中間組成」は地質学の正式な用語ですか?
いいえ、IUGS(国際地質科学連合)によって正式に認められた用語ではありませんが、岩石の化学的特性を説明する際に一般的に使用されています。
マフィック(苦鉄質)とフェルシック(珪長質)とは何のことですか?
マフィックは鉄やマグネシウムに富みSiO2が少ない組成を指し、フェルシックはシリカ(SiO2)に富み鉄やマグネシウムが少ない組成を指します。中間組成はその中間に位置します。
References
- Mcnair, B. (2024-01-28). "Intermediate Rock Composition and Examples". Geology Base. Archived from the original on 2024-02-26. Retrieved 2026-06-08.