INEGI(メキシコ国立統計地理情報院)の役割と機能
メキシコの国家運営や社会分析において、客観的なデータを提供し続ける不可欠な機関がINEGI(国立統計地理情報院)です。この組織は、国の統計および地理情報の国家システムを統括する自律的な政府機関として、メキシコ全土の現状を数値化し、可視化する重要な任務を担っています。
Key Facts
- 設立日:1983年1月25日(ミゲル・デ・ラ・マドリッド大統領の布告による)
- 本拠地:メキシコ中部ののアグアスカリエンテス市
- 法的地位:メキシコ政府の自律機関
- 主な任務:人口、住宅、経済、農業などの統計収集および地理情報の管理
- 現代表者:グラシエラ・マルケス・コリン(会長)
INEGIの組織概要と歴史
INEGIは、1983年に当時のミゲル・デ・ラ・マドリッド大統領による大統領令によって創設されました。もともとは「国立統計地理情報院(Instituto Nacional de Estadística, Geografía e Informática)」という名称でしたが、現在はINEGIとして知られています。政府から独立した自律的な権限を持つことで、政治的な影響を受けない中立的で正確なデータの収集・提供を可能にしています。
組織の本部は、メキシコ共和国の中央に位置するアグアスカリエンテス市に置かれており、ここから全国的なデータ収集ネットワークを管理しています。
主要な統計調査とデータ収集活動
INEGIの最も重要な役割の一つは、定期的に実施される大規模な国勢調査です。これにより、メキシコの人口動態や生活環境の変遷を詳細に把握しています。
定期的な大規模調査
- 人口住宅国勢調査:10年ごとに実施され、国民の基本属性や住居状況を網羅的に調査します。
- 経済センサス:5年ごとに実施され、国内の経済活動の現状を分析します。
- 農業・畜産・林業センサス:一次産業の状況を把握するための専門的な調査です。

継続的な指標モニタリング
大規模な調査以外にも、月次や四半期ベースで社会経済的な指標を算出しています。具体的には、国内総生産(GDP)の月次算出や、消費者信頼感指数、商業サンプルの割合などの経済指標が含まれます。また、雇用・職業統計や、家庭内暴力・パートナー間暴力といった社会問題に関するデータ収集も行っており、これらの数値は他の政府機関が政策を立案したり、将来の予測を立てたりするための基礎資料として活用されています。
INEGIの基本情報まとめ
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 国立統計地理情報院 (INEGI) |
| 設立年 | 1983年 |
| 所在地 | アグアスカリエンテス(メキシコ) |
| 主な調査サイクル | 人口住宅(10年)、経済(5年) |
| 提供データ例 | GDP、雇用統計、地理地図、人口統計 |
Frequently Asked Questions
INEGIとはどのような組織ですか?
メキシコ政府の自律機関であり、国の統計および地理情報の収集・管理を専門とする組織です。中立的な立場で正確なデータを提供し、国家の意思決定を支援しています。
どのような頻度で国勢調査が行われていますか?
人口および住宅に関する総合的な国勢調査は10年ごとに実施されています。また、経済に関する調査は5年ごとに行われています。
INEGIが提供する経済データにはどのようなものがありますか?
月次の国内総生産(GDP)をはじめ、消費者信頼感調査や雇用・職業に関する統計など、多岐にわたる経済指標を提供しています。
地理情報に関する活動も行っているのでしょうか?
はい。統計だけでなく地理情報の管理も担っており、デジタルマップやインタラクティブな国家アトラス、正射投影写真(オルソフォト)の提供など、高度な地理空間情報の提供を行っています。
INEGIのデータはどのように利用されていますか?
収集された統計データは、他の政府機関による研究や将来予測、政策立案の根拠となる基礎資料として幅広く利用されています。