スペイン北東部のアラゴン州を流れるウエルバ川(Huerva)は、地域の水系において重要な役割を果たすエブロ川の支流です。イベリア山系の険しい地形から始まり、最終的に大都市サラゴサへと至るこの川は、豊かな自然と希少な生物相を今に伝えています。
主要な事実(Key Facts)
- 全長:約128km
- 源流:シエラ・デ・クカロン(標高1,280m)
- 河口:エブロ川(標高193m)
- 流域面積:1,020平方キロメートル
- 平均流量:0.84立方メートル/秒(年平均流量 6,700万立方メートル)
河川の経路と地理的特徴
ウエルバ川は、ヒロカ地方(Jiloca Comarca)のフォンフリア近郊にあるシエラ・デ・クカロンで産声を上げます。標高1,280メートルの高地から流れ出した水は、まずラグエルエラやヴィヤドス付近を通りながら北西方向へと進みます。
その後、ヴィラレアル・デ・ウエルバ付近でヴィヤルパンド川(Arroyo de Villalpando)が合流することで水量が増し、流れは北東へと転換します。その後、マイナール、セルベルラ、ヴィスタベラ・デ・ウエルバ、トソス、ヴィジャヌエバ・デ・ウエルバ、ムエル、クアルテ・デ・ウエルバ、カドレテ、そしてマリア・デ・ウエルバといった多くの集落を通り過ぎます。
最終的に、この川はサラゴサ市内でエブロ川に合流し、その旅を終えます。エブロ川はその後、バレアレス海へと注ぎ込みます。
生態系と生物多様性
ウエルバ川の最大の特徴の一つは、その上流域における水質の良好さです。汚染が比較的少ないため、絶滅危惧種を含む多様な水生生物の貴重な生息地となっています。
特に注目すべきは、希少なザリガニの一種であるAustropotamobius pallipesの生息が確認されている点です。また、魚類においても Barbus haasi、Rutilus arcasii、Chondrostoma toxostoma といった種が見られ、地域の生物多様性を維持する重要な回廊としての役割を果たしています。
ウエルバ川の基本データまとめ
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 所在国 | スペイン(アラゴン州) |
| 源流地点 | シエラ・デ・クカロン |
| 河口地点 | エブロ川(サラゴサ) |
| 総延長 | 128 km |
| 流域面積 | 1,020 km² |
| 平均流量 | 0.84 m³/s |
よくある質問(FAQ)
ウエルバ川はどこからどこまで流れていますか?
シエラ・デ・クカロン(標高1,280m)に源を発し、約128kmの距離を経て、サラゴサにあるエブロ川(標高193m)に合流します。
この川の流域面積はどのくらいですか?
ウエルバ川の流域面積は1,020平方キロメートルに及びます。
どのような希少生物が生息していますか?
上流域の良好な水環境により、絶滅危惧種のザリガニ(Austropotamobius pallipes)や、Barbus haasi などの希少な魚類が生息しています。
ウエルバ川の流量は多いのでしょうか?
平均流量は0.84立方メートル/秒であり、年間の平均流量は6,700万立方メートルと、比較的控えめな規模の河川です。