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Here in My Heartアル・マルティーノが刻んだUKチャート初の1位という金字塔

🗓 2026年8月15日

音楽史において、ある一曲が「始まり」を象徴することがあります。1952年に発表されたHere in My Heartは、まさにそのような楽曲でした。イタリア系アメリカ人の歌手アル・マルティーノによって歌われたこの曲は、イギリスのシングルチャートにおいて史上初めて1位を獲得したという、不滅の記録を持っています。

伝統的なポップスやイージーリスニングの形式をとったこの楽曲は、単なるヒット曲に留まらず、当時の音楽市場のあり方やチャートの歴史を塗り替える象徴的な存在となりました。

Key Facts

  • 歴史的快挙:1952年11月14日、イギリスのシングルチャートで初の1位を記録。
  • 驚異的な記録:UKチャートで9週連続1位を維持し、半世紀以上にわたり最長連続記録を保持した。
  • 世界的ヒット:イギリスだけでなく、アメリカ国内でもチャート1位を獲得。
  • 制作背景:1952年4月17日に録音され、フィラデルフィアのBBSレーベルからリリースされた。

楽曲の誕生とチャートを席巻した軌跡

「Here in My Heart」は、パット・ジェナロ、ルー・レヴィンソン、ビル・ボレッリの3名によって書き下ろされました。アル・マルティーノによる録音は、モンティ・ケリー指揮のオーケストラをバックに、プロデューサーのヴォイル・ギルモアの手によって完成しました。

この曲の特筆すべき点は、その圧倒的なチャート支配力です。イギリスでは9週連続で首位を独走し、この記録はその後50年以上もの間、破られることはありませんでした。後にこの記録を塗り替えたのは、ブライアン・アダムスやドレイク、リハンナといった現代の世界的スターたちのみであり、当時のこの曲がいかに異例のヒットであったかが分かります。

マルティーノにとって、この曲は唯一のUKチャート1位となりました。その後も活動を続け、1973年には「Spanish Eyes」の再リリース版がトップ5に入るなど人気を維持しましたが、「Here in My Heart」ほどの爆発的な記録を更新することはありませんでした。

多様なカバーバージョンと時代の競争

当時、この楽曲の人気はレコード販売だけでなく、楽譜の売上でも顕著に現れていました。マルティーノの録音がチャートを席巻する前から、楽譜販売チャートでは8週間にわたり1位を記録しており、多くのアーティストがこぞってカバーを競い合いました。

イギリス国内では、イッシー・ボンやラリー・デイ、デニス・ロティスなど多くの国内アーティストがカバーをリリースしました。また、アメリカからはディック・ヘイムズとアンドリュース・シスターズによるバージョンが導入されました。さらに、ヴィック・ダモンやトニー・ベネットといった名手たち、さらにはウィニ・ブラウンによるリズム&ブルース形式のカバーまで、ジャンルを問わず歌い継がれました。

興味深いエピソードとして、当時絶頂期にあったマリオ・ランザも録音を計画していましたが、マルティーノのヒットを妨げないよう、本人の要望を受けて断念したという逸話が残っています。

後年の展開と再録音

アル・マルティーノ自身、この曲に強い思い入れを持っており、時代に合わせて異なるアプローチで再録音を行っています。1958年にはMGMのCubレーベルからロックバラード風のバージョンをリリースしましたが、こちらは商業的な成功を収めませんでした。その後、1961年に再び録音し、ビルボードのTop 100で86位、イージーリスニング・チャートではトップ20入りを果たしています。

また、音楽業界以外での活用例として、1963年の映画『This Sporting Life』の中で俳優のリチャード・ハリスがこの曲を披露したことも知られています。

楽曲詳細まとめ

「Here in My Heart」作品概要
項目 詳細内容
リリース年 1952年4月
作詞・作曲 Pat Genaro, Lou Levinson, Bill Borrelli
メインアーティスト アル・マルティーノ(モンティ・ケリー指揮オーケストラ)
ジャンル トラディショナル・ポップ / イージーリスニング
演奏時間 3分15秒
主要レーベル BBS (米), Capitol (英)
B面曲 I Cried Myself to Sleep

Frequently Asked Questions

「Here in My Heart」が音楽史において重要な理由は?

1952年11月14日に、イギリスのシングルチャートで史上初めて1位を獲得した楽曲であるためです。チャートの歴史における「最初の一歩」を刻んだ曲として知られています。

イギリスでのチャート記録はどのくらいすごかったのか?

9週連続で1位を維持しました。この連続首位記録は非常に長く、50年以上経った後も、ブライアン・アダムスやドレイクなど、わずか8組のアーティストにしか塗り替えられていません。

アル・マルティーノ以外に誰がこの曲を歌いましたか?

トニー・ベネットやヴィック・ダモン、ディック・ヘイムズなどの著名な歌手のほか、イギリス国内の多くのアーティストがカバーしました。また、ウィニ・ブラウンによるR&Bバージョンも存在します。

この曲はアメリカでもヒットしましたか?

はい。イギリスだけでなく、アメリカ国内のチャートでも1位を獲得しており、世界的なヒットとなりました。

アル・マルティーノは後にこの曲を再録音していますか?

はい。1958年にロックバラード形式で、また1961年にも再録音を行っています。1961年版はビルボードのイージーリスニング・チャートでトップ20に入りました。

References

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