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1937-38年イングランド・フットボールリーグの軌跡と衝撃の降格

🗓 2026年8月8日

イングランド・フットボールリーグの第46回シーズンとなった1937-38年シーズンは、サッカー史に残る極めて異例の展開となりました。特に1部リーグでは、前年度の王者であるマンチェスター・シティが、トップディビジョン史上唯一となる「前年度チャンピオンの降格」という衝撃的な結末を迎えました。

Key Facts

  • 1部リーグ優勝: アーセナル(5度目のリーグ制覇)
  • 歴史的事件: 前年度王者のマンチェスター・シティが1部から降格
  • 得点王: トミー・ロートン(28ゴール)
  • 2部リーグ優勝: アストン・ヴィラ
  • 3部リーグ優勝: トランメア・ローヴァーズ(北)、ミルウォール(南)

1部リーグ:アーセナルの戴冠と前王者の転落

1部リーグでは、アーセナルが安定した強さを見せ、5度目のイングランドタイトルを獲得しました。勝ち点52を積み上げ、2位のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズを僅差で抑えての優勝となりました。

一方で、前シーズンの覇者マンチェスター・シティは、深刻な不調に陥りました。最終的に勝ち点36に留まり、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと共に2部へと降格しました。前年度のチャンピオンがそのまま降格するという事態は、イングランドのトップリーグにおいて唯一無二の出来事として記録されています。

得点面では、トミー・ロートンが28ゴールを挙げて得点王に輝きました。また、試合内容ではウルヴァーハンプトン・ワンダラーズがレスター・シティに10-1で大勝した試合が、シーズン最大の得点差およびホームでの最大勝利として記憶されています。

2部および3部リーグの動向

2部リーグでは、アストン・ヴィラが勝ち点57で首位となり、マンチェスター・ユナイテッドと共に1部への昇格を決めました。2部ではジョージ・ヘンソンが27ゴールを記録し、得点ランキングのトップに立ちました。

3部リーグは北と南の2つのグループに分かれて戦われました。北地区ではトランメア・ローヴァーズが、南地区ではミルウォールがそれぞれ優勝し、2部への昇格を果たしました。3部北地区の得点王はポートヴェールのジャック・ロバーツ(28ゴール)、南地区ではマンスフィールド・タウンのハロルド・クロウショー(25ゴール)となりました。

また、3部南地区の最下位となったジリンガムは、再選投票に失敗し、サザンリーグへの降格という厳しい結果となりました。

シーズン統計サマリー

各ディビジョンの主要な結果を以下の表にまとめます。

1937-38シーズン 主要成績まとめ
ディビジョン 優勝チーム 得点王 (ゴール数) 特記事項
1部 (First Division) アーセナル トミー・ロートン (28) マンチェスター・シティが降格
2部 (Second Division) アストン・ヴィラ ジョージ・ヘンソン (27) マンチェスター・ユナイテッドが昇格
3部北 (Third Div North) トランメア・ローヴァーズ ジャック・ロバーツ (28) トランメアが初のタイトル獲得
3部南 (Third Div South) ミルウォール ハロルド・クロウショー (25) ジリンガムが再選失敗で降格

観客動員数の傾向

当時の人気を反映し、1部リーグではアーセナルが平均44,045人と圧倒的な集客力を誇りました。次いでチェルシー、マンチェスター・シティが3万人を超える平均観客数を記録しています。2部リーグにおいても、アストン・ヴィラが平均41,950人を集めており、一部のビッグクラブへの支持が集中していたことが分かります。

Frequently Asked Questions

マンチェスター・シティの降格はなぜ特筆されるのですか?

前シーズンにリーグ優勝を果たしたチームが、翌年にそのまま1部から降格するという事例は、イングランドのトップフライトにおいてこの1937-38シーズンが唯一のケースであるためです。

1部リーグで最も得点力の高かった試合はどれですか?

1938年4月15日に行われたウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ対レスター・シティの試合で、スコアは10-1となり、シーズン最多得点試合となりました。

3部リーグの構造はどうなっていましたか?

当時の3部リーグは、地理的な理由から「北(North)」と「南(South)」の2つの地区に分かれて運営されていました。

ジリンガムに何が起きたのですか?

3部南地区で最下位となったジリンガムは、リーグへの残留を決める再選投票(re-election)に失敗し、プロリーグを離れてサザンリーグへ降格することとなりました。

このシーズンの得点王は誰ですか?

1部リーグではトミー・ロートンが28ゴールで得点王となりました。また、3部北地区のジャック・ロバーツも同数の28ゴールを記録しています。

References

  1. "England 1937-38". Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation. Retrieved 2010-02-24.
  2. Ian Laschke: Rothmans Book of Football League Records 1888–89 to 1978–79. Macdonald and Jane’s, London & Sydney, 1980.
  3. "English League Leading Goalscorers". . Retrieved 2010-10-31.
  4. "Historical attendances". European-football-statistics.co.uk. Retrieved July 18, 2026.