テーブルトークRPGの金字塔であるDungeons & Dragons(D&D)第3版において、世界の枠組みを大きく広げる重要なサプリメントが『Manual of the Planes』です。本書は、単なる物質世界を超えた多次元的な宇宙観を提示し、プレイヤーとゲームマスターに無限の冒険の可能性を提供します。

Key Facts

  • 著者:Jeff Grubb、Bruce R. Cordell、David Noonan
  • 出版:Wizards of the Coast(2001年9月)
  • 形式:ハードカバー(全224ページ)
  • 主要テーマ:多次元宇宙(プレーン)の構造と移動、および独自の宇宙論の構築
  • 収録内容:「グレート・ホイール」に基づく27のプレーンの詳細とモンスターデータ

多次元宇宙への招待:プレーンの基礎知識

本書の導入部では、まず「プレーン(次元平面)」という概念について深く掘り下げています。プレーンとは、物質世界とは異なる物理法則や性質を持つ空間のことであり、ゲームプレイにおいてどのような役割を果たすのか、その本質的な機能が解説されています。

また、冒険者が異なる次元へと足を踏み入れるための「プレーン間移動」の手法についても詳しく記載されており、物語の舞台を宇宙規模へと拡張するためのルールが整備されています。

世界構築の指針と「グレート・ホイール」

D&Dの公式な宇宙論であるグレート・ホイール(The Great Wheel)は、本書の核となる設定です。この体系では、内側平面(Inner Planes)や外側平面(Outer Planes)を含む合計27のプレーンが相互に関連し合っています。

特筆すべきは、ゲームマスターが自分だけのオリジナルな宇宙論(コスモロジー)を設計するためのガイドが提供されている点です。例えば、魔法の源となるアストラル平面やエーテル平面を排除した場合、その世界の魔法体系にどのような影響が出るかといった、論理的な世界構築の選択肢が提示されています。

詳細な設定とゲームデータ

本書の後半では、グレート・ホイールを構成する各プレーンの具体的な詳細が記述されています。それぞれの次元が持つ特有の環境や生態系が詳述されており、キャンペーンの舞台設定にそのまま活用できる構成となっています。

さらに、実用的なゲームデータとして、各プレーンに生息するクリーチャーのステータスも収録されています。例えば、「シャドウ平面(Plane of Shadow)」に潜むエフェメラなどの特殊なモンスターデータが含まれており、戦闘や遭遇戦に深みを与えます。

『Manual of the Planes』書籍仕様まとめ
項目 詳細
ISBN 0-7869-1850-0
アート担当 Arnie Swekel(カバー)、Matt Cavotta、Monte Moore 他
構成 基礎概念、宇宙論設計、27のプレーン詳細、モンスターデータ
ページ数 224ページ

Frequently Asked Questions

この本の主な目的は何ですか?

D&D第3版において、物質世界以外の次元(プレーン)のルールと設定を提供し、物語のスケールを宇宙規模に拡大させることです。

「グレート・ホイール」とは何ですか?

D&Dの公式な宇宙論であり、内側平面や外側平面など、合計27の次元が円環状に配置された構造を指します。

独自の宇宙設定を作ることはできますか?

はい。本書には、公式設定をベースにしつつ、特定の平面を削除したり変更したりして、独自のコスモロジーを構築するためのヒントが記載されています。

どのようなモンスターが掲載されていますか?

各プレーンに特有の生物が収録されており、具体例としてシャドウ平面に現れるエフェメラなどのゲーム統計データが提供されています。

プレーン間の移動方法は記載されていますか?

はい。第1章において、異なる次元へどのように移動し、遷移するのかについてのルールと情報が解説されています。