クリケットファンにとって、試合の速報や詳細な統計データを確認する際に欠かせない存在がCricinfoです。このプラットフォームは、単なるニュースサイトの枠を超え、18世紀から現代に至るまでの膨大な歴史的データを網羅するデジタルアーカイブとして、世界中の愛好家に利用されています。
もともとはインターネットの黎明期に、情報へのアクセスが困難だったファンを支援するために誕生しました。現在では、ライブブログや高度な分析ツールを備えた、世界で最も包括的なクリケット専門メディアへと進化を遂げています。
Key Facts
- 専門性:クリケットのみに特化した世界的なスポーツニュースサイト。
- データ量:18世紀から現在までの試合・選手データを保持する「StatsGuru」を運営。
- 多言語展開:英語のほか、ヒンディー語、タミル語、カンナダ語で提供。
- 運営体制:現在はインドのJioStarグループに属し、ベンガルールに本社を置く。
- 歴史:1993年にサイモン・キングによって設立され、30年以上の歴史を持つ。
Cricinfoの歴史と変遷
誕生からウェブへの移行(1993年〜1999年)
1993年3月15日、英国の研究者サイモン・キングによって、当時のインターネット前身ともいえる形態で立ち上げられました。当初はWorld Wide Webではなく、UsenetやIRC(インターネットリレーチャット)、電子メールのメーリングリストを通じて情報を共有するコンピューターボットとして機能していました。ボランティアたちがスコアカードや試合概要を共有し合うコミュニティから始まったのです。
その後、ミネソタ大学のGopherシステムを経て、1995年にはドメイン「Cricinfo.com」を登録し、現在のウェブサイト形式へと移行しました。

1996年のクリケット・ワールドカップでは、公式のスコア提供およびライブアップデートサイトに指名され、その存在感を高めました。1997年には英国で法人化され、ICC(国際クリケット評議会)などの支援を受けながら、広告やスポンサーシップによる収益モデルを確立しました。
急成長と所有権の変遷(2000年〜現在)
ドットコムブームの波に乗り、2000年にはSatyam Infowayが出資を行うなど急成長を遂げました。2003年にはWisden Groupが過半数の株式を取得し、伝統あるWisden Onlineと統合されました。その後、2007年にはESPN(ウォルト・ディズニー・カンパニーとハースト・コミュニケーションズの共同所有)に買収され、サイト名は「ESPNcricinfo」へと変更されました。
近年の大きな転換点として、2024年11月にディズニー・インディアの資産がリライアンス・インダストリーズ傘下のViacom18と合併し、JioStarグループの一員となりました。そして2026年6月、ブランド名を再び原点である「Cricinfo」に戻したことが発表されました。
提供される主な機能とコンテンツ
Cricinfoは、単なる速報サイトではなく、多角的なコンテンツを提供しています。特に試合中のライブブログは、詳細なスコアカードやグラフィカルな表現を組み合わせたもので、世界中のファンに支持されています。
データ分析の金字塔「StatsGuru」
トラビス・バセヴィによって構築されたStatsGuruは、選手、審判、チーム、クリケット理事会の情報から、過去の記録までを網羅した巨大なデータベースです。このアーカイブがあることで、歴史的な比較分析が可能になっています。
多彩なコラムとデジタルメディア
- 歴史的視点:過去の出来事を振り返る「All Today's Yesterdays」などのコラムを配信。
- 専門的な回答:スティーブン・リンチが読者の疑問に答える「Ask Steven」を毎週火曜日に公開。
- 風刺と批評:「The Light Roller」や「The Briefing」では、最近の出来事を風刺的に描いています。
- デジタル雑誌:2014年からは、世界初のデジタル専用クリケット雑誌『The Cricket Monthly』を発行しています。
最新のテクノロジー導入
ユーザー体験を向上させるため、AIやシミュレーション技術も導入しています。試合データを基に3Dアニメーションで再現する「Cricinfo 3D」や、ファンの知識を試すテスト「CricIQ」、そして自然言語処理を用いて統計を検索できる「AskCricinfo」などが展開されています。
サイト概要まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サイト種別 | クリケット専門スポーツニュースサイト |
| 対応言語 | 英語、ヒンディー語、タミル語、カンナダ語 |
| 運営会社 | JioStar(本社:インド・ベンガルール) |
| 編集責任者 | Sambit Bal(編集長) |
| 主要機能 | ライブスコア、StatsGuru(統計DB)、デジタル雑誌 |
| 設立日 | 1993年3月15日 |
Frequently Asked Questions
Cricinfoとはどのようなサイトですか?
クリケットに特化した世界最大級のスポーツニュースサイトです。最新の試合速報から、18世紀まで遡る膨大な歴史的統計データまでを提供しています。
StatsGuruでどのようなことが分かりますか?
選手個人の成績、チームの記録、過去の試合結果など、クリケットに関するほぼすべての統計データを検索・分析することが可能です。
サイトの名前が何度も変わっているのはなぜですか?
運営会社の変更に伴うものです。当初の「CricInfo」から、ESPNによる買収後に「ESPNcricinfo」となり、2026年には再び「Cricinfo」へと戻りました。
利用に登録は必要ですか?
基本的には無料で利用でき、ユーザー登録は任意となっています。
どのような言語で利用できますか?
英語のほか、インドの主要言語であるヒンディー語、タミル語、カンナダ語に対応しています。
References
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- "Sambit Bal". Cricinfo. Archived from the original on 29 February 2020. Retrieved 2 June 2026.
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