Conservation Biology誌:生物多様性保全の科学を牽引する学術誌

地球上の豊かな生物多様性を守るための科学的アプローチを提示し、実践的な解決策を模索する学術誌がConservation Biologyです。1987年5月の創刊以来、この雑誌は保全生物学(生物の多様性を維持・回復させるための学際的な科学)の発展において中心的な役割を果たしてきました。

本誌は、保全生物学会(Society for Conservation Biology)の公式誌として、Wiley-Blackwell社を通じて隔月で発行されています。現在はMark Burgman氏が編集長を務め、世界中の研究者が集う査読付きの科学プラットフォームとして機能しています。

Key Facts

  • 創刊: 1987年5月
  • 発行頻度: 隔月刊
  • 発行元: Wiley-Blackwell(保全生物学会に代わって発行)
  • インパクトファクター: 5.405(2019年時点)
  • 主な焦点: 特定の種や地域ではなく、保全への関連性と実用性を重視

研究の範囲と編集方針

Conservation Biology誌が扱うテーマは多岐にわたります。個体群生態学や遺伝学といった基礎科学から、気候変動への対策、淡水および海洋の保全、さらには生態系管理まで、地球上のあらゆる環境を対象としています。

また、科学的なデータだけでなく、シチズンサイエンス(市民科学)や保全における人間社会の側面など、社会的な次元からのアプローチも重視しているのが特徴です。重要なのは、特定の生物種や特定の地域に限定した研究ではなく、それが「保全という目的」にどのように寄与するかという視点であることです。

学術的な評価と指標

本誌は、保全生物学の分野において極めて高い影響力を持っています。Journal Citation Reportsのデータによると、生物多様性と保全に特化した55誌の中で第3位にランクインしており、生態学全般を扱う158誌の中でも第12位という高い評価を得ています。

その他の主要な指標として、h5指数は59、CiteScoreは5.97を記録しており、引用半減期(cited half-life)が10年を超えるなど、掲載された論文が長期にわたって参照され続けていることが分かります。

Conservation Biology誌の基本データまとめ
項目 詳細内容
ISSN (印刷/ウェブ) 0888-8892 / 1523-1739
インパクトファクター (2019) 5.405
h5指数 59
CiteScore 5.97
言語 英語

Frequently Asked Questions

この雑誌は誰が発行していますか?

保全生物学会(Society for Conservation Biology)の公式誌であり、出版実務はWiley-Blackwell社が担っています。

どのような論文が掲載されますか?

個体群遺伝学、気候変動、海洋・淡水保全、生態系管理など、生物多様性の保全に直接的に寄与する科学的知見や実践的な研究が掲載されます。

購読するにはどうすればよいですか?

本誌の購読は、原則として保全生物学会(Society for Conservation Biology)の会員に限定して提供されています。

学術的な影響力はどの程度ですか?

2019年のインパクトファクターは5.405であり、生物多様性と保全分野の雑誌の中でトップクラス(55誌中3位)の評価を受けています。

どのような形式で発行されていますか?

隔月で発行されており、印刷版(ISSN: 0888-8892)とウェブ版(ISSN: 1523-1739)の両方で提供されています。