APT Bulletin:歴史的建造物保存の技術を牽引する学術誌

歴史的な建築物や構造物を後世に伝えるためには、単なる美学的視点だけでなく、高度な科学的アプローチと技術的な知見が不可欠です。こうした歴史的保存(Historic Preservation)の分野において、世界的な権威を持つ学術誌が「APT Bulletin」です。本誌は、保存技術の実践的な手法から理論的な考察までを幅広くカバーし、専門家や研究者に不可欠なリソースを提供しています。

主要な事実(Key Facts)

  • 発行元:Association for Preservation Technology International(APT International)
  • 創刊:1969年
  • 発行頻度:年4回(四半期刊)
  • 編集責任者:Josie Madison
  • 主な内容:保存技術の実践、学術論文、エッセイ、書評
  • 審査体制:ピアレビュー(専門家による査読)形式を採用

APT Bulletinの概要と役割

APT Bulletinは、Association for Preservation Technology Internationalが発行する査読付きの学術誌です。現在はJosie Madison氏が編集責任者を務め、多様なゲストエディターの協力を得て運営されています。本誌の主目的は、歴史的建造物の保存における「技術」と「実践」に焦点を当てた知見を共有することにあります。

掲載内容は多岐にわたり、最新の保存技術に関する詳細な論文だけでなく、深い洞察を与えるエッセイや、関連書籍の批評などが含まれています。これにより、現場の技術者から大学の研究者まで、幅広い層に有用な情報を提供しています。

誌名の変遷と発行の歴史

本誌の歴史は1969年に遡ります。創刊当時は「Newsletter of the Association for Preservation Technology」としてスタートしましたが、同年中に「Bulletin of the Association for Preservation Technology」へと名称が変更されました。その後、1986年の第18巻からは、現在の簡潔な名称である「APT Bulletin」へと統合されました。

発行スケジュールは名目上、年に4回となっていますが、実際には年中の号(第2号と第3号)が合併して二号分として発行される傾向にあります。

テーマ別特集号の展開

APT Bulletinの大きな特徴の一つに、特定のテーマを深く掘り下げるゲスト編集による特集号があります。過去には以下のような多様なトピックが取り上げられてきました。

  • 米国国立公園局(1978年、1984年)
  • カナダ公園局(1986年)
  • グアスタヴィノのタイルヴォールト(1999年)
  • 屋根付き橋(2004年)
  • モダンヘリテージ(近代遺産)(2011年、2017年)

誌面データまとめ

以下に、APT Bulletinの書誌情報をまとめます。

APT Bulletin 基本データ
項目 詳細内容
ISSN 0848-8525
LCCN 93640569
JSTOR ID 08488525
OCLC番号 61236541
ISO 4 略称 APT Bull.
使用言語 英語

Frequently Asked Questions

APT Bulletinはどのような内容を掲載していますか?

主に歴史的保存の技術的な実践に関する論文を掲載しています。そのほか、専門的なエッセイや、分野に関連する書籍のレビューなども含まれています。

この雑誌は信頼できる情報源ですか?

はい。ピアレビュー(査読)制度を採用している学術誌であり、専門家による審査を経て掲載されるため、学術的・技術的な信頼性が担保されています。

発行頻度はどのようになっていますか?

四半期ごとの発行(年4回)となっていますが、通常、第2号と第3号が合併して発行される形式が一般的です。

どのような索引やデータベースで検索できますか?

JSTOR、Scopus、NLM、LCCN、CODENなど、多くの主要な学術データベースや索引に登録されており、容易に検索・参照することが可能です。

過去にどのような特集が組まれましたか?

米国やカナダの国立公園に関する調査や、グアスタヴィノのタイルヴォールト、屋根付き橋、そして近代建築遺産(モダンヘリテージ)など、多岐にわたる建築技術や遺産に関する特集が組まれています。