書籍や出版物の管理において、本全体を識別する番号は一般的ですが、その内部にある特定の章や個別の構成要素を正確に指定する方法はこれまで限定的でした。そこで提案されたのが、BICI(Book Item and Component Identifier)という規格です。これは、出版物の中の特定のパーツに固有のIDを割り当てるための仕組みです。

BICIとは何か

BICIは、米国国家情報標準組織(NISO)によって策定が進められたドラフト標準です。通常、書籍にはISBN(国際標準書籍番号)が付与されますが、ISBNはあくまで「本一冊」を識別するものです。BICIは、このISBNが付与された出版物の中にある、個別のアイテムや構成要素(コンポーネント)をユニークに識別することを目的としています。

関連規格との関係性

BICIの概念は、逐次刊行物(雑誌やジャーナルなど)で利用されているSICI(Serial Item and Contribution Identifier)という識別子と密接に関連しています。SICIが雑誌の中の特定の記事を識別するように、BICIは書籍の中の特定のセクションや要素を識別するための同様のアプローチを書籍に適用しようとするものです。

Key Facts

  • 策定機関:米国国家情報標準組織(NISO)によるドラフト標準。
  • 目的:ISBNを持つ出版物内の特定アイテムや構成要素に固有の識別子を付与すること。
  • 設計思想:逐次刊行物向けの識別規格であるSICIの考え方をベースにしている。

BICIとISBN・SICIの比較

識別子の役割比較
識別子 対象範囲 主な用途
ISBN 書籍全体 出版物の個体識別
BICI 書籍内の構成要素 本の中の特定部分の識別
SICI 逐次刊行物内の寄稿分 雑誌記事などの特定識別

Frequently Asked Questions

BICIはどのような目的で作成されましたか?

ISBNが付与された書籍において、本全体ではなく、その内部にある特定の章や構成要素を個別に、かつ一意に識別できるようにするために提案されました。

BICIを策定している組織はどこですか?

米国の国家情報標準組織であるNISO(National Information Standards Organization)がドラフト標準として策定しています。

ISBNとの違いは何ですか?

ISBNは書籍という「製品単位」を識別しますが、BICIはその製品の「内部構成要素」を識別するためのものです。

SICIとはどのような関係がありますか?

SICIは雑誌などの逐次刊行物における個別の記事を識別する規格であり、BICIは同様の機能を書籍に適用しようとする関連規格といえます。