2022年3月4日から19日にかけて開催されたCCHA(セントラル・カレッジエイト・ホッケー協会)男子アイスホッケー・トーナメントは、カンファレンス復活後初となる記念すべき大会となりました。全8チームが激突したこの大会は、単なる優勝争いにとどまらず、大学ホッケー史上最も奇妙な判定トラブルが発生したことで大きな注目を集めました。
最終的に、ミネソタ州立大学(Minnesota State)が初優勝を飾り、NCAAディビジョンI男子アイスホッケー選手権への自動出場権を獲得しました。マイク・ヘイスティングス監督にとっても、自身初となるタイトル獲得の快挙となりました。
Key Facts
- 開催期間:2022年3月4日〜3月19日
- 優勝チーム:ミネソタ州立大学(初優勝)
- 決勝会場:メイヨークリニック・ヘルスシステム・イベントセンター(ミネソタ州マンケート)
- 参加チーム数:8チーム
- 特記事項:決勝戦で「誤認ゴール」による試合再開という異例の事態が発生
大会フォーマットと進行
本大会は、レギュラーシーズンの成績に基づいたシード順(1位〜8位)で決定されるトーナメント方式で実施されました。準々決勝では3戦2勝制(ベスト・オブ・スリー)が採用され、上位シードチームがホームとして試合をホストしました。
準々決勝を勝ち抜いたチームは、再びレギュラーシーズンの順位に基づいて再シードされ、準決勝と決勝へと進みます。この段階からはシングルエリミネーション(1試合勝ち抜き)方式となり、最終的に勝ち残った2チームがチャンピオンシップを争いました。
決勝戦で起きた「史上最も奇妙な」騒動
大会のハイライトとなったのは、ミネソタ州立大学とベミジー州立大学(Bemidji State)による決勝戦です。1-1の同点で迎えた延長戦、ミネソタ州立大学のジョシュ・グロール選手がゴールを決めたと判断され、試合終了となりました。チームは歓喜し、トロフィーであるメイソンカップを掲げて祝杯をあげていました。
しかし、自宅で試合を観戦していたベミジー州立大学の学生が、リプレイ映像から「パックがネットの前ではなく、下を潜り抜けて入った」ことに気づきました。この映像がチームメイト経由でトム・セラトー監督に伝わり、さらにCCHAコミッショナーのドン・ルシア氏に提示されたことで、判定の再検討が行われました。
確認の結果、ゴールは無効と判定され、祝宴の真っ最中だった選手たちはロッカーへ戻り、試合を再開することになりました。中断から79分後、再び氷上に戻った両チームによる試合が再開され、その後すぐにミネソタ州立大学が本物の決勝ゴールを決め、正式に勝利を確定させました。
この騒動は、NCAAのルール明確化につながりました。具体的には、「審判が氷上を離れた時点で試合が公式に終了したとみなす」という基準が改めて整理されることとなりました。
大会結果まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 優勝 | ミネソタ州立大学 (Minnesota State) |
| 準優勝 | ベミジー州立大学 (Bemidji State) |
| 決勝スコア | 2 - 1 (延長戦) |
| 優勝監督 | マイク・ヘイスティングス |
| 特筆すべき記録 | ミネソタ州立大学による初のタイトル獲得 |
レギュラーシーズン成績(上位)
トーナメント前のカンファレンス順位では、ミネソタ州立大学が26試合で23勝3敗という圧倒的な成績で首位に立ち、MacNaughton Cup(レギュラーシーズン優勝杯)を獲得していました。次いでミシガン工科大学(Michigan Tech)が安定した成績を収めていました。
Frequently Asked Questions
決勝戦の試合再開はなぜ起きたのですか?
決勝の延長戦で決まったと思われたゴールが、実際にはネットの下を潜り抜けていたことが、観戦していた学生が発見したビデオ映像によって判明したためです。審判とコミッショナーがこれを確認し、ゴールを無効として試合を再開させました。
この騒動が他のチームに影響を与えた可能性はありましたか?
はい。もしベミジー州立大学がそのまま勝利していれば、NCAAトーナメントへの自動出場権を得ていたため、アットラージ(選出枠)を狙っていたノースイースタン大学などの他校の出場機会を奪う可能性がありました。
ミネソタ州立大学はどのような成績で優勝しましたか?
準々決勝でセントトーマス大学に2戦全勝し、準決勝ではノーザンミシガン大学を8-1で圧倒。決勝ではベミジー州立大学に延長戦の末に2-1で勝利し、優勝を飾りました。
CCHAトーナメントの形式はどうなっていましたか?
全8チームが参加し、準々決勝は3戦2勝制、準決勝と決勝は1試合制のシングルエリミネーション方式で行われました。上位シードチームがホームゲームをホストする形式でした。
この出来事によってルールは変更されましたか?
直接的なルール変更ではありませんが、NCAAは「審判が氷上を離れた時点で試合が公式に終了した」という基準を明確にし、同様の混乱を防ぐための指針を示しました。
References
- ↑ "2022 CCHA Mason Cup Playoffs". CCHA. Retrieved February 27, 2022.
- 1 2 "79 minutes in Mankato: Untold stories behind the restarted 2022 Mason Cup that shook college hockey". Bemidji Pioneer. March 14, 2025. Retrieved March 23, 2025.