World Flora Online (WFO) とは?世界の植物種を網羅するオープンアクセス・データベース
地球上に存在するあらゆる植物種をデジタルアーカイブ化し、誰でも無料で利用できるようにすることを目指した国際的なプロジェクトがWorld Flora Online (WFO)です。このプラットフォームは、単なる植物名簿ではなく、世界の植物相(フローラ)を包括的にまとめたインターネットベースの百科事典として機能しています。
植物の正確な特定と分類は、絶滅危惧種の保護や生態系の維持において不可欠な基盤となります。WFOは、科学的な根拠に基づいた植物データの集約を通じて、地球規模での生物多様性の保全に寄与することを目的としています。
Key Facts
- 目的:既知のすべての植物種を網羅したオンラインフローラの構築。
- 運用形態:誰でもアクセス可能なオープンアクセス・データベース。
- 設立背景:国連の生物多様性条約および「植物保存のための世界戦略(GSPC)」に基づいたプロジェクト。
- 主要参画機関:キュー王立植物園やミズーリ植物園を含む、世界36の機関が協力。
- 前身:2010年に目標を達成した「The Plant List」の後継プロジェクトとして2012年に始動。
WFOの設立目的と国際的な背景
WFOの誕生には、国際的な植物保存戦略が深く関わっています。2011年から2020年にかけて策定された植物保存のための世界戦略(GSPC)では、更新されたターゲット1として「既知のすべての植物に関するオンラインフローラの作成」が掲げられました。
この取り組みは、国連の生物多様性条約の一環であり、2020年までに世界的な植物種の喪失を食い止めるという大きな目標を掲げていました。あらゆる植物種にアクセス可能なデータベースが存在することは、保存活動の進捗を監視し、他の保全目標を達成するための不可欠な基準(ベースライン)になると考えられたためです。
プロジェクトの歩みと協力体制
WFOは2012年10月に正式に立ち上げられました。当初は、ミズーリ植物園、ニューヨーク植物園、エディンバラ王立植物園、そしてキュー王立植物園の4つの主要機関によって構想されましたが、その後、世界中の合計36もの機関がこの共同制作に参加する大規模な体制へと発展しました。
また、従来の「The Plant List v.1.1」を刷新し、より高度な「WFO Plant List」へと移行させることで、データの精度と利便性を向上させています。さらに、2024年にはPl@ntNetがコンソーシアムに加わり、最新のテクノロジーによるデータ拡充が進められています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サイト種別 | オンライン百科事典 / データベース |
| 公開言語 | 英語 |
| 運用開始 | 2012年10月 |
| 主な開発者 | キュー王立植物園、ミズーリ植物園、他34機関 |
| ステータス | 運用中(Active) |
Frequently Asked Questions
WFOとThe Plant Listの違いは何ですか?
The Plant Listは2010年までに目標を達成した前身のプロジェクトであり、WFOはその後継として、より詳細な「オンラインフローラ(植物相)」を構築するために2012年に開始されました。
誰がこのデータベースを運営しているのですか?
キュー王立植物園やミズーリ植物園をはじめとする、世界中の36の専門機関によるコンソーシアム(共同体)によって運営されています。
WFOを利用するのに費用はかかりますか?
いいえ。WFOはオープンアクセス・データベースとして提供されており、誰でも無料で利用することが可能です。
このプロジェクトの最終的な目標は何でしたか?
2020年までに、地球上の既知のすべての植物種を網羅したオンラインフローラを公開し、植物種の喪失を阻止するための科学的基盤を提供することを目指していました。
どのような組織が最近参加しましたか?
2024年には、植物識別プラットフォームであるPl@ntNetがWFOコンソーシアムに加入しました。