フランスのメディアシーンにおいて、華やかなセレブリティの世界やレジャー情報を届けてきたのが週刊誌VSDです。毎週木曜日に発行されるこの雑誌は、そのユニークな名称からして週末への期待感を高める設計となっています。誌名はフランス語で金曜日(Vendredi)、土曜日(Samedi)、日曜日(Dimanche)の頭文字を組み合わせたものであり、読者が週末に楽しむためのコンテンツを提供することを象徴しています。
Key Facts
- 創刊日:1977年9月9日
- 主な内容:ニュース、著名人のゴシップ、レジャー情報
- 発行形態:週刊(毎週木曜日発行)
- 現在の運営母体:Louis Hachette Group(Prisma Press経由)
- 特徴:パパラッチによる写真やセレブリティニュースに特化した編集方針
VSDの歴史と運営の変遷
VSDは1977年にモーリス・シーゲルによって創刊されました。1985年にシーゲルが死去した後は、その息子であるフランソワとジャン=ドミニクが運営を引き継ぎました。しかし、一度は1995年8月に発行停止という危機を迎えます。
その後、ドイツのベルテルスマン社のメディア子会社であったPrisma Presse(プリズマ・プレス)がこのタイトルを買い取り、1996年6月に再始動しました。再始動後のVSDは、ライバル誌である『Paris Match』と同様に、パパラッチによる衝撃的な写真や著名人のプライベートに切り込むニュースを主軸に据え、独自の地位を確立しました。
運営母体は時代とともに変化しており、2020年にはヴィヴェンディ(Vivendi)がベルテルスマンからPrisma Mediaを買収しました。さらに2024年には、出版部門が分離され、現在はLouis Hachette Groupの傘下で展開されています。
発行部数の推移と市場の動向
VSDの普及度は時代によって大きく変動してきました。1980年代には最大で40万部という高い発行部数を記録し、フランス国内で強い影響力を持っていました。しかし、その後は緩やかな減少傾向を辿ります。
1998年には23万5,000部、2001年には21万6,000部となり、2000年代半ばには20万部前後で推移していました。2007年には一時的に21万7,751部まで回復したものの、2008年には19万3,208部、2009年には15万2,221部まで落ち込むなど、メディア消費の変化に伴う厳しい状況に直面しました。
| 年/年代 | 発行部数 |
|---|---|
| 1980年代(ピーク時) | 400,000部 |
| 1998年 | 235,000部 |
| 2001年 | 216,000部 |
| 2005年 | 204,036部 |
| 2006年 | 197,482部 |
| 2007年 | 217,751部 |
| 2008年 | 193,208部 |
| 2009年 | 152,221部 |
Frequently Asked Questions
VSDという名前にはどのような意味がありますか?
フランス語で金曜日(Vendredi)、土曜日(Samedi)、日曜日(Dimanche)の頭文字を取ったもので、週末のレジャーやニュースを楽しむための雑誌であることを意味しています。
どのような内容の雑誌ですか?
主にセレブリティのニュースやゴシップ、レジャー情報を扱う週刊誌です。特にパパラッチによる写真を用いた報道に定評があります。
現在の発行元はどこですか?
現在はLouis Hachette Groupの傘下にあります。過去にはPrisma Pressやヴィヴェンディ(Vivendi)による運営を経て現在の体制に至っています。
過去に発行が停止したことはありますか?
はい。1995年8月に一度発行が停止しましたが、その後Prisma Presseによって買収され、1996年6月に再始動しました。
発行部数のピークはいつでしたか?
1980年代に最大40万部の発行部数を記録し、絶頂期を迎えました。