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1987年のイギリス音楽シーンハウスの台頭とフォーマットの転換点

🗓 2026年8月16日

1987年イギリス音楽界は、次世代のダンスミュージックがメインストリームに浸透し、音楽を聴くための物理的なメディアが劇的に変化した記念碑的な一年でした。アンダーグラウンドで育まれた新しいリズムがチャートを席巻し、同時にデジタル時代の幕開けを告げる新しいフォーマットが登場しました。

Key Facts

  • ハウスミュージックの快挙:スティーヴ "シルク" ハーレイの「Jack Your Body」が、ハウスとして初の全英1位を記録。
  • メディアの変革:CDシングルがチャート集計の対象となり、ホイットニー・ヒューストンが初のCDシングル1位を獲得。
  • 年間最大のヒット:リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up」がシングル売上1位を達成。
  • アルバムの金字塔:マイケル・ジャクソンの『Bad』が歴史的な大ヒットを記録。
  • 音楽的トレンド:ストック・エイトキン・ウォーターマンによるポップ路線のプロデュースが全盛期を迎える。

ダンスミュージックの進化とチャートへの浸透

1980年代初頭から地下シーンで人気を集めていたハウスミュージック(シカゴ発祥の電子ダンスミュージック)が、ついに公式チャートの頂点に到達しました。年明け早々、スティーヴ "シルク" ハーレイの「Jack Your Body」が1位を獲得。この楽曲は、当時のチャート規定である25分という再生時間を超える12インチシングルであったにもかかわらず、圧倒的な支持を得ました。

この流れは加速し、9月にはイギリスのユニットMARRSによる「Pump Up The Volume」が1位となり、年間のトップ10に入る大ヒットとなりました。

音楽フォーマットの歴史的転換

長らく7インチや12インチのアナログレコードが主流でしたが、1987年はデジタルへの移行が始まった年です。初めてCDシングル(コンパクトディスク形式のシングル盤)がチャート集計の対象となり、5月にリリースされたホイットニー・ヒューストンの「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」が、このフォーマットで初の1位となりました。

また、カセットシングルについてもBPI(英国レコード産業協会)が販売データの記録を開始しました。これらのデジタルおよびテープ形式は、後の1990年代における音楽市場の主役となっていくことになります。

時代を彩ったアーティストとプロデューサー

シンセポップの躍進

ペット・ショップ・ボーイズとイレイジャーの2組は、前年のブレイクを経てさらなる成功を収めました。特にペット・ショップ・ボーイズは「It's a Sin」で1位を獲得したほか、ダスティ・スプリングフィールドとの共作やアルバム『Actually』で高い評価を得ました。イレイジャーもアルバム『The Circus』で初のチャートインを果たし、人気を不動のものにしました。

ヒットメーカーの量産体制

プロデューサーチームのストック・エイトキン・ウォーターマンは、従来のHi-NRGサウンドからより汎用的なポップスへと方向性を転換しました。これにより、バナナラマの「Love in the First Degree」やシニッタの「Toy Boy」などのヒットを連発。さらに、メル&キムの「Respectable」で1位を獲得し、バリトンボイスが特徴的なリック・アストリーを大スターへと押し上げました。アストリーの「Never Gonna Give You Up」は、この年で最も売れたシングルとなりました。

世界的スーパースターの動向

マドンナは「La Isla Bonita」と「Who's That Girl」の2曲で1位を獲得し、盤石の人気を誇りました。また、マイケル・ジャクソンはアルバム『Bad』をリリースし、全英チャート史上屈指の売上を記録。シングル「I Just Can't Stop Loving You」などでチャートを席巻しました。一方、ジョージ・マイケルはホイットム脱退後、ソロアルバム『Faith』で新たなキャリアをスタートさせました。

1987年の音楽シーンまとめ

1987年 イギリス音楽市場の主要ハイライト
カテゴリー 主要トピック / アーティスト 特記事項
年間シングル1位 リック・アストリー 「Never Gonna Give You Up」が最多売上
年間アルバム1位 マイケル・ジャクソン アルバム『Bad』が圧倒的1位
新フォーマット CDシングル ホイットニー・ヒューストンが初の1位
新ジャンルの台頭 ハウスミュージック スティーヴ "シルク" ハーレイが初の1位
クリスマス1位 ペット・ショップ・ボーイズ エルヴィス・プレスリーのカバー曲で獲得

クラシック音楽と業界の出来事

ポピュラー音楽以外でも重要な動きがありました。リチャード・ロドニー・ベネットの交響曲第3番が初演されるなど、現代音楽の分野で活動が続きました。また、業界の大きなニュースとしては、ロジャー・ウォーターズが2年にわたる法的争いの末にピンク・フロイドを正式に脱退したことが挙げられます。さらに、音楽番組『The Old Grey Whistle Test』が終了し、一つの時代が幕を閉じました。

Frequently Asked Questions

1987年に初めてチャート1位になったダンスミュージックのジャンルは何ですか?

ハウスミュージックです。スティーヴ "シルク" ハーレイの「Jack Your Body」が、ハウス楽曲として初めて全英シングルチャートで1位を獲得しました。

CDシングルがチャートに影響を与え始めたのはいつからですか?

1987年からCDシングルがチャート集計の対象となりました。ホイットニー・ヒューストンの「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」が、CDシングルとして初の1位を記録しています。

1987年で最も売れたシングル曲は何ですか?

リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up」です。推定売上81万枚を記録し、年間のベストセラーとなりました。

当時のクリスマス・ナンバーワン争いはどうなりましたか?

激しい競争となりましたが、最終的にペット・ショップ・ボーイズがエルヴィス・プレスリーのカバー曲「Always on My Mind」で1位を獲得しました。ザ・ポーグスとキルスティ・マッコールによる「Fairytale of New York」は2位に留まりましたが、後に定番のクリスマスソングとなりました。

ストック・エイトキン・ウォーターマンはどのような影響を与えましたか?

彼らはサウンドをHi-NRGからポップベースへと移行させ、リック・アストリーやバナナラマ、メル&キムなどのアーティストを通じて、1980年代後半のイギリスのポップシーンを主導しました。

References

  1. Reached number 1 in 1986
  2. Reached number 1 in 1986
  3. Reached number 3 in 1988
  4. Reached number 1 in 1986
  5. Reached number 1 in 1985
  6. Reached number 1 in 1988
  7. Reached number 1 in 1986
  8. Reached number 4 in 1988