オーストラリアの家庭で長年親しまれてきたTV Weekは、単なる番組表の枠を超え、国内のテレビ業界における権威ある情報源として君臨してきました。ドラマやコメディ、リアリティショーの最新ネタバレから、豪華セレブリティへの独占インタビューまで、テレビエンターテインメントのあらゆる側面をカバーしています。
現代ではストリーミングサービスの普及により視聴スタイルが変化していますが、同誌は時代に合わせて形態を変えながら、今なおオーストラリアのポップカルチャーを記録し続けています。
Key Facts
- 創刊:1957年12月(当初は「TV-Radio Week」としてメルボルンで発行)
- 主要コンテンツ:週間番組表、ストリーミングガイド、芸能ニュース、クロスワードパズル
- 象徴的なイベント:業界で最も権威ある「ロギー賞(Logie Awards)」との深い結びつき
- 現在の運営会社:Are Media(2020年に買収)
- 歴史的ピーク:1980年代半ばに発行部数85万部を記録
誕生から拡大へ:黎明期の激戦
1957年12月5日から11日の週に、メルボルン限定の出版物として産声を上げたのが現在のTV Weekです。当初は「TV-Radio Week」という名称で、地元の放送局GTV9と密接な関係を持っていました。翌1958年には名称を現在の「TV Week」に短縮し、シドニー市場へも進出するなど、オーストラリア全土への展開を加速させました。
当時の市場は競争が激しく、ABC(オーストラリア放送協会)が発行する「TV News」や、ACP社による「TV Times」など、多くの競合誌が存在していました。しかし、市場の飽和に伴い、合併や吸収が相次ぎました。1958年末までに「Television Preview」を吸収したことで、TV Weekは業界の二大巨頭の一角としての地位を確立しました。
また、1958年末に始まった読者投票による人気賞は、テレビシステムの先駆者ジョン・ロギー・ベアードにちなんで「ロギー賞(Logies)」と命名され、現在まで続く伝統的なテレビ賞へと発展しました。
メディアの統合と黄金時代
1960年代を通じて、誌面はカラー化され、サイズもA5からA4へと拡大し、視覚的な魅力が高まりました。1970年代から80年代にかけては、ライバル誌の統合がさらに進みます。1980年には、ACP社がABCとの提携を解消し、競合していた「TV Times」や「TV Guide」を次々と吸収しました。
1980年代半ばには発行部数が85万部に達し、絶頂期を迎えます。しかし、同時に新たな脅威も現れました。「The Australian Women's Weekly」などの女性誌が、無料のテレビガイドを付録として提供し始めたことで、単独のガイド誌としての市場シェアを徐々に奪われることになります。
デジタル時代の挑戦と運営体制の変遷
1990年代以降、日曜新聞の無料付録ガイドの普及により、発行部数は減少傾向に転じました。さらに21世紀に入ると、オンライン番組表の普及が決定的な打撃となり、部数は20万部を下回る状況となりました。
運営面では、所有権が激しく変動しました。かつてはケリー・パッカー氏のACP社とSouthdown Pressの合弁事業でしたが、後にパッカー氏が完全所有権を勝ち取り、ロギー賞の権利を巡る法廷闘争にも勝利しました。その後、2012年にドイツのBauer Media Groupへ売却され、2020年にはAre Mediaが同社の資産を買収したことで、現在の体制に至っています。
専門誌への展開:Soap ExtraとClose Up
本誌の補完として、特定のニーズに応える姉妹誌も展開されました。2014年に創刊された「TV Week Soap Extra」は、国内外のソープオペラ(連続ドラマ)に特化した隔週刊誌でしたが、2015年に惜しまれつつ終了し、そのコンテンツは本誌へ統合されました。
一方、2018年に創刊された「TV Week Close Up」は、月刊誌として業界の権力者やスターへの深いインタビュー、舞台裏のストーリーに焦点を当て、より濃密なコンテンツを提供しています。
TV Weekの概要まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 創刊年 | 1957年 |
| 創刊時の名称 | TV-Radio Week |
| 最大発行部数 | 約850,000部(1980年代半ば) |
| 主要な賞 | ロギー賞(Logie Awards) |
| 現在の出版社 | Are Media |
| 姉妹誌 | TV Week Close Up(月刊) |
Frequently Asked Questions
ロギー賞とはどのような賞ですか?
TV Weekが深く関わっているオーストラリアのテレビ業界で最も有名な賞です。テレビシステムの発明者であるジョン・ロギー・ベアードにちなんで名付けられ、読者投票と業界パネルによる審査で決定されます。
TV Weekは現在も発行されていますか?
はい、発行されています。現在はAre Mediaによって運営されており、伝統的な紙媒体だけでなく、デジタル時代に合わせた情報提供を行っています。
過去にどのような姉妹誌がありましたか?
ソープオペラに特化した隔週刊の「TV Week Soap Extra」が2014年から2015年まで発行されていました。現在は、より深いインタビューを扱う月刊の「TV Week Close Up」が展開されています。
なぜ発行部数が減少したと考えられていますか?
主な要因は、インターネットによるオンライン番組表の普及と、日曜新聞に無料で付録されていたテレビガイドの台頭により、有料の単独ガイド誌の需要が低下したためです。
どのようなコンテンツが掲載されていますか?
週間のテレビ番組スケジュールやハイライトのほか、人気ドラマの今後の展開(ネタバレ)、芸能人のインタビュー、ゴシップ、音楽や映画のニュース、そしてクロスワードパズルなどが掲載されています。
References
- "TV Week - Australia's Biggest & Best TV Guide". . Archived from the original on 29 March 2021. Retrieved 27 April 2021.
- "TV Week". 10 June 2012. Retrieved 22 August 2020.
- "Remembering Listener In, TV Scene". 26 June 2017. Retrieved 22 August 2020.
- "Television Magazines | AustLit: Discover Australian Stories". austlit.edu.au. Retrieved 22 August 2020.
- "The Logies". 10 June 2012. Retrieved 22 August 2020.
- Whitehead, Robert (9 December 1985). "Strong lift in sales of business magazines". . Retrieved 8 January 2025 – via .
- Kruger, Colin (4 September 2012). "ACP magazines sold to German giant". The Sydney Morning Herald. Retrieved 22 August 2020.
- Knox, David. "New Idea launches TV Extra | TV Tonight". tvtonight.com.au. Retrieved 22 August 2020.
- "About Us". . Archived from the original on 10 March 2021. Retrieved 28 April 2021.
- "Are Media appoints Woman's Day, TV Week and Take 5 editors". . 20 September 2021. Retrieved 27 February 2023.