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The Metersニューオーリンズが生んだファンクの先駆者とその音楽的遺産

🗓 2026年8月15日

アメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズの濃厚な音楽文化から誕生したThe Metersは、現代のファンク音楽の基礎を築いた伝説的なバンドです。1965年の結成以来、彼らは単なる演奏集団にとどまらず、タイトなグルーヴと独創的なリズムアプローチで、後世のミュージシャンに計り知れない影響を与え続けてきました。

彼らのサウンドの核となるのは、ニューオーリンズ伝統の「セカンドライン(葬列の後のパレードで演奏されるシンコペーションの効いたリズム)」をベースにした、極めて緻密で躍動感のあるアンサンブルです。激しいギターリフとキーボードが絡み合うそのスタイルは、ジェームス・ブラウンらと共にファンクというジャンルの原点として高く評価されています。

Key Facts

  • ジャンルの開拓者: ニューオーリンズ流のシンコペーションを取り入れたファンクの創始者の一人とされる。
  • 代表曲: 「Cissy Strut」や「Look-Ka Py Py」など、ファンクの古典とされる名曲を数多く発表。
  • 多才な活動: 自らの楽曲制作だけでなく、ドクター・ジョンやアレン・トゥーサンら著名アーティストのバックバンドとしても活躍。
  • 最高栄誉: 2018年にグラミー賞の生涯功労賞を受賞。
  • 音楽的影響: レッド・ホット・チリ・ペッパーズやプライマスなど、ジャンルを超えた多くのバンドが彼らの楽曲をカバーしている。

バンドの歩みと変遷

黎明期から黄金時代へ(1960年代〜1970年代)

バンドは1965年、アート・ネヴィル(キーボード)、レオ・ノセンテリ(ギター)、ジョージ・ポーターJr.(ベース)、ジガブー・モデリスト(ドラム)の4名によって結成されました。彼らはアレン・トゥーサンのレーベル「Sansu Enterprises」のハウスバンドとして活動し、1969年にはR&Bチャートでヒットを記録した「Sophisticated Cissy」や「Cissy Strut」をリリースします。

1970年代に入ると、ポール・マッカートニーやミック・ジャガーといった世界的スターからも注目を集め、ローリング・ストーンズのアメリカおよびヨーロッパツアーのオープニングアクトを務めるなど、その名声を広めました。1975年には代表作の一つであるアルバム『Fire on the Bayou』をリリースしています。

しかし、1977年にネヴィル兄弟が脱退し、その後メンバー交代を経て1980年に一度解散を迎えることとなりました。

再結成と多様な形態(1980年代〜2010年代)

1989年、アート・ネヴィル、ジョージ・ポーターJr.、レオ・ノセンテリが再結成し、ドラムにラッセル・バティステJr.を迎えて活動を再開しました。時期によって「The Funky Meters」や、オリジナルメンバーが集結した「The Original Meters」など、異なる名称で活動を展開しています。

また、2012年からはフィッシュのキーボード奏者ページ・マッコーネルを迎え、「The Meter Men」として活動。全米各地で公演を行い、彼らの音楽的な探求心は止まることがありませんでした。

2017年6月には、結成メンバー4名が揃った最後のパフォーマンスがカリフォルニア州パサデナのArroyo Seco Festivalで行われました。その後、2018年にアート・ネヴィルが音楽活動からの引退を表明し、2019年に惜しまれつつ世を去りました。

音楽的影響力と評価

音楽批評家のロバート・クリストガウは彼らを「完全に独創的」と評し、多くのミュージシャンが彼らの「土着的で生々しいサウンド」をグルーヴの基本として参照しています。その影響はポップスやロックの枠を超え、現代のジャズやヒップホップのサンプリングソースとしても活用されています。

また、彼らの楽曲「They All Ask'd for You」はニューオーリンズ地域で根強い人気を誇り、オーデュボン動物園の非公式テーマソングとして親しまれているなど、地域文化に深く根ざした存在でもあります。

主要ディスコグラフィと実績

The Meters 主要スタジオアルバム一覧
リリース年 アルバム名 US R&Bチャート最高位 レーベル
1969 The Meters 23位 Josie
1969 Look-Ka Py Py 23位 Josie
1970 Struttin' 32位 Josie
1972 Cabbage Alley 48位 Reprise
1975 Fire on the Bayou 41位 Reprise

Frequently Asked Questions

The Metersが「ファンクの創始者」と言われる理由は何ですか?

彼らがニューオーリンズ伝統のセカンドライン・リズムを導入し、極めてタイトでシンコペーションの強い独自のグルーヴを確立したためです。このアプローチは、後の多くのファンクバンドにとっての教科書となりました。

「The Original Meters」と「The Funky Meters」の違いは何ですか?

主にメンバー構成による使い分けです。結成時のオリジナルメンバー4名が集まった際に「The Original Meters」と称し、メンバー変更後の編成(特にブライアン・ストルツらが参加した時期)では「The Funky Meters」として活動していました。

どのようなアーティストに影響を与えましたか?

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(「Africa」をカバー)やプライマスなど、リズムを重視するロックバンドに大きな影響を与えました。また、多くのジャズ・フュージョン奏者や現代のプロデューサーたちにも愛されています。

グラミー賞などの受賞歴はありますか?

はい。2018年にグラミー生涯功労賞を受賞したほか、代表曲「Cissy Strut」は2011年にグラミー殿堂入りを果たしています。

現在も活動は続いているのでしょうか?

アート・ネヴィルの逝去後も、ジョージ・ポーターJr.、ジガブー・モデリスト、レオ・ノセンテリらによる活動は継続しており、2020年以降もパフォーマンスを行っています。

References

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  10. Jeff Chang (November 14, 2005). "A bad contract tore New Orleans' Meters apart, but they're back and rebuilding after the storm". San Francisco Chronicle. Retrieved March 16, 2010.