2019年スウェーデン欧州議会選挙の結果と分析

2019年5月、スウェーデンでは欧州議会への代表者を選出するための選挙が実施されました。この選挙では、EU(欧州連合)の意思決定に深く関わる21の議席を巡り、国内の多様な政党が激しく競い合いました。投票率は55.27%となり、前回の選挙から4.20ポイント上昇し、市民の関心の高まりが見られました。

主要な結果と得票傾向

選挙の結果、社会民主労働党が23.48%の得票率を獲得し、5議席を維持して第1党となりました。一方で、右派の中道党(Moderate Party)は16.83%の得票で4議席へと増やし、勢力を拡大しました。また、スウェーデン民主党も15.34%の得票で3議席を獲得し、議席数を1つ増やしています。

中堅政党の動きを見ると、緑の党が11.52%で3議席(1議席減)、センター党が10.78%で2議席(1議席増)、キリスト教民主党が8.62%で2議席(1議席増)となりました。左翼党は6.80%で1議席を維持しましたが、リベラル党は4.13%に留まり、議席を1つ失う結果となりました。

Key Facts

  • 最大勢力:社会民主労働党が23.48%の得票で第1党を維持。
  • 議席の変動:中道党、スウェーデン民主党、センター党、キリスト教民主党が議席を増やした。
  • 投票率:55.27%に達し、前回の選挙を上回った。
  • 議席総数:スウェーデンに割り当てられた全21議席が決定した。
  • 小規模政党の苦戦:フェミニスト・イニシアチブなどの小政党は議席を獲得できなかった。

有権者の属性別投票傾向

出口調査の結果から、支持政党と有権者の属性に明確な相関が見られました。例えば、年齢層では65歳以上の高齢層で社会民主労働党への支持(30%)が最も高く、逆に18〜21歳の若年層では中道党(20%)やその他の政党(60%)への分散が目立ちました。

職業別では、ブルーカラー(現業職)の労働者が社会民主労働党を強く支持(31%)した一方、経営者層では中道党(22%)やスウェーデン民主党(20%)への支持が分散していました。また、教育水準が高くなるほど、社会民主労働党やスウェーデン民主党への支持率が低下し、その他の政党へ流れる傾向が確認されました。

雇用形態と支持政党

失業者の間では社会民主労働党(25%)とスウェーデン民主党(24%)が拮抗しており、年金受給者の間ではスウェーデン民主党への支持が36%と非常に高い数値を示しました。一方で、学生の多くは「その他の政党」に投票しており、既存の主要政党への支持が低い傾向にあります。

選挙結果まとめ

2019年スウェーデン欧州議会選挙 主要政党結果
政党名 得票数 得票率 (%) 獲得議席 議席増減
社会民主労働党 974,589 23.48 5 0
中道党 698,770 16.83 4 +1
スウェーデン民主党 636,877 15.34 3 +1
緑の党 478,258 11.52 3 -1
センター党 447,641 10.78 2 +1
キリスト教民主党 357,856 8.62 2 +1

同時実施された地方住民投票

今回の欧州議会選挙に合わせて、一部の自治体で住民投票が行われました。スヴェダラ市では刑務所の建設是非が問われ、67.5%が反対票を投じました。また、ボルグホルム市とメルビロンガ市では、オーランド市への合併案が提示されましたが、両市ともに反対が多数となりました。

Frequently Asked Questions

2019年の選挙で最も議席を増やした政党はどこですか?

中道党、スウェーデン民主党、センター党、およびキリスト教民主党の4党が、それぞれ前回の選挙よりも議席を1つ増やしました。

投票率はどのように変化しましたか?

投票率は55.27%となり、前回の選挙と比較して4.20ポイント上昇しました。

若年層の投票傾向にはどのような特徴がありましたか?

18〜21歳の層では、特定の主要政党よりも「その他の政党」への投票が60%と非常に高く、支持が分散していることが分かりました。

社会民主労働党の得票率はどのくらいでしたか?

社会民主労働党は974,589票を獲得し、得票率は23.48%で第1党となりました。

住民投票ではどのようなことが決まりましたか?

スヴェダラ市での刑務所建設案、およびボルグホルム市とメルビロンガ市の合併案のいずれも、住民投票によって否決されました。