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『Star Born』アンドレ・ノートンが描く星間航行と異星の運命

🗓 2026年8月16日

1957年にアメリカの作家アンドレ・ノートンによって発表されたStar Bornは、壮大なスケールで描かれるSF小説です。本作は前作『The Stars Are Ours!』から3世代後の世界を舞台にしており、未知の惑星アストラを巡る人間と異星人の運命的な交錯を描いています。

Key Facts

物語の背景:アストラへの到達

物語の起点となるのは、反知性主義的な独裁政権から逃れるため、科学者や技術者たちが敢行した絶望的な星間旅です。彼らは亜光速で飛行する宇宙船に乗り込み、コールドスリープ(人工冬眠)状態で数世紀を旅した末に、地球に似た環境を持つ惑星アストラに到達しました。

この地で、入植者たちは水陸両用の人型知的生命体である「マーピープル」と友好関係を築きます。同時に、かつてマーピープルを奴隷として支配していたが、内紛によって滅びた邪悪な知的種族「Those Others(あの方々)」の都市遺跡が点在していることを発見しました。

あらすじ:交差する二つの文明

物語は、入植から3世代後の青年ダルガード・ノルディスと、彼の「ナイフの兄弟」であるマーピープルのススリの冒険から始まります。ダルガードは、自由人の評議会への参加資格を得るため、危険な「Those Others」の遺跡探索に挑みます。しかし、空を横切る謎の飛行物体を目撃し、未知の脅威が迫っていることを察知します。

一方、地球では科学の価値が再発見され、ハイパードライブ(超光速航法)が開発されていました。かつての先駆者たちの行方を追い、地球連邦は10隻の船を派遣しますが、9隻が消息を絶ちます。そして10隻目の宇宙船「RS 10」が、ついにアストラへと降り立ちました。乗組員のラフ・カービは、小型飛行艇(フリッター)を用いて周囲の探索を開始し、写真に写っていた謎の都市を目指します。

探索の過程で、ラフたちは文明の崩壊に直面した異星人の生き残りに出会います。彼らは失われた知識を取り戻すため、遠方の都市へ最後の遠征を計画しており、ラフたち地球人もそれに同行することになります。しかし、その裏では「Those Others」の影が再び動き出していました。

ダルガードは、潜入捜査中に異星人に捕らえられ、マーピープルや凶暴な竜のような生物「スネーク・デビル」と共に闘技場へ投げ込まれます。絶体絶命の危機に陥るダルガードでしたが、ラフの機転による救出作戦によって脱出に成功します。ラフは手榴弾を用いて敵の球形宇宙船と積荷を破壊しますが、その際に重傷を負います。最終的に、マーピープルの協力を得てラフは自船へと帰還し、ダルガードは一人で拠点であるホームポートへの長い帰路につくことになります。

作品詳細まとめ

『Star Born』書籍情報
項目 詳細
著者 アンドレ・ノートン
カバーアーティスト バージル・フィンレイ
言語 英語
ISBN 1-421-84693-4
OCLC番号 1287188

Frequently Asked Questions

『Star Born』を読む前に前作を読む必要はありますか?

本作は『The Stars Are Ours!』の続編であり、設定や世界観を共有しています。物語の前提となるアストラへの到達経緯などが前作で描かれているため、併せて読むことでより深く物語を楽しめます。

「Those Others」とはどのような存在ですか?

かつて惑星アストラで高度な文明を築き、マーピープルを奴隷化していた邪悪な知的種族です。内紛によって衰退しましたが、物語の中ではその遺産や残存勢力が重要な役割を果たします。

ハイパードライブの登場が物語にどう影響していますか?

前作の入植者が亜光速で数世紀かけて到達したのに対し、後続の地球連邦はハイパードライブによって短期間で到達できるようになりました。これにより、異なる時代背景を持つ二つの地球人グループがアストラで出会うという展開が可能になっています。

マーピープルとはどのような種族ですか?

アストラに住む水陸両用の知的生命体です。人間と強い信頼関係を築いており、テレパシーによる通信能力を持っているのが特徴です。

物語の結末はどうなりますか?

ラフは地球人の宇宙船RS 10への帰還を果たしますが、ダルガードはマーピープルの助けを借りて、自力でホームポートまで戻るという困難な旅路に就くところで締めくくられます。

References

  1. Kirkus Reviews: Star Born
  2. Harrison, Irene R., and Roger C. Schlobin, Andre Norton, A Primary and Secondary Bibliography, NESFA Press (Framingham, MA), 1994, 2nd Printing (1998),  , Pg 5