南アフリカ大統領選挙(2018年):シリル・ラマポーザ氏の就任経緯
2018年2月15日、南アフリカ共和国では国家のリーダーを決定する大統領選挙が国民議会にて執り行われました。この選挙は、前任のジェイコブ・ズマ大統領が急遽辞任したことを受けたものであり、政治的な転換点となる重要な出来事でした。
主要な事実(Key Facts)
- 就任日:2018年2月15日
- 新大統領:シリル・ラマポーザ(アフリカ民族会議:ANC所属)
- 前大統領:ジェイコブ・ズマ(2018年2月14日に辞任)
- 選出方法:国民議会による無投票での選出
- 位置付け:アパルトヘイト撤廃後、5番目の大統領
選挙に至る背景と仕組み
今回の選挙は、2018年2月14日夜に発表されたジェイコブ・ズマ大統領の辞任によって急遽決定しました。翌15日の朝に議長が正式に辞任書を受理したため、直ちに後任を選ぶための議会が招集されました。
南アフリカの大統領選出プロセスでは、下院にあたる国民議会の議員が投票権を持ちます。一方で、上院である州評議会は選出プロセスに関与しない仕組みとなっています。
選挙の経過と結果
選挙の進行は、憲法裁判所のモゴエン・モゴエン裁判長が主導しました。手続きはズマ氏の辞任書を読み上げることから始まりましたが、展開は極めて異例なものでした。
与党であるアフリカ民族会議(ANC)の党首であり、大統領代行を務めていたシリル・ラマポーザ氏のみが候補として指名されました。他の政党から対立候補が出なかったため、投票を行うことなくラマポーザ氏の当選が確定しました。
他党の反応と抗議
このプロセスに対しては、一部の政党から強い反発がありました。経済自由闘士(EFF)は、議会を解散して総選挙を行うべきだと主張し、選挙への参加を拒否して退席しました。また、国民の党(COP)のモシウオア・レコタ党首は、ラマポーザ氏の指名に異議を唱え、憲法裁判所へ訴える意向を示しました。一方で、民主同盟(DA)のムムシ・マイマネ党首は、新大統領への祝意を述べつつも、早期の総選挙実施を求める姿勢を崩しませんでした。
就任宣誓式
当選確定後、同日午後5時(南アフリカ標準時)にケープタウンのトゥインハイス(大統領府)にて就任式が行われました。モゴエン裁判長による宣誓を経て、シリル・ラマポーザ氏は正式にアパルトヘイト後の5代目大統領として就任しました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 選挙実施日 | 2018年2月15日 |
| 当選者 | シリル・ラマポーザ |
| 所属政党 | アフリカ民族会議 (ANC) |
| 選出形式 | 無投票(単独候補) |
| 就任場所 | トゥインハイス(ケープタウン) |
Frequently Asked Questions
なぜ投票が行われなかったのですか?
与党ANCのシリル・ラマポーザ氏以外に候補者が指名されなかったため、形式上の投票を必要とせず、無投票で当選が決定しました。
大統領は誰によって選ばれるのですか?
南アフリカの大統領は、国民議会(下院)の議員によって選出されます。上院である州評議会は参加しません。
EFF(経済自由闘士)はなぜ選挙に反対したのですか?
彼らは議会による選出ではなく、議会を一度解散させた上で、国民による総選挙を行うべきだと考えていたためです。
シリル・ラマポーザ氏は何代目の大統領ですか?
アパルトヘイト体制が撤廃された後の民主的な体制において、5番目の大統領となります。
就任式はどこで行われましたか?
ケープタウンにある大統領府、トゥインハイスにて執り行われました。