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『Send Me No Flowers』ロック・ハドソンとドリス・デイが贈る究極の勘違いコメディ

🗓 2026年8月15日

1964年に公開されたSend Me No Flowersは、アメリカ映画黄金時代の華やかさとユーモアが凝縮されたロマンティック・コメディです。本作は、1960年にブロードウェイで上演されたノーマン・バラシュとキャロル・ムーアによる同名戯曲をベースにしており、ジュリアス・エプスタインが脚本を、ノーマン・ジュイソンが監督を務めました。

特筆すべきは、当時の人気スターであるロック・ハドソン、ドリス・デイ、そしてトニー・ランドルの3人が共演している点です。彼らは『ピロー・トーク』(1959年)や『お帰りなさい、愛しのあなた』(1961年)でもタッグを組んでおり、本作が彼ら3人による最後の共演作となりました。

Key Facts

  • 主演陣:ロック・ハドソン、ドリス・デイ、トニー・ランドルの黄金トリオによる完結編。
  • ストーリーの核:心身への不安が強い主人公が、誤解から「自分は余命わずかである」と思い込むことで巻き起こる騒動。
  • 興行成績:全米で約910万ドルの興行収入を記録。
  • 音楽:バート・バカラックとハル・デイヴィッドによる主題歌が作品を彩る。
  • 受賞歴:ドリス・デイがローレル賞の女性コメディ部門で主演女優賞を受賞。

あらすじ:誤解が招くドタバタ劇

物語の主人公ジョージ・キンボールは、極度の心気症(健康への不安から、実際にはない病気があると思い込む傾向)を持つ男性です。ある日、彼は友人である医師ラルフ・モリセイの電話内容を盗み聞きし、別の患者の余命宣告を自分へのものだと勘違いしてしまいます。

絶望したジョージは、妻のジュディに心配をかけまいと死を隠し、彼女が独り身になった後の幸せを願って「次の夫」を探し始めるという奇妙な計画を立てます。彼は葬儀屋のエイキンス氏から、自分と妻、そして将来の再婚相手のための3人分の墓地を購入し、その支払いを妻にバレないよう「現金(Cash)」名義の小切手で済ませました。

しかし、この親切心から出た行動が次々と裏目に出ます。ジョージがジュディを別の男性(元恋人の石油王バート)に近づけようとしたり、偶然出会った女性リンダに親切にしたことが、ジュディの目には「不倫」に映ってしまったためです。さらに、ジョージが自分の死を告げたことで、ジュディは彼を信じますが、後に医師から「彼は健康である」と聞かされ、今度は「不倫を隠すための嘘をついた」と激怒し、離婚を切り出す事態に発展します。

最終的に、ジョージは友人のアーノルドの助言に従い、さらに複雑な嘘を重ねて事態を収拾しようとしますが、葬儀屋の訪問によってすべての真実が明らかになります。愛する妻のために墓地まで用意していたというジョージの不器用な愛情に触れたジュディは、彼を許し、物語はハッピーエンドを迎えます。

作品の詳細データ

『Send Me No Flowers』作品概要
項目 内容
公開日 1964年10月14日(米国)
上映時間 100分
製作会社 Martin Melcher Productions / Spinel Entertainment
配給 ユニバーサル・スタジオ
映像方式 テクニカラー
全米興行収入 9,129,247ドル

批評と評価

本作に対する評価は分かれています。ニューヨーク・タイムズ紙のボスリー・クラウザーは、洗練されたファルス(笑劇)として高く評価し、監督のノーマン・ジュイソンが品格を保ちつつギャグを効果的に演出したと称賛しました。

一方で、バラエティ誌などは、前2作ほどの独創性や笑いの爆発力に欠けると指摘しています。また、タイムアウト・ロンドンは「ドリス・デイとロック・ハドソンの作品の中で最高傑作かもしれない」としつつも、郊外のパステルカラーのような世界観が、最終的には少し平板な印象を与えると評しています。それでも、誤解から生まれるユーモアと俳優陣の巧みな演技が、観客を飽きさせない構成になっています。

Frequently Asked Questions

この映画はシリーズものですか?

厳密なストーリー上のシリーズではありませんが、ロック・ハドソン、ドリス・デイ、トニー・ランドルの3人が共演した3作目の映画であり、実質的な「黄金トリオ」の完結編として位置づけられています。

物語の最大の転換点はどこですか?

主人公のジョージが、医師の電話内容を誤解して「自分はもうすぐ死ぬ」と思い込んだ瞬間です。この勘違いが、その後のすべての奇妙な行動と誤解の連鎖を引き起こします。

音楽的な特徴はありますか?

音楽界の巨匠バート・バカラックとハル・デイヴィッドが主題歌を手掛けており、1960年代らしい洗練されたサウンドが作品の雰囲気を盛り上げています。

どのような層におすすめの映画ですか?

古典的なアメリカン・コメディを好む方や、ドタバタ劇(ファルス)のような勘違いが積み重なる展開を楽しみたい方、そして1960年代の華やかな映画美学に興味がある方におすすめです。

References

  1. Box Office Information for Send Me No Flowers. The Numbers. Retrieved May 19, 2013.
  2. Send Me No Flowers at the Internet Broadway Database
  3. Crowther, Bosley (November 13, 1964). "'Send Me No Flowers' Opens: Doris Day in Comedy With Rock Hudson". The New York Times. Retrieved February 28, 2026.
  4. "Send Me No Flowers". Variety. December 31, 1963. Retrieved February 28, 2026.
  5. Time Out London review Archived 2011-06-06 at the
  6. Channel 4 review