Greater rheas (Rhea americana) dustbathing at Marwell Zoo: The two individuals on the left are leucistic.
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レア( Rhea)の生態と特徴南米が生んだ地上走行鳥の全貌

🗓 2026年8月12日

南米の大地に生息するレア(別名:ナンドゥ)は、胸骨に竜骨突起を持たないため空を飛ぶことができない「走鳥類(そうちょうるい)」に属する大型の鳥類です。アフリカのダチョウやオーストラリアのエミューに近い親戚であり、サイズ面ではエミューに次ぐ世界第3位の大きさを誇ります。

その独特な外見と生態から、野生動物としての魅力だけでなく、家畜やペットとしても世界各地で親しまれています。

Greater rhea head close up

Key Facts

  • 分類:走鳥類レア目レア科に属し、主に2つの現生種が存在する。
  • 身体的特徴:灰色がかった褐色の羽毛と長い脚、長い首を持ち、指は3本のみ。
  • 分布:南米大陸(アルゼンチン、ブラジル、チリなど)の草原地帯。
  • 繁殖:オスが巣作りと抱卵を担い、複数のメスと交配する多夫多妻的な傾向がある。
  • 現状:アメリカレアなどは生息地の減少により「準絶滅危惧(NT)」に指定されている。

レアの分類と種類

学術的には、フランスの動物学者マチュラン・ジャック・ブリソンによって1760年に属名が定義されました。現在、主に認められているのは以下の2種です。

アメリカレア(Greater Rhea)

最大種であり、ブラジルのブッシュランドやアルゼンチンのパンパなどの低地草原に生息しています。標高1,500メートル以下の地域を好み、水辺の近くで繁殖する傾向があります。

Greater rheas (Rhea americana) dustbathing at Marwell Zoo: The two individuals on the left are leucistic.

ダーウィンレア(Lesser Rhea)

アメリカレアよりも小型で、パタゴニアのステップや標高4,500メートルに達する高地の塩湖地帯(プナ)など、より厳しい環境に適応しています。

A rhea at the Parque Luro, Argentina

身体的構造と能力

レアは飛翔能力を失った代わりに、地上を高速で移動するための進化を遂げました。最大のアメリカレアのオスは、頭頂部の高さが170cm、体重が40kgに達することがあります。

特筆すべきは、飛べない鳥としては比較的大きな翼(最大250cm)を持っている点です。走行中にこの翼を帆のように広げることで、方向転換やバランス維持に利用しています。また、排泄系において尿を泄殖腔の拡張部分に個別に貯蔵するという特殊な仕組みを持っています。

Rhea skeleton

行動様式と社会性

コミュニケーションと求愛

普段は静かな鳥ですが、繁殖期になるとオスが大きなブーミング音(低く響く鳴き声)を出してメスを誘います。この際、首を硬直させて羽毛を逆立て、翼を広げて走るという独特のディスプレイを行います。

食性と集団生活

基本的には広葉植物を好む草食性ですが、果実、種子、根のほか、バッタなどの昆虫や小型の爬虫類、齧歯類を食べる雑食的な側面も持ち合わせています。非繁殖期には20〜25羽の群れを形成し、シカや牛などの他の草食動物と共に採餌することもあります。

繁殖の不思議な戦略

レアの繁殖において最も特徴的なのは、オスが育児の主役であることです。オスは地面に浅い窪みを掘って巣を作り、複数のメスから提供された10〜60個もの卵を抱卵します。

興味深い点として、オスは一部の卵をあえて巣の外に配置し、捕食者にそれを差し出すことで、巣の中にある本命の卵を守るという「囮(おとり)」戦略を用いることがあります。雛は孵化直前に口笛のような音を出し、生後約6ヶ月で成鳥に近いサイズになりますが、繁殖可能になるのは2歳になってからです。

人間との関わりと分布の拡大

南米では古くから、羽毛を掃除道具に、皮を衣服に、そして肉を食料として利用してきました。伝統的にガウチョ(南米の牧童)は、ボラという投げ縄を用いて馬上でレアを狩猟してきました。

Rhea meat

また、近年ではヨーロッパへの導入が進んでいます。特にドイツ北東部では、1990年代に肉用農場から脱走した個体が野生化し、独自の個体群を形成しました。一時は個体数が急増し農作物への被害が問題となりましたが、現在は適切な管理(限定的な狩猟など)により、生態系と共存可能な数へと調整されています。

Feral greater rhea flock in Germany

レアの基本データまとめ

レアの主要2種の比較
項目 アメリカレア (R. americana) ダーウィンレア (R. pennata)
最大身長 約170 cm 約100 cm
主な生息地 低地草原、パンパ、チャコ森林 高地 shrubland、パタゴニア、プナ
生息標高 主に1,500m以下 最大4,500mまで
IUCNステータス 絶滅危惧 (NT) 低懸念 (LC)

Frequently Asked Questions

レアはなぜ飛べないのですか?

レアは「走鳥類」というグループに属しており、進化の過程で飛行能力を失いました。具体的には、胸の骨(胸骨)に飛行筋を付けるための「竜骨突起」がないため、羽ばたいて飛び上がるための筋肉を支えることができません。

オスが卵を抱くのはなぜですか?

レアの繁殖戦略では、オスが巣の管理と抱卵を一手に引き受けます。これにより、メスは次の交配に時間を割くことができ、種としての繁殖効率を高めていると考えられています。

「ナンドゥ」とはどういう意味ですか?

ナンドゥ(ñandú)は南米の現地語に由来する名称です。例えばグアラニー語では「大きなクモ」を意味し、これはレアが走る際に翼を交互に開閉させる様子がクモの足のように見えたことに由来するとされています。

ドイツに野生のレアがいるのは本当ですか?

はい、本当です。1990年代後半に農場から脱走した個体がメクレンブルク=フォアポンメルン州などで野生化しました。環境に適応して繁殖しましたが、現在は農業被害を防ぐため、政府による個体数管理が行われています。

レアの肉は食べられますか?

はい、南米では伝統的に食用とされており、多くの人々にとって重要なタンパク源の一つとなっています。また、家畜として飼育されるケースも世界的に見られます。

References

  1. alternatively spelt nandoo, nhandu, or nandu

📸 フォトギャラリー

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A rhea at the Parque Luro, Argentina
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