印刷業界で利用されるRAおよびSRAシリーズの用紙は、基本的に1:√2(白銀比)のアスペクト比(縦横比)を目指して設計されています。しかし、実際の運用においては、基準となる開始フォーマットの寸法がセンチメートル単位で切り捨て・切り上げなどの四捨五入処理を受けているため、理論値とはわずかな乖離が生じています。
主要な事実(Key Facts)
- RA/SRAシリーズは理論上の1:√2比率を目指しているが、実際には整数値への丸め処理が行われている。
- RA0の理論寸法(約861.7mm × 1218.6mm)に対し、実際は860mm × 1220mmとして定義されている。
- 丸め処理の結果、RAおよびSRAの各サイズで実際のアスペクト比は微妙に異なる。
- RA規格のサイズは、米国ANSI/ASME Y14.1規格のインチベースのサイズよりもわずかに大きい。
理論値と実寸の乖離が生じる理由
RAシリーズの設計思想は、数学的な比率を維持することにありますが、製造や管理の利便性を優先し、開始サイズを整数値に調整しています。例えば、RA0フォーマットの場合、計算上の理論値は約861.7mm × 1218.6mmとなりますが、実用上の規格では860mm × 1220mmという数値が採用されています。
規格ごとの実際のアスペクト比
寸法を整数に丸めたことで、シリーズ内でもサイズによって異なる実効比率が発生しています。これにより、厳密な1:√2からはわずかに外れた数値となっています。
| 規格シリーズ | 適用サイズ | 実効比率(近似値) |
|---|---|---|
| RAシリーズ | RA0, RA2, RA4 | 1 : 1.4186 (43:61) |
| RAシリーズ | RA1, RA3 | 1 : 1.4098 (61:86) |
| SRAシリーズ | SRA0, SRA2, SRA4 | 1 : 1.4222 (45:64) |
| SRAシリーズ | SRA1, SRA3 | 1 : 1.40625 (32:45) |
米国ANSI規格との比較
RA規格の寸法を北米で主流のANSI/ASME Y14.1規格(インチベース)と比較すると、RAの方がわずかに大きい傾向にあります。具体例を挙げると、RA4サイズは概ね220mm × 300mm(約8.5インチ × 12インチ)に相当します。これに対し、米国で一般的に「レターサイズ」として知られるANSI A規格は220mm × 280mm(8.5インチ × 11インチ)と定義されており、短辺はほぼ同じですが長辺に差があります。
Frequently Asked Questions
RA・SRA規格は完全に1:√2の比率になっていますか?
いいえ、完全ではありません。開始フォーマットの寸法がセンチメートル単位の整数に丸められているため、実際のアスペクト比はサイズによって1.40625から1.4222の間で変動しています。
RA0の理論上の寸法と実際の寸法はどう違いますか?
理論上の計算値は約861.7mm × 1218.6mmですが、実際の規格では扱いやすい860mm × 1220mmという数値が採用されています。
RA4と米国レターサイズ(ANSI A)の違いは何ですか?
どちらも短辺は約220mmで共通していますが、長辺が異なります。RA4は約300mmであるのに対し、ANSI A(レターサイズ)は280mmです。
SRAシリーズの中で最も比率が低いのはどのサイズですか?
SRA1およびSRA3であり、その比率は1 : 1.40625(32:45)となっています。