Doris Day performing the song in the 1956 film The Man Who Knew Too Much
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ケ・セラ・セラ(Que Sera, Sera)の歴史とドリス・デイが遺した不朽の名曲

🗓 2026年8月15日

「なるようになる」という楽観的な人生観を歌ったケ・セラ・セラ(Que Sera, Sera / Whatever Will Be, Will Be)」は、時代や国境を越えて愛され続けているスタンダードナンバーです。多くの人々にとって、この曲はドリス・デイの心地よい歌声と共に記憶されていますが、そのルーツや影響力は単なるポップソングの枠に留まりません。

Key Facts

  • ドリス・デイの代表曲: 1956年の映画『遥かなる山脈』で披露され、彼女のシグネチャーソングとなりました。
  • 高い評価: 1956年のアカデミー歌曲賞を受賞し、2012年にはグラミー殿堂入りを果たしています。
  • 意外なルーツ: フレーズ自体は16世紀のイギリスの家紋のモットー(標語)にまで遡ります。
  • 多様な展開: 子供向けアルバムや、オーストラリアでのロックアレンジ、さらにはサッカーの応援歌としても親しまれています。

楽曲の誕生とドリス・デイによる世界的ヒット

この楽曲は、ジェイ・リヴィングストンが作曲し、レイ・エヴァンスが作詞を手掛けました。1956年にリリースされたドリス・デイのバージョンは、アメリカのビルボードTop 100で2位、イギリスのシングルチャートでは1位を記録する大ヒットとなりました。

特に映画『遥かなる山脈(The Man Who Knew Too Much)』での歌唱シーンは象徴的であり、この作品を通じて楽曲は世界的な知名度を得ました。リヴィングストンとエヴァンスのコンビにとって、この曲でのアカデミー賞受賞は3度目の快挙となりました。

Doris Day performing the song in the 1956 film The Man Who Knew Too Much

その後もドリス・デイはこの曲を大切にし続け、1960年の映画『Please Don't Eat the Daisies』や1966年の『The Glass Bottom Boat』でも披露しています。また、1968年から1973年まで放送された自身のシットコム『The Doris Day Show』では、再録音したバージョンがテーマ曲として使用されました。

「ケ・セラ・セラ」という言葉の起源

曲として有名になるずっと前、このフレーズはヨーロッパの貴族社会で使われていました。16世紀の記録によると、スペイン語の「qué será, será」やイタリア語の「che sarà sarà」という綴りで、イギリスの家紋のモットーとして用いられていたことが分かっています。

例えば、1559年のサレー州にある聖ニコラス教会にはスペイン語表記のプレートが残っており、ベッドフォード伯爵家などの貴族もイタリア語形式のモットーを採用していました。また、1590年のクリストファー・マーロウの戯曲『ファウスト博士』にも登場しており、17世紀以降は運命論的な態度を示す表現として、フィクションの世界でも一般的に使われるようになりました。

時代を超えた多様なカバーとアレンジ

ドリス・デイのオリジナル以外にも、この曲は様々なスタイルで再解釈されています。1964年には子供向けアルバム『With a Smile and a Song』のために、子供合唱団を迎えて再録音されました。

また、1965年にはオーストラリアのポップシンガー、ノルミー・ロウが「マーシービート」スタイル(ビートルズの『Twist & Shout』のような形式)でカバーしました。このバージョンは、当時のオーストラリアで空前のヒットを記録し、1960年代で最も売れたシングルの一つと言われています。

さらに、ポール・マッカートニーがプロデュースしたメアリー・ホプキンのカバー(1969年)や、スウェーデンのレンネ&ザ・リーキングスによるカバーなど、世界中で歌い継がれています。日本でも、スタジオジブリ作品『山田くんとちょっといいこと』の終盤で、高畑勲監督による訳詞の日本語カバーが使用されました。

スポーツ文化への浸透:サッカーのチャントとして

意外なことに、この曲はイギリスのサッカー文化にも根付いています。チームがウェンブリー・スタジアムで開催される決勝戦への進出を決めた際、ファンが「Que sera sera, Whatever will be will be, We're going to Wembley」という歌詞に替えて合唱する伝統があります。

マンチェスター・ユナイテッドのファンが1976年のFAカップ決勝で歌ったほか、エヴァートンなどの他チームのファンも、状況に合わせて歌詞を変えて盛り上がりに利用しています。

楽曲概要まとめ

「ケ・セラ・セラ」主要バージョン比較
バージョン リリース年 特徴・実績 ジャンル
ドリス・デイ(オリジナル) 1956年 アカデミー賞受賞、英チャート1位 ポピュラー音楽
ドリス・デイ(子供向け) 1964年 子供合唱団による参加 児童音楽
ノルミー・ロウ 1965年 オーストラリアで記録的ヒット ポップ/ロック
メアリー・ホプキン 1969年 ポール・マッカートニーがプロデュース ポップス

Frequently Asked Questions

「ケ・セラ・セラ」とはどういう意味ですか?

一般的に「なるようになる」と訳されます。未来に何が起こるかは誰にも分からず、運命に身を任せようという楽観的、あるいは運命論的な考え方を表しています。

この曲はもともと映画のために作られたのですか?

はい、1956年の映画『遥かなる山脈』のために書き下ろされました。この曲は映画の重要なシーンで使用され、後にアカデミー歌曲賞を受賞しました。

ドリス・デイ以外の有名なカバーはありますか?

非常に多くあります。1960年代にはオーストラリアのノルミー・ロウがロック調でカバーして大ヒットさせたほか、メアリー・ホプキンなどが歌っています。また、日本のアニメーション映画『山田くんとちょっといいこと』でもカバーされています。

なぜサッカーの応援歌として歌われるのですか?

メロディが親しみやすく、歌詞を「We're going to Wembley(ウェンブリーへ行くぞ)」と書き換えることで、決勝進出への期待感や運を天に任せる気持ちを表現できるため、イギリスのサッカーファンに定着しました。

このフレーズは本当にスペイン語なのですか?

綴りはスペイン語(またはイタリア語)に基づいたものですが、歴史的な記録では16世紀のイギリスの貴族が家紋のモットーとして採用していたことが分かっており、英語圏での文化的な背景も深く関わっています。

References

  1. "Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)" is the title on the song's official sheet music, but it has been rendered in various ways in other sources. The order of the main title and parenthetical may be swapped, as when the song was nominated for the Academy Award as "Whatever Will Be, Will Be (Que Sera, Sera)". It may also be referred to as simply "Que Sera, Sera", or "Whatever Will Be, Will Be". The of The Man Who Knew Too Much gives the title as "Whatever Will Be". Rarely, the title is rendered with as "Que Será, Será".