New Oxford Review:伝統的カトリックの視点から文化と神学を考察する雑誌
アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレーに拠点を置くNew Oxford Review (NOR)は、伝統的なカトリックの価値観に基づいた文化評論や神学的考察を展開する月刊誌です。知的な洞察と信仰への深い献身を融合させ、現代社会における宗教的アイデンティティを模索し続けています。
Key Facts
- 創刊:1977年(当初はアングロ・カトリック誌としてスタート)
- 転換点:1983年に正式にカトリックへと移行
- 発行形態:月刊誌(発行部数 約12,000部 ※2020年時点)
- 運営母体:New Oxford Review Inc.
- 拠点:アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー
歴史的背景とアイデンティティの変遷
本誌のルーツは、1977年にアメリカ教会連合(American Church Union)によって設立されたことにあります。当初は「American Church News」の後継誌として、聖公会の伝統に根ざしたアングロ・カトリック(カトリック的な伝統を重視する聖公会信徒)向けの雑誌として誕生しました。
誌名の由来は、1830年代から40年代にかけて英国で起こった、聖公会におけるカトリック的伝統の復興を目指した「オックスフォード運動」にちなんでいます。その後、1983年に正式にカトリックへと「改宗」し、現在の伝統主義的なカトリック文化・神学誌としての方向性が確立されました。
知的貢献と寄稿者
New Oxford Reviewは、宗教、哲学、政治の分野で著名な知識人を数多く招いてきました。これまで、ウォーカー・パーシーやピーター・クリーフト、ジョン・ルカックスといった多才な執筆者が寄稿し、深い思索に基づいた論考を提供しています。
また、編集協力者としてロバート・N・ベラやクリストファー・ラッシュなどの影響力のある人物が名を連ねており、単なる宗教誌に留まらない、広範な知的ネットワークを持つ媒体としての地位を築いています。
神学的立場と論争
本誌は一貫して保守的な立場をとり、教会の伝統を擁護してきました。例えば、教皇ヨハネ・パウロ2世による神学者ハンス・キュングへの非難を支持したほか、カトリック・コモン・グラウンド・イニシアチブを否定したバーナード・フランシス・ロウを支持するなど、正統的な教義の維持に重点を置いています。
一方で、その厳格な姿勢から議論を呼ぶこともあります。2006年には、保守的なカトリック紙『The Wanderer』のジョージ・A・ケンダルが、本誌の傾向にカルヴァン主義的な要素が見られるとして、そのカトリック性について疑問を呈したことがありました。
雑誌概要まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ISSN | 0149-4244 |
| 言語 | 英語 |
| 現在の編集長 | Pieter Vree |
| 公式サイト | newoxfordreview.org |
| 主なカテゴリー | カトリック(旧アングロ・カトリック) |
Frequently Asked Questions
New Oxford Reviewはどのような雑誌ですか?
伝統的なカトリックの視点から、神学的な議論や文化的な評論を行うアメリカの月刊誌です。
もともとはカトリックの雑誌だったのでしょうか?
いいえ。1977年の創刊時は聖公会の伝統に基づくアングロ・カトリック誌でしたが、1983年にカトリック誌へと転換しました。
どのような人物が執筆していますか?
ピーター・クリーフトやジョン・ルカックスなど、神学や哲学、歴史の分野で著名な学者や作家が寄稿しています。
雑誌の政治的・宗教的な傾向は?
伝統主義的かつ保守的なカトリックの立場をとっており、教会の正統な教義を重視する傾向があります。
どこで発行されていますか?
アメリカ合衆国カリフォルニア州のバークレーに本社を置いて発行されています。