全米書籍批評家協会賞(NBCC賞)の概要と権威
アメリカ合衆国において、英語で出版された最高峰の書籍や書評を称える権威ある賞に全米書籍批評家協会賞(National Book Critics Circle Awards)があります。ニューヨーク・タイムズ紙が、ピューリッツァー賞や全米図書賞と並ぶ国内で最も名誉ある文学賞の一つとして位置づけているこの賞は、専門的な視点から文学的価値を評価することを目的としています。
主要な事実(Key Facts)
- 主催団体:全米書籍批評家協会(NBCC)
- 設立・開始:1975年出版作品を対象に、1976年1月に初の授賞式を開催
- 選考基準:英語で出版された優れた書籍および書評
- 発表時期:毎年3月、年次会員総会に合わせて発表
- 審査員:専門の書評編集者や書評家からなるNBCC理事(ボランティア)
賞のカテゴリーと選考基準
NBCC賞では、前暦年にアメリカ国内で出版された作品を対象に、主に6つの主要部門で賞を授与しています。これらの部門は、フィクション、ノンフィクション、詩、回想録/自伝、伝記、そして批評です。なお、「回想録/自伝」と「伝記」は、1983年から2004年まで一つのカテゴリーとして統合されていましたが、その後独立した2つの賞となりました。
また、2014年からは、2008年に逝去した創設メンバーであり文芸批評家のジョン・レナードを記念し、全カテゴリーを横断して新人作家を称えるジョン・レナード賞(最優秀初出版作品賞)が設けられています。
対象となる作品と除外規定
本賞では、翻訳書や短編集、エッセイ集、さらには自費出版の書籍であっても、一般カテゴリーに該当すれば審査対象となります。一方で、再版やペーパーバック版などの既刊本は対象外です。また、料理本、セルフヘルプ本(啓発書を含む)、リファレンス本、絵本、児童書などは選考の対象から除外されています。
審査体制と運営
審査を担うのは、NBCCの理事を務める24名のボランティアです。彼らはプロの書評編集者や書評家であり、3年の任期を交代で務める仕組みとなっています。毎年8名が投票権を持つ会員によって選出され、公正な評価が行われています。
| 区分 | 賞名・カテゴリー |
|---|---|
| 主要部門 | フィクション、ノンフィクション、詩、回想録/自伝、伝記、批評 |
| 新人賞 | ジョン・レナード賞(最優秀初出版作品賞) |
| 特別賞・功労賞 | イヴァン・サンドロフ生涯功労賞、ノナ・バラキアン優秀書評賞、グレッグ・バリオス翻訳書賞 |
Frequently Asked Questions
NBCC賞の審査員はどのような人々ですか?
専門の書評編集者や書評家で構成されるNBCCの理事(ボランティア)が審査を務めています。24名の理事が3年の任期で交代制となっており、毎年8名が選出されます。
どのような本が受賞対象から外れますか?
料理本、セルフヘルプ本、リファレンス本、絵本、児童書などは対象外です。また、過去に英語で出版されたことがある再版本やペーパーバック版も選考されません。
ジョン・レナード賞とはどのような賞ですか?
2014年に創設された賞で、全6つの主要カテゴリーの中から、特に優れた「最初の出版作品(デビュー作)」に贈られます。名称はNBCC創設メンバーの批評家ジョン・レナードに由来しています。
自費出版の書籍でも応募・受賞は可能ですか?
はい、可能です。自費出版であっても、主要なカテゴリーの基準を満たしていれば審査の対象となります。
賞の発表はいつ行われますか?
毎年3月に開催されるNBCCの年次会員総会および授賞式にて発表されます。