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ナンシー・ウィルソン『Easy』洗練されたポップスとジャズの融合

🗓 2026年8月16日

1960年代の音楽シーンにおいて、ジャンルの境界を軽やかに飛び越えたヴォーカリスト、ナンシー・ウィルソン。彼女が1968年に発表したスタジオアルバム『Easy』は、ポップ、R&B、そしてヴォーカル・ジャズが絶妙にブレンドされた、大人のための洗練された一枚です。

本作はキャピトル・レコードからリリースされ、デヴィッド・カヴァノーがプロデュースを担当しました。アルバムの構成において特筆すべきは、名曲メーカーであるアントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲が最初と最後の曲に配置されており、作品全体に心地よい統一感を与えている点です。

Key Facts

  • リリース年: 1968年5月(録音は同年4月)
  • 音楽ジャンル: ポップス、R&B、ヴォーカル・ジャズ
  • 主要チャート: Hot R&B LPsで最高5位、Billboard Top LPsで51位を記録
  • 注目シングル: 「Face It Girl, It's Over」がBillboard Hot 100で29位にランクイン
  • 編曲: 主にジミー・ジョーンズが担当(一部H.B.バーナム)

音楽的アプローチと評価

アルバムの多くを彩るジミー・ジョーンズの編曲は、聴き手に心地よい時間を提供します。一方で、音楽評論家のスティーヴン・クック(AllMusic)は、ウィルソンの「自信に満ちた艶やかな歌唱」を高く評価しつつも、編曲面については批判的な見解を示しています。しかし、ドラマチックな表現が光る「Gentle On My Mind」や、シングルカットされた「Face It Girl, It's Over」などは、本作のハイライトとして挙げられています。

特にシングル曲の「Face It Girl, It's Over」は、LP収録版よりも長い3分9秒のエディット版が存在し、B面にはアルバム未収録の「The End of Our Love」が収録されていました。

再リリースとデジタル展開

本作は時代に合わせて何度か形態を変えて届けられてきました。1978年にキャピトル・レコードから再販された際は、「Walk Away」という楽曲が除外されるという変更がありました。

その後、2016年にはキャロライン・レコード(SoulMusic Records協力)より、待望のCD版およびストリーミング配信が開始されました。このエディションでは、前作『Welcome to My Love』と2枚組としてまとめられており、「Walk Away」の復刻に加え、当時のセッションから発掘された4曲のボーナストラックが追加されるという、ファン垂涎の豪華仕様となっています。

作品詳細まとめ

『Easy』アルバム基本情報
項目 詳細
アーティスト ナンシー・ウィルソン
プロデューサー デヴィッド・カヴァノー
総演奏時間 31分24秒
レーベル Capitol (再発はCaroline/SoulMusic)
主な編曲家 ジミー・ジョーンズ

収録曲リスト

Side 1

  • Wave(アントニオ・カルロス・ジョビン)
  • Make Me a Present of You(ジョー・グリーン)
  • Gentle on My Mind(ジョン・ハートフォード)
  • When I Look in Your Eyes(レスリー・ブリクセ)
  • Love Is Blue (L'Amour Est Bleu)(アンドレ・ポップ他)
  • Walk Away(ドン・ブラック、ウド・ユルゲンス)

Side 2

  • Face It Girl, It's Over(アンディ・バデール、フランク・スタントン)
  • The Look of Love(バート・バカラック、ハル・デヴィッド)
  • One Like You(ジーン・ディノヴィ、トニー・ヴェロナ)
  • Make Me Rainbows(マリリン・バーグマン他)
  • How Insensitive (Insensatez)(ジョビン他)

2016年CDボーナストラック

  • The End of Our Love
  • Anytime
  • Hurry Change (If You’re Coming)
  • No Easy Way Down

Frequently Asked Questions

このアルバムの主な音楽ジャンルは何ですか?

ポップス、R&B、そしてヴォーカル・ジャズの要素を併せ持ったスタイルで構成されています。

チャートでの成績はどうでしたか?

Hot R&B LPsチャートで5位、Billboard Top LPsでは51位を記録しました。また、シングル「Face It Girl, It's Over」はBillboard Hot 100で29位まで上昇しました。

2016年の再リリース版にはどのような特徴がありますか?

前作『Welcome to My Love』との2枚組CDとなっており、過去の再販でカットされていた「Walk Away」の復活に加え、4曲のボーナストラックが収録されています。

アルバムの編曲は誰が担当しましたか?

主にジミー・ジョーンズが編曲と指揮を務めましたが、「Face It Girl, It's Over」に関してはH.B.バーナムが担当しています。

アントニオ・カルロス・ジョビンの曲は含まれていますか?

はい。アルバムのオープニングを飾る「Wave」と、クロージングを飾る「How Insensitive」の2曲が収録されています。

References

  1. Lord, Tom (2004). The jazz discography. Vol. 25. West Vancouver, B.C., Canada.  .  30547554.{{}}: CS1 maint: location missing publisher ()
  2. Cook, Stephen. Easy at
  3. Larkin, Colin (2004). "Nancy Wilson". (Rev Upd ed.). Virgin Books. p. 941.  .
  4. "Nancy Wilson The Sound Of Nancy Wilson Chart History". Billboard. Retrieved November 2, 2018.
  5. "Nancy Wilson The Sound Of Nancy Wilson Chart History". Billboard. Retrieved November 2, 2018.
  6. "Nancy Wilson Face It Girl, It's Over Chart History". Billboard. Retrieved January 29, 2019.
  7. "Nancy Wilson Face It Girl, It's Over Chart History". Billboard. Retrieved January 29, 2019.
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  10. "NANCY WILSON: WELCOME TO MY LOVE/EASY (Expanded Edition)". Retrieved February 15, 2020.