ニューヨークの文化的な中心地であるニューヨーク近代美術館MoMA)には、映画を単なる娯楽ではなく、一つの芸術形式として捉え、その歴史を保存・継承する映画部門(Department of Film)が存在します。1935年の設立以来、この部門は世界中の映画作品を収集し、映像文化の発展を記録し続けてきました。

映画芸術を支える圧倒的なコレクション

MoMA映画部門の最大の価値は、その膨大なアーカイブにあります。世界各国の映画作品を中心に、映画というメディアの芸術性と歴史的変遷を網羅するコレクションを構築しています。具体的には、22,000本を超える映画作品に加え、400万枚にものぼる映画スチール(映画の場面を撮影した静止画)を保有しており、映像史の研究において不可欠なリソースとなっています。

研究と鑑賞のための多角的な施設展開

映画部門の活動は、単なる保存に留まらず、一般公開や学術研究へと展開されています。ニューヨーク市内の53丁目ビルでは、一般向けの映画上映会が定期的に開催されており、多くの人々が映画芸術に触れる機会を提供しています。

53rd Street MoMA entrance often used by the public for film screenings.

また、同じく53丁目ビル内に位置する「セレステ・バルトス国際映画研究センター」は、専門的な学術リソースを備えた拠点です。ここでは、研究者がコレクション内の作品を視聴し、深く分析するための専用設備が整っています。さらに、映画やビデオ作品を貸し出す循環ライブラリーも運営されており、知識の普及に努めています。

保存の要:ペンシルベニアの保存センター

繊細なフィルム素材を最適な状態で維持するため、実際の保管場所はニューヨーク市外に設けられています。ペンシルベニア州ハムリンにある「セレステ・バルトス映画保存センター」にて、膨大なフィルムとスチール写真が厳格な管理のもとで保管されています。

Key Facts

  • 設立年:1935年
  • 拠点:ニューヨーク近代美術館(MoMA)
  • 所蔵数:映画作品22,000本以上、映画スチール400万枚
  • 主要施設:53丁目ビル(上映・研究)、ペンシルベニア州ハムリン(保存センター)
  • 提供サービス:一般上映、学術研究支援、貸出ライブラリーの運営
MoMA映画部門の施設と役割まとめ
施設名 所在地 主な役割
53丁目ビル ニューヨーク市 一般向け上映会の実施
セレステ・バルトス国際映画研究センター ニューヨーク市 学術リソースの提供・研究用視聴
セレステ・バルトス映画保存センター ペンシルベニア州ハムリン フィルムおよびスチールの物理的保管

Frequently Asked Questions

MoMAの映画部門はいつ設立されましたか?

1935年に設立され、以来、国際的な映画作品の収集と映画史の研究に尽力しています。

どのような資料が保管されていますか?

22,000本以上の映画作品と、400万枚の映画スチール写真という膨大なコレクションを保有しています。

一般の人でも映画を鑑賞することはできますか?

はい。ニューヨークの53丁目ビルにて、一般向けの映画上映会が開催されています。

研究目的で資料を利用することは可能ですか?

可能です。セレステ・バルトス国際映画研究センターにて、研究用の視聴設備や学術リソースが提供されています。

貴重なフィルムはどこに保管されているのでしょうか?

ニューヨーク市外のペンシルベニア州ハムリンにある「セレステ・バルトス映画保存センター」で適切に管理・保管されています。