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Magic in Ithkar 2幻想的な都市を舞台にしたシェアード・ワールド・アンソロジー

🗓 2026年8月16日

ファンタジー文学の世界において、複数の作家が同一の設定を共有して物語を紡ぐ「シェアード・ワールド」という形式があります。その興味深い例の一つが、アンドレ・ノートンとロバート・アダムスの編集によるMagic in Ithkar 2です。本書は、魔法と謎に満ちた都市「イスカル(Ithkar)」を舞台にした短編集であり、読者を異世界の喧騒へと誘います。

Key Facts

  • 編集者:アンドレ・ノートン、ロバート・アダムス
  • 出版:1985年(Tor Books刊)
  • 構成:14編のオリジナル短編小説を収録
  • 舞台:年次祭が行われる都市イスカル
  • ジャンル:ファンタジー(背景にSF的要素を含む)

イスカルという世界の特異な設定

物語の舞台となるイスカルは、単なるファンタジーの街ではありません。その歴史を紐解くと、かつて高度な文明が存在していましたが、ある種の「大虐殺(ホロコースト)」によって滅びたことが分かります。この過去の出来事は、放射能による変異などの描写から、核戦争のようなSF的な背景を示唆しています。

その後、この地に神のような力を持つ3人の訪問者が現れ、彼らは後に神として崇拝されるようになりました。彼らの到来を記念して毎年開催される祭りと、それに伴う商業的な発展が、現在の都市イスカルを形作っています。しかし、現在の世界観は完全にファンタジーへと移行しており、魔法使いや魔術師が当たり前に存在する世界として描かれています。

作品の構成と収録内容

本書は、ロバート・アダムスによるプロローグで幕を開け、多様な作家による14の物語が展開されます。それぞれの物語は、イスカルで開催される年次祭という共通のイベントを軸に、異なる視点からこの世界の断片を描き出しています。また、巻末にはアンドレ・ノートンによる執筆陣の略歴が添えられており、作品への理解を深める構成となっています。

収録作品一覧

  • Flux of Fortune(Mildred Downey Broxon)
  • Geydelle's Protective(Lin Carter)
  • If There Be Magic(Marylois Dunn)
  • Babes on Bawd Way(George Alec Effinger)
  • Sardofa's Horseshoes(Gregory Frost)
  • The Ruby Wand of Asrazel(Joseph Green)
  • Bird of Paradise(Linda Haldeman)
  • Flaming-Arrow(R. A. Lafferty)
  • The Shaman Flute(Shariann Lewitt)
  • Shadow Quest(Brad Linaweaver)
  • Kissmeowt and the Healing Friar(A. R. Major)
  • The Cards of Eldrianza(Mary H. Schaub)
  • The Marbled Horn(Lynn Ward)

書籍詳細データ

本書の出版に関する詳細な仕様は以下の通りです。

『Magic in Ithkar 2』書誌情報
項目 詳細
初版発行日 1985年12月
出版社 Tor Books(米国)
ページ数 306ページ
ISBN 0-8125-4745-4
装丁 ペーパーバック
カバーアート Walter Velez

Frequently Asked Questions

この本はシリーズのどの位置づけになりますか?

『Magic in Ithkar』シリーズの第2巻にあたります。前作『Magic in Ithkar』に続き、後作の『Magic in Ithkar 3』へと繋がる構成となっています。

どのようなジャンルの物語が収録されていますか?

基本的にはファンタジーの短編集ですが、世界設定の根幹には核戦争や宇宙探査を思わせるSF的な要素が組み込まれているのが特徴です。

編集者のアンドレ・ノートンとはどのような人物ですか?

SFおよびファンタジーの巨匠であり、『Witch World』シリーズや『Solar Queen』など数多くの名作を執筆した作家です。本書では編集および執筆者の紹介を担当しています。

物語の共通点は何ですか?

すべての物語が、イスカルという都市で毎年行われる「年次祭」という設定を共有しています。

References