The cover of the first Stern and Price Mad Libs book
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Mad Libs(マッドリブス)の魅力と歴史世界中で愛される言葉遊びの仕組み

🗓 2026年8月14日

想像してみてください。ある物語の重要な単語がすべて空白になっており、そこに脈絡なく選ばれた言葉を当てはめた結果、ありえないほど滑稽なストーリーが完成する――。それが、世界中で絶大な人気を誇るワードゲームMad Libsマッドリブスです。シンプルながら爆笑を誘うこのゲームは、単なる暇つぶしやパーティゲームの枠を超え、文化的なアイコンとしての地位を確立しています。

Key Facts

  • 創設者:レナード・スターンとロジャー・プライスによって1953年に考案。
  • 累計販売数:1958年の出版以来、1億1,000万冊以上の本が販売。
  • ゲーム形式:物語の空白に、指定された品詞(名詞、動詞など)の単語を当てはめるテンプレート形式。
  • 現在の権利:現在はペンギン・ランダムハウス社が出版を担っている。

Mad Libsの遊び方と基本ルール

Mad Libsは、いわゆる「フレーズテンプレートゲーム」の一種です。物語のあらすじを隠したまま、プレイヤーが指定されたカテゴリーの単語を出し合い、最後にそれを組み合わせて読み上げることで、予測不能なコメディを生み出します。

ゲームの流れ

  1. 出題者の準備:一人のプレイヤーが、物語の中のキーワードが空白になったページを用意します。
  2. 単語の収集:出題者は他のプレイヤーに対し、「名詞」「動詞」「形容詞」「有名人の名前」「感嘆詞」などのカテゴリーを指定して単語を求めます。このとき、物語の内容は絶対に秘密にします。
  3. 物語の完成:集まった単語を空白部分に順番に書き込みます。
  4. 朗読:完成した文章を全員で読み上げます。文脈を無視して選ばれた単語が組み合わさるため、多くの場合、非常に奇妙で面白い文章が出来上がります。

例えば、「『(感嘆詞)!』と彼は(副詞)に言いながら、コンバーチブルの(名詞)に飛び乗り、(形容詞)な妻と共に走り去った」という文章に、ランダムな言葉を当てはめることで、日常ではありえないシーンが演出されます。

誕生の秘話と発展の歴史

このゲームのアイデアは1953年にレナード・スターンとロジャー・プライスによって生み出されましたが、意外にも「名前」が決まるまでには5年もの歳月を要しました。

1958年、ニューヨークのレストランでエッグベネディクトを食べていた二人は、隣のテーブルでタレントエージェントと俳優が言い争っているのを耳にします。俳優がインタビューを「アドリブ(ad-lib)」でやりたいと主張し、それに対してエージェントが「そんなのは正気じゃない(mad)」と反論した会話から、二人はひらめきを得て「Mad Libs」という名称を決定しました。

The cover of the first Stern and Price Mad Libs book

その後、スターンがメインライターを務めていた『ザ・スティーブ・アレン・ショー』で、視聴者が作成したMad Libsを使ってゲストを紹介するという演出を行ったところ、爆発的なヒットとなり、書店から在庫が消えるほどの社会現象となりました。

出版社の設立と拡大

1960年代初頭、スターンとプライスは高校時代の友人である広報担当のラリー・スローンと共に、出版会社「Price Stern Sloan」を設立しました。彼らは70種類以上のMad Libsエディションに加え、『How to Be a Jewish Mother』などのソフトカバー本を多数出版し、ビジネスを拡大させました。

その後、1990年にプライスが、2011年にスターンが、2012年にスローンがそれぞれ世を去りました。会社は1993年に旧パトナム・バークレー・グループ(現ペンギン・ランダムハウス)に売却され、現在も同社から書籍が出版され続けています。

多様な展開と影響

Mad Libsは単なる本にとどまらず、多方面に展開しています。1990年代後半にはディズニーチャンネルでゲームショーが放送されたほか、オフ・ブロードウェイでのミュージカル舞台化、カードゲーム、モバイルアプリなど、時代に合わせて進化しています。

また、教育現場では「品詞」を楽しく学ぶための教材として活用されることもあります。もともと1912年に出版された『Revelations About My Friends』や、19世紀のサロンゲーム「Consequences(結果)」など、似た形式の遊びは存在していましたが、Mad Libsはそれを洗練させ、世界的な商業的成功へと導きました。

Mad Libsの概要まとめ

Mad Libsの基本情報
項目 詳細
考案年 1953年(出版開始は1958年)
創設者 レナード・スターン、ロジャー・プライス
ゲームジャンル フレーズテンプレート / ワードゲーム
主な出版元 Price Stern Sloan $\rightarrow$ ペンギン・ランダムハウス
累計販売数 1億1,000万冊以上

Frequently Asked Questions

Mad Libsを遊ぶのに特別なスキルは必要ですか?

いいえ、必要ありません。指定された品詞(名詞や形容詞など)の意味さえ分かっていれば、誰でもすぐに楽しむことができます。むしろ、文脈に合わない意外な言葉を選ぶほど面白くなるゲームです。

教育的なメリットはありますか?

はい。名詞、動詞、形容詞、副詞といった品詞の概念を実践的に学べるため、特に英語圏の学校などで文法学習の補助ツールとして利用されることがあります。

どのような種類のMad Libs本がありますか?

非常に多岐にわたります。一般的なテーマから、クリスマスや誕生日などのイベント向け、さらには『アドベンチャー・タイム』や『スター・ウォーズ』などの人気キャラクターとのコラボレーション版まで、膨大なバリエーションが存在します。

一人で遊ぶことはできますか?

基本的には複数人で協力して単語を集めるパーティゲームですが、自分一人でランダムに単語を選んで埋めることで、シュールな物語を作成して楽しむことも可能です。

Mad Libsの名前の由来は何ですか?

創設者がレストランで耳にした、俳優の「アドリブ(ad-lib)」したいという要望に対し、エージェントが「それは正気じゃない(mad)」と返した会話から名付けられました。

References

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