マカオの多様なコミュニティをつなぐ架け橋として、2004年8月27日に創刊されたのがマカオ・ポスト・デイリー(Macau Post Daily)です。この新聞は、マカオで最も歴史があり、かつ有料購読数において最大規模を誇る英語日刊紙として知られています。
形式としては「コンパクト新聞」を採用しており、これはタブロイド判のサイズでありながら、ブロードシート(大判紙)と同等の高品質な報道内容を維持しているスタイルを指します。
Key Facts
- 創刊:2004年8月27日
- 形式:コンパクト新聞(タブロイド判)
- 発行頻度:平日発行
- 発行部数:平日1日あたり約5,000部
- 運営母体:Macau Cultural Box Ltd(地元ジャーナリストによる設立)
- 編集方針:独立性を重視し、専門的なジャーナリズム原則を遵守
編集方針と報道のこだわり
マカオ・ポスト・デイリーは、単に外国人居住者のためだけでなく、英語という「世界共通言語」を通じて情報を得たいすべての人々に向けた独立したメディアを目指しています。実際に、読者の約半分はマカオの永住権を持つ中国人、ポルトガル人、マカエンセ(混血住民)であり、残りの半分を外交官、学者、コンサルタント、観光客などが占めています。
報道においては、ニュースと意見を明確に分けることや、「5W1H」の原則に従った正確な記述、出典の明記といったプロフェッショナルなジャーナリズムを徹底しています。また、「一つの中国」および「一国二制度」の原則を支持しつつ、マカオの有形・無形の文化遺産や、多文化への寛容さと相互理解を促進することに重点を置いています。
特に注目すべきは、カジノ産業に対する姿勢です。非メディア系のビジネス利害関係から独立しており、マカオの主要なカジノ運営会社6社に対して「等距離(公平)」な立場を維持することを強調しています。
独自コンテンツとグローバルな視点
この新聞の最大の特徴の一つは、その国際的な視点にあります。世界で唯一、ポルトガル語圏およびスペイン語圏のニュースを毎日1ページ(12ページ目)にわたって掲載している英語新聞です。さらに、フィリピンに焦点を当てた専用のニュースページも設けています。
地域文化の発信にも積極的で、4ページ目ではマカオの芸術や文化イベントを写真で紹介するフォトフィーチャーを掲載しています。また、紙面だけでなく電子版(e-edition)を展開し、Facebook、Twitter(現X)、LinkedInなどのSNSを通じて地元ニュースを迅速に配信しています。
組織体制と流通状況
運営は地元ジャーナリストたちが設立したMacau Cultural Box Ltdが行い、印刷はWelfare Printing Ltdが担当しています。編集長にはベテランのマカオ特派員であるハラルド・ブリューニング(Harald Brüning)氏が就任しており、約20名の正社員およびパートタイムスタッフで構成されています。
また、次世代の育成にも力を入れており、マカオ、中国本土、台湾などから学生インターンを受け入れています。創刊以来、延べ85名以上のインターンがここで経験を積んできました。
流通面では、1日約5,000部が発行されており、そのうち数百部はマカオ国外へ配送されています。特筆すべきは、発行部数の約60%が定期購読によるものである点であり、安定した読者基盤を持っていることが伺えます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ISSN | 1813-2898 |
| 本社所在地 | 39 Rua dos Mercadores, Centro Comercial Ou Chong, 5D, Macau |
| 主要言語 | 英語(中国語名:澳門郵報 / 澳门邮报) |
| ウェブサイト | www.macaupostdaily.com |
| カラー印刷 | フルカラー |
Frequently Asked Questions
マカオ・ポスト・デイリーはどのような形式の新聞ですか?
「コンパクト新聞」という形式を採用しています。これは、タブロイド判のサイズでありながら、内容はブロードシート(大判紙)と同等の品質を持つ新聞のことです。
どのような人々がこの新聞を読んでいますか?
読者の約半分はマカオの永住権を持つ地元住民(中国人、ポルトガル人、マカエンセ)であり、もう半分は外交官、学者、コンサルタント、観光客などの外部の方々です。
他の英語新聞にはない独自の特徴は何ですか?
世界で唯一、ポルトガル語圏およびスペイン語圏のニュースを毎日1ページ分掲載している点や、フィリピンに特化したニュースページを持っている点が非常にユニークです。
発行部数や購読形態はどうなっていますか?
平日に約5,000部を発行しており、その約60%が定期購読によるものです。一部はマカオ国外にも配布されています。
編集上の独立性はどのように保たれていますか?
非メディア系のビジネス利害関係から独立しており、特にマカオの主要カジノ運営会社6社に対して公平な(等距離な)立場を維持することを方針としています。
References
- Wu, Yuxi (1 January 2023). Media Representations of Macau’s Gaming Industry in Greater China: A Corpus-based Critical Discourse Analysis. Springer Nature. p. 39. . Retrieved 30 December 2024.