中国甘粛省の南部に位置する碌曲県(ろっきょくけん)は、豊かな自然と深い信仰心が息づく地域です。甘南チベット族自治州に属し、四川省や青海省とも接するこの地は、地理的な要衝であるとともに、チベット文化が色濃く残る聖地としても知られています。
主要な基本データ
- 地理的位置:中国甘粛省甘南チベット族自治州の南部。
- 名称の由来:チベット語でタオ川(Tao River)を指す言葉に由来します。
- 行政中心地:ラングムス(Lhamo / Langmusi)。
- 人口密度:1平方キロメートルあたり約6.77人(2020年統計)。
地理的特徴と行政区分
碌曲県は、総面積が5,298.6平方キロメートルに及ぶ広大な地域です。東南側では四川省に、西側では青海省に隣接しており、州境が交差するダイナミックな地形を形成しています。2020年の統計によると、総人口は35,871人とされており、広大な面積に対して人口密度が非常に低い、ゆとりある自然環境が維持されています。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 行政区分 | 甘粛省甘南チベット族自治州 |
| 総面積 | 5,298.6 km² |
| 人口(2020年) | 35,871人 |
| 郵便番号 | 747200(一部資料では717200) |
| 標準時 | UTC+8(中国標準時) |
精神的な中心地:ラングムスと仏教寺院
この地域の文化的な象徴となっているのが、県庁所在地でもあるラングムス(Lhamo)に位置するキルティ・ナムギェル・デチェン・リン(別名:タツァン・ラモ寺院)です。1748年に創建されたこの寺院は、チベット仏教の主要派閥であるゲルク派の伝統を継承しています。
この寺院は単なる宗教施設ではなく、「キルティ」の転世系統の拠点としての役割を担っており、地域の精神的な支柱として長い歴史を刻んできました。正式名称であるガンデン・シェドゥル・ペカル・ドロワイリンとしての顔も持ち、学問と修行の場として重要な地位を占めています。
Frequently Asked Questions
碌曲県という名前はどうやって決まったのですか?
「碌曲(Luqu)」という名称は、この地域を流れるタオ川のチベット語名に由来しています。
この地域の主な宗教的特徴は何ですか?
チベット仏教のゲルク派が強く根付いており、特に1748年に建てられたキルティ・ナムギェル・デチェン・リンなどの寺院が文化的な中心となっています。
碌曲県はどこに位置していますか?
中国甘粛省の南部にあり、甘南チベット族自治州に属しています。周囲を四川省(南東)と青海省(西)に囲まれています。
人口密度はどのくらいですか?
2020年のデータに基づくと、1平方キロメートルあたり約6.77人と、非常に低い人口密度となっています。
ラングムスとはどのような場所ですか?
碌曲県の県庁所在地であり、歴史ある仏教寺院が存在する、地域の行政および文化の拠点です。