ルミスハウス:ロサンゼルスに佇む石造りの歴史的邸宅「エル・アリサル」
カリフォルニア州ロサンゼルスの北東部、アロヨ・セコ(Arroyo Seco)のほとりに、周囲の自然と見事に調和した石造りの邸宅があります。ルミスハウス(別名:エル・アリサル)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、多才な人物であったチャールズ・フラッチャー・ルミスによって建てられました。スペイン語で「ハンノキの森」を意味するその名は、かつてこの地に生い茂っていた樹木に由来しています。
現在はロサンゼルス市によって歴史的なハウスミュージアムとして運営されており、訪れる人々を当時の時代背景とルミスの情熱的な世界へと誘います。
Key Facts
- 建築様式:ラスティック・アメリカン・クラフトマン(素朴な手仕事による建築様式)
- 建設期間:1897年から約13年をかけて完成
- 主要素材:川の石(リバーロック)を使用した外壁
- 歴史的価値:米国国家歴史登録財、カリフォルニア州歴史ランドマーク(No.531)、ロサンゼルス歴史文化記念物(No.68)に指定
- 敷地面積:約3エーカー(1.2ヘクタール)
邸宅の歴史と建築のこだわり
チャールズ・F・ルミスは、作家、編集者、歴史家、考古学者など多岐にわたる顔を持つ人物でした。彼は1895年から1897年の間にこの地を購入し、自らの手で邸宅の建設に取り組みました。約4,000平方フィートの広さを誇るこの家は、地元の川石を積み上げた独特の外観が特徴です。
内部には、清掃を容易にするためにコンクリート床を採用した展示ホールが設けられるなど、実用的な工夫も見られます。また、かつては石造りの塔が存在していましたが、後に取り壊されました。この邸宅は、ジョン・ミューアやウィル・ロジャースといった著名な人物たちがゲストハウスに滞在した場所としても知られています。

環境保護への先駆的な取り組み
ルミスは単に家を建てただけでなく、周囲の自然環境の保存にも尽力しました。1905年には「アロヨ・セコ財団」を設立し、地域の生息地保護とレクリエーション利用の促進を推進しました。庭園には現在も、カリフォルニア原産の植物や乾燥に強い植物が植えられており、邸宅の名前の由来となったカリフォルニア・シカモア(プラタナスの一種)が風景を彩っています。
博物館としての歩みと現状
1965年、ルミスハウスは南カリフォルニア歴史協会の本部となり、一般公開が始まりました。その後、運営主体を巡る議論を経て、2015年1月からはロサンゼルス市レクリエーション・パーク局が管理・運営を行っています。
現在は博物館として、ルミスが収集した貴重な工芸品や、彼が執筆した書籍のコピーなどが展示されています。また、正面玄関のアイアンワークやリビングルームのユニークな窓、中庭など、建築的な見どころが随所に点在しています。
ルミスハウスの概要まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | カリフォルニア州ロサンゼルス 200 E. Ave. 43 |
| 建設開始 | 1897年 |
| 建築主 | チャールズ・F・ルミス |
| 指定区分 | NRHP(国家歴史登録財)、CHISL(州歴史ランドマーク)、LAHCM(市歴史文化記念物) |
| 現在の運営 | ロサンゼルス市レクリエーション・パーク局 |
Frequently Asked Questions
「エル・アリサル」という名前にはどのような意味がありますか?
スペイン語で「ハンノキの森(alder grove)」を意味します。これは、建設当時、敷地内にハンノキやシカモアの木が密生していたことに由来しています。
どのような建築スタイルで建てられていますか?
「ラスティック・アメリカン・クラフトマン」という様式で、自然素材を活かした素朴で手作り感のあるデザインが特徴です。特に外壁に使用された川石が印象的です。
ルミスハウスにはどのような人物が訪れましたか?
著名な自然保護主義者のジョン・ミューアや、弁護士のクラレンス・ダロウ、ユーモア作家のウィル・ロジャース、作曲家のジョン・フィリップ・スーザなどがゲストハウスに滞在しました。
現在は誰が管理しており、見学は可能ですか?
現在はロサンゼルス市レクリエーション・パーク局が運営しており、歴史的なハウスミュージアムとして一般公開されています。ツアーを通じて内部を見学することが可能です。
ルミスという人物はどのような活動をしていましたか?
彼は非常に多才な人物で、作家、編集者、詩人、歴史家、考古学者のほか、司書やアスリートとしても活動していました。また、アロヨ・セコの自然保護にも深く関わっていました。