The Public Archives of Canada building in 1923, prior to its 1925 expansion. The institution was housed at 330 Sussex Drive from 1906 to 1967.
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カナダ図書館・国家記録保管庫(LAC)の役割と歴史

🗓 2026年8月13日

カナダの歴史的遺産を保護し、次世代へと引き継ぐ重要な使命を担っているのが、オタワに本拠を置くカナダ図書館・国家記録保管庫(Library and Archives Canada: LACです。ここは単なる本の保管場所ではなく、カナダという国家のアイデンティティを形作る膨大な記録を管理する、国立図書館と国立アーカイブの統合機関です。

Key Facts

  • 設立: 2004年5月21日(国立図書館と国家記録保管庫の合併により誕生)
  • 所在地: オンタリオ州オタワ、ウェリントン通り395番地
  • 主な役割: カナダのドキュメンタリー遺産の保存と公開
  • コレクション規模: 2,200万冊の書籍、2,400万枚の写真、9万本以上の映画などを保有
  • 法的権限: 法的納本(Legal Deposit)制度に基づき、国内の出版物を収集

LACの成り立ちと組織の変遷

現在のLACは、2つの異なる歴史を持つ機関が統合されて誕生しました。一つは1872年に設立されたドミニオン・アーカイブ(Dominion Archives)で、その後「カナダ公文書館(Public Archives of Canada)」、1987年には「カナダ国家記録保管庫(National Archives of Canada)」へと名称を変え、公文書管理を担ってきました。

もう一つは1953年に設立されたカナダ国立図書館(National Library of Canada)です。21世紀に入り、知識管理の効率化とサービスの統合を目指し、2004年に「カナダ図書館・国家記録保管庫法」に基づき、これら2つの機関が正式に合併しました。

The Public Archives of Canada building in 1923, prior to its 1925 expansion. The institution was housed at 330 Sussex Drive from 1906 to 1967.

リーダーシップの変遷

組織のトップは、かつては「ドミニオン・アーカイブ責任者」や「国立図書館長」と呼ばれていましたが、合併後は「カナダ図書館・記録保管庫長(Librarian and Archivist of Canada)」という役職に統一されました。2019年に就任したレスリー・ウィア氏は、この役職として初めての女性リーダーとなりました。

膨大なコレクションと保存活動

LACが管理する資料は多岐にわたり、カナダの政治、文化、社会のあらゆる側面を網羅しています。特に、政府の公式記録から個人の日記、地図、設計図に至るまで、多種多様な形式の資料が保存されています。

LAC保有資料の概要
資料種別 保有量・規模
書籍・出版物 約2,200万点(主に法的納本による)
写真画像 約2,400万点(プリント、ネガ、デジタル等)
テキスト記録 政府および民間記録(総延長250km分)
映画・映像 9万本以上の映画、55万時間以上の音響・映像記録
地図・設計図 300万点以上

これらの膨大な資料を効率的に管理するため、マイクロフィルムによる保存や、最新のデジタル化プロジェクトが推進されています。

Storage units for the institution's microfilm collection at the Library and Archives Canada building.

また、特筆すべきコレクションとして、カナダ郵便アーカイブや、氷山の写真アルバムのような視覚的に貴重な資料も含まれています。

A photo album of icebergs from the Library and Archives of Canada's collection.

現代の課題と近代化への取り組み

LACは常に時代の変化に対応しようとしていますが、その過程では困難もありました。2012年の連邦予算削減に伴い、スタッフの削減や、独立したアーカイブへの助成金打ち切り、相互貸借プログラムの停止などが実施され、専門家団体から懸念の声が上がったこともあります。

一方で、施設の近代化も進んでいます。ケベック州ガティノーには、高密度貯蔵施設や、劣化しやすいニトロセルロースフィルムを専門に保存する施設が整備されました。また、2026年にはスティーブン・ハーパー元首相のアーカイブが公開され、口述歴史やデジタル記録などの新しい形式の保存が進んでいます。

Frequently Asked Questions

LACとはどのような組織ですか?

カナダの国立図書館と国立アーカイブが合併してできた政府機関で、カナダの歴史的な文書、書籍、映像などのドキュメンタリー遺産を保存・管理することを目的としています。

「法的納本」とは何ですか?

国内で出版された資料を、法律に基づいて国立図書館(LAC)に寄贈または提出させる制度のことです。これにより、国内の出版文化を網羅的に保存することが可能になります。

どのような資料を閲覧できますか?

政府の公文書、個人の日記や手紙、2,200万冊以上の書籍、数千万枚の写真、映画や音声記録など、極めて幅広い資料にアクセスすることが可能です。

施設はどこにありますか?

メインの建物はオタワのウェリントン通りにありますが、保存センターなどの専門施設はガティノーなどにも展開しています。

デジタル化は進んでいますか?

はい。物理的な資料の劣化を防ぎ、より多くの人がアクセスできるように、デジタルコレクションの開発やウェブサイトを通じた公開が進められています。

References

  1. The main building is situated on Wellington Street. The institution operates several other facilities throughout the .
  2. Library and Archives Canada was formed in May 2004, as a result of a merger between National Archives of Canada and the National Library of Canada. The former National Archives traces its origins to the Dominion Archives established in 1872, while the former National Library was established in 1953.

📸 フォトギャラリー

The Public Archives of Canada building in 1923, prior to its 1925 expansion. The institution was housed at 330 Sussex Drive from 1906 to 1967.
Storage units for the institution's microfilm collection at the Library and Archives Canada building.
A photo album of icebergs from the Library and Archives of Canada's collection.