Les Brown with Doris Day (July, 1946)
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レス・ブラウンと「バンド・オブ・リナウン」ビッグバンド黄金時代を彩った巨匠

🗓 2026年8月15日

20世紀のアメリカ音楽シーンにおいて、華やかなビッグバンド・ジャズの時代を象徴する人物の一人がレス・ブラウン(Lester Raymond Brown)です。サックスとクラリネットを操る演奏家であり、卓越したバンドリーダーでもあった彼は、60年以上にわたり音楽界の第一線で活躍しました。特に彼が率いた「バンド・オブ・リナウン(Band of Renown)」は、その洗練されたサウンドで世界中のリスナーを魅了しました。

Key Facts

  • 活動期間: 1936年から2000年まで、半世紀以上にわたり音楽活動を展開。
  • 代表曲: ドリス・デイと共に歌った「Sentimental Journey」が戦後復興期の象徴的な楽曲となった。
  • 多才な活動: ラジオ、映画、テレビ番組のハウスバンドとして、当時のあらゆるトップスターと共演。
  • 軍への貢献: USOツアーに18回参加し、世界中の米軍兵士300万人以上に娯楽を提供した。
  • 後継: 息子のレス・ブラウン・ジュニアが父の意志を継ぎ、バンドを率いた。

音楽的キャリアの歩み:学生時代からプロへの転身

ペンシルベニア州ライケンズで育ったレス・ブラウンは、若くして音楽の道を志しました。コンウェイ軍楽隊学校でパトリック・コンウェイに師事した後、ニューヨーク軍事アカデミーを卒業し、デューク大学へ進学します。大学時代には「レス・ブラウン&ヒズ・ブルー・デビルズ」を結成し、東海岸を中心に精力的に活動しました。

1936年の大規模なサマーツアーを機に、一部のメンバーと共にプロとしての道を歩み始め、1938年には正式に「レス・ブラウン・オーケストラ」が誕生しました。その後、軍向けラジオ番組『Spotlight Band』への定期出演を通じて絶大な人気を獲得し、1942年には現在の代名詞となる「レス・ブラウン&ヒズ・バンド・オブ・リナウン」という名称が定着しました。

黄金期のヒット曲と豪華な共演者たち

ブラウンのバンドは、数多くのチャート1位を獲得しました。1941年にはベティ・ボニーをリードボーカルに迎えた「Joltin' Joe DiMagio」が全米を席巻。そして1945年、新進気鋭のドリス・デイと共に録音した「Sentimental Journey」は、ヨーロッパでの第二次世界大戦終結と重なり、帰還兵たちの心を癒やす「非公式な帰郷のテーマ曲」として歴史に刻まれました。

Les Brown with Doris Day (July, 1946)

また、コメディアンのボブ・ホープとは約50年にわたる深い信頼関係を築き、ラジオやテレビ、舞台で共演し続けました。この縁から、後に世界的スターとなるトニー・ベネットがブラウンのバンドで初の公のパフォーマンスを行ったという逸話も残っています。さらに、フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルド、ナット・キング・コールといったジャズ界の巨人たちとも共演し、時代の寵児として君臨しました。

メディア展開と後世への影響

彼らの活動は音楽のみに留まらず、映画やテレビ番組にも及びました。『The Steve Allen Show』や『The Dean Martin Show』のハウスバンド(番組専属楽団)を務めたほか、映画『The Nutty Professor(教授教授)』ではテーマ曲「Leap Frog」を披露するなど、多方面で才能を発揮しました。

レス・ブラウンが2001年に肺がんでこの世を去った後、息子のレス・ブラウン・ジュニアがリーダーを引き継ぎ、世界各地で公演を続けました。また、孫のジェフ・“スワンプ”・マーシュは、ディズニーチャンネルの人気アニメ『フィニアスとファーブ』の共同クリエイターとなるなど、その創造性は世代を超えて受け継がれています。

彼の故郷であるペンシルベニア州ライナートンでは、彼の功績を称えて通りが「レス・ブラウン・レーン」と改名され、町の公式スローガンに「The Town of Renown」が採用されるなど、今なお深く愛されています。

レス・ブラウンの主要ディスコグラフィー(抜粋)

代表的なアルバムとチャート実績
リリース年 アルバムタイトル US 200 最高位
1947年 Sentimental Journey 5位
1950年 Dance Date With Les Brown 4位
1951年 Over the Rainbow 10位
1953年 Concert at the Palladium Vol. 1 & 2 15位

Frequently Asked Questions

「バンド・オブ・リナウン」という名前の由来は?

1942年に出演していた軍向けラジオ番組の中で、初めてこの名称で呼ばれたことがきっかけです。その後、1950年代から正式なバンド名として使用されるようになりました。

ドリス・デイとの関係はどのようなものでしたか?

1945年に「Sentimental Journey」を共に録音し、彼女をスターダムに押し上げました。また、1952年から53年にかけて放送されたCBSのラジオ番組『The Doris Day Show』では、ブラウンがオーケストラリーダーを務めていました。

ボブ・ホープとはどのような活動を共にしたのですか?

約50年間にわたり、ラジオ、舞台、テレビで共演しました。特に18回に及ぶUSOツアーを通じて世界中の米軍兵士を慰問し、合計300万人以上の観客を楽ませました。

レス・ブラウン・ジュニアはどのような人物でしたか?

2001年から父の跡を継いでバンドを率いただけでなく、1960年代には俳優として『Gilligan's Island』などに出演し、ロックミュージシャンやプロデューサーとしても活動した多才な人物でした。

レス・ブラウンはどのような楽器を演奏していましたか?

主にサックスとクラリネットを演奏していました。

References

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